シートゥーサミットのシュラフ、スパークは SP 0から4まで展開があります。今回紹介するシュラフはスパーク SP4で、冬山用のテント泊を想定したシュラフです。
おすすめポイント
- 保温性を高めた特徴ある作り
- 850フィルパワーの撥水ダウンを採用
- 結露にも安心な作り
- ジッパーからのヒートロスを抑えたドラフトチューブ
- ボックスバッフル構造でコールドスポットが排除されたつくり
商品概要
ブランド | シートゥーサミット |
商品名 | スパークSp4 |
商品説明 | 氷点下の寒さに対応するモデル。荷物を少しでも削りたいウィンターミッションに最適です。全体をボックスバッフル構造にしてより多くのダウンを封入、コールドスポットを排除しました。 |
価格 | ¥62,590 (税込) |
重量 | 880g(レギュラー) |
中綿 | 850+フィルパワー ウルトラドライプレミアムグースダウン |
温度域 | コンフォート温度=-8度(摂氏) リミット温度=-15度(摂氏) エクストリーム温度=-36度(摂氏) |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★★ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★★ |
重量対の保温力 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
シートゥーサミットのスパークシリーズの違い
まずはシートゥーサミットのスパークシリーズについてどのような違いがあるのか以下の表で違いをまとめてみました。
※横スクロールで表がスクロールできます。アイテム | SP0 | SP1 | SP2 | SP3 | SP4 |
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イメージ | |||||
重量(レギュラー) | 225g | 350g | 505g | 665g | 880g |
ダウン重量 | 100g | 180g | 300g | 430g | 620g |
ダウン外重量 | 125g | 170g | 205g | 235g | 260g |
コンフォート温度域 | 14° | 9° | 4° | -2° | -8° |
リミット温度域 | 10° | 5° | -2° | -8° | -15° |
エクストリーム温度域 | 2° | -9° | -18° | -26° | -36° |
構造 | ステッチ | ステッチ | 胴から上 ボックス | ボックス | ボックス |
価格(税込) | ¥25,300 | ¥32,890 | ¥40,590 | ¥49,390 | ¥62,590 |
スパークシリーズの一覧からも分かる通り、いずれのシュラフも重量が1 kg 以上なく軽量性に優れたシュラフであることがわかります。
注目すべき点はシュラフの構造で SP 0と1はステッチといわれるシュラフ構造で、SP 2は体幹を温めるため胴から上はボックス構造となっています。
SP 3と4についてはいずれも全体がボックス構造となっており、コールドスポットが取り除かれています。
全てのシュラフの中綿には850+フィルパワーのプレミアムグースダウンを使用しており撥水トリートメントが施されているので大気中の水蒸気からダウンを守り、結露によって濡れても保温力が落ちづらい仕様となっています。
スパーク SP 4の特徴
スパークシリーズの中でもエクスペディション用として活躍するシュラフとなっています。
厳冬期の登山におけるテント泊にも活用できる保温力が魅力で、エクストリーム温度域で-36°コンフォート温度で-8度というスペックとなっています。温度域に関する記事は以下で確認してもらえます。これを理解しないと非常に危険なので、是非チェックしてください。
このスペックで1 kg を切るというのがまさに驚きで、880gという重量で厳冬期のテント泊において安心して就寝できるのは素晴らしいスペックだと感じています。
ボックスバッフル構造であること、またジッパーからのヒートロスを抑えるためのドラフトチューブ、フード部分にもドラフトカラーが施されており、外からは冷たい空気の侵入を抑え、中からは暖かな空気が外に出ないような設計となっています。
胴から上は縦型のバッフルを配置しているためダウンの移動が少なく、安定した保温で穏やかな就寝が可能となっています。
スパークシリーズの使い分け
このようにスパーク SP 4については厳冬期登山におけるシュラフとして活用しており、SP 1については3シーズンにおけるテント泊のシュラフとして活用しています。
例えば SP 3を活用するのならば、保温力のあるダウンジャケットとダウンパンツを併用しつつ、マミーライナーやシュラフカバーなども取り入れることで、冬山におけるテント泊を過ごすことができると思っています。
SP 2については、少し寒がりな体質の方においての3シーズンシュラフとして最適だと思います。SP 1との重量差は155gですがSP2は胴から上がボックス構造なので、コールドスポットが排除された分、暖かさに違いを感じることができます。
全てのシュラフを揃える必要はないと思いますが、自分が暑がりなのか寒がりなのかという点と、寒い時期における登山をどのように考えるかという点、また併用できるアイテムにどのようなものがあるのか、という3種類の視点で考えてシュラフを選ぶと良いと思います。