前回はサロモンの薄めのミッドレイヤーをインプレッションしましたが、今回は行動着、休憩着としても使用できるミッドレイヤー、トランジション フルジップ とラディアント フルジップをインプレッションしたいと思います。
厳冬期の登山やウィンタースポーツ、はたまたタウンユースでも、保温力のあり安心で軽量なこの2点のミッドレイヤーを紹介します。
おすすめポイントートランジション フルジップ
- ミッドレイヤーとして非常に軽量
- 柔らかく着心地抜群
- 行動着としても活用できる
- 低山ではアウターとして活用できる
- 普段着にもおすすめ
おすすめポイントーラディアント フルジップ
- 保温性能抜群
- 保温力に対して非常に軽量な仕上り
- 柔らかく着心地抜群
- 普段着にもおすすめ
商品概要
ブランド名 | サロモン |
商品名 | トランジション フルジップ |
価格 | ¥8,900(税別) |
重量 | 281g(Mサイズ) |
ブランド名 | サロモン |
商品名 | ラディアント フルジップ |
価格 | ¥9,600(税別) |
重量 | 320g(Mサイズ) |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★★ |
コンパクト性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
サロモンのミッドレイヤーの使い分け
今回紹介するサロモンの2つのミッドレイヤーは、どちらもジャケットタイプでアウターを着た時にフードがないため干渉しづらく、袖通しもスムーズで扱いやすいミッドレイヤーに仕上がっています。
トランジション フルジップはラディアント フルジップと比較すると約40g(M サイズ)軽く仕上がっており、その分生地も薄いので行動着としても活用範囲が広いです。
ラディアント フルジップは、繊維内部を中空化したホローファイバーを採用しているのでとにかく暖かく、厳冬期における保温着として手放せないミッドレイヤーになりそうです。
稜線に出て冷たい風に叩かれるような場所でのミッドレイヤーとして、どちらも心強い特徴を備えています。
高度がどの程度の山か、稜線に出るか出ないか、何月の登山かという視点で、どちらのミッドレイヤーが、行動着から休憩着として適切かを考えて選択します。
トランジション フルジップの特徴
トランジション フルジップは左胸に斜めのナポレオンポケットがあり寒さに弱いスマホなどを入れておくのにちょうどよく、デザイン性が高い作りとなっています。
フリース素材でストレッチ性があるので動きやすく行動着としての機能性を兼ね備えています。
通気性が以外と高く、湿度コントロールに長けています。暑くなればジッパーを下ろすことで冷たい空気を中に取り入れることができます。寒くなればネックウォーマ変わりにもなる襟の高さも魅力です。
厳冬期における樹林帯から稜線に出るまでは、ベースレイヤーの上から羽織ってアウターとして機能をしてくれ、冷たい風にたたかれる稜線に出てからは上にハードシェルを羽織って行動再開するというような使い方をしています。
山小屋では保温着として活用し、そのまま寝るときもずっと着続けていられる気持ちの良いフリースです。
ラディアント フルジップの特徴
トランジション フルジップと比較すると生地が厚手にもかかわらず重量がさほど変わらないという不思議な作りなのです。
約1.5リットルのスタッフサックに収納ができて、1リットルのナルゲンボトルとおおよそ同じ程の大きさにして持ち歩くことができます。
着用感はふわっとしており、着てからすぐにポカポカと温かくなる実感を得ることができます。
軽量性と保温性を兼ね備えている秘密はホローファイバーという繊維内部を中空化した糸を採用しており、保温力に必須なデッドエアをウエア内部にたくさん確保するつくりとなっています。
持った感じの厚みとは裏腹に軽量で、着心地もフワっとしているので、日常的にも使用頻度が高そうです。
ポケットは左右に備わっていてハンドウォーマーとして活用ができます。同じ中空糸を使った高い襟首によって首元が暖かく冷たい風が入りにくくなっています。こちらもネックウォーマ変わりにもなる襟首の高さが魅力です。
袖口部分からも冷たい空気が入らないようにストレッチが効いた素材と裁断によって、暖かな空気をウエア内に閉じ込めておけます。
低山ハイキングやキャンプ地における防寒着のような使い方ができて、とにかく暖かく寒い季節における登山に持ち歩きたくなる1枚となっています。
サロモンのミッドレイヤー2選のまとめ
今回レビューしてみて、冬の登山に2つのミッドレイヤーがあればかなり心強いと思いました。トランジション フルジップを主に行動着として着用しつつ、ラディアント フルジップはテント場での保温着として活用するという二刀流も可能だし、どちらか一方を行動着兼保温着として、特に稜線上に出たときには重宝するミドルレイヤーになるでしょう。3シーズンにおける登山にも、このような保温性能が高く軽量なミドルレイヤーがあるとテント場が一変快適になります。
ジャケットタイプというのがハードシェルを羽織った際に干渉せず、使いやすいというのは知っていましたが、首元が寒く敬遠していました。しかし、このミッドレイヤーはどちらもネックウォーマなしでもしっかりと首元を温めてくれ、裾や袖口からの冷気侵入をしっかり防いでくれる素晴らしい保温着でした。
普段着にも旅行にも持ち歩くことができ、とにかく安い!コストパフォーマンスに優れている点も見逃せません。