Rabというアウトドアブランドは、ユニークな素材を採用した軽量なギアを世に送り出す特徴的なブランドで、当時は日本でなかなか手に入りづらくアメリカのアウトドアショップなどで購入して日本で使用していました。
最近ではアウトドアプロショップで、多くのRab製品を手に取って試せるようになりました。そんなアイテムの中でも今回紹介するRabが誇る最軽量ダウンジャケット『ケイオンジャケット』が非常に面白い特徴があるので紹介したいと思います。
おすすめポイント
- 3種類のパネルで構成されており、ハイブリッドな作りによって様々なアクティビティで行動着としても保温着としても活躍
- 保温と通気性のバランス、さらには携行性に優れたダウンジャケットに仕上がっている
- ダウンは800フィルパワーのヨーロピアングースダウンで NIKWAX による撥水ダウンが封入
- ダウンパネルは体幹と背中と腕、フードの中心に施されており、冷えによるパフォーマンス低下と、集中力が切れないように構成
- Rabオリジナルの耐久性に優れたStratusという化繊中綿を使用、ザックを背負った際にショルダーハーネスとヒップベルトが干渉する箇所には化繊パネルを使用
- アクティブインサレーションとしての作りで、パーテックスクァンタムエアーのパネルは脇周り全体に使用し通気性を向上
商品概要
ブランド | Rab |
商品名 | ケイオンジャケット |
商品説明 | 最適なダウン分量により動いている時も動いていない時もベストな保温バランスを提供するジャケット |
価格 | ¥22,000(税抜) |
重量 | 250g(サイズL) |
中綿 | 800FP ヨーロピアングース(R.D.S認証) Nikwax® 撥水ダウン(フルオロカーボンフリー) ダウン量 70g(サイズL) |
表地 | Atmos™10デニール超軽量リップストップナイロン サイドパネル:Pertex®Quantum Air 20デニールストレッチナイロン |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★★ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★★ |
コンパクト性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
Rabとは
1981年イギリスで産声をあげたブランドです。創業者のロバートキャリントンが自宅で2台のミシンを使ってスリーピングバッグを作り始めたのがブランドのスタートです。この機能的で高品質なダウンを用いたアイテムが人気となり、現在ではダウンウェアだけでなく、アルパイン登山からファストパッキング、トレイルランニングに至るまで、様々な登山者に好まれるアイテムを世に送り出しています。
特徴的な構造のダウンジャケット
Rabケイオンジャケットは、3種類のパネルで構成されており、ハイブリッドな作りによって様々なアクティビティで行動着としても保温着としても活躍してくれます。
3種類のパネルは、ダウンが封入されたパネル、化繊中綿が封入されたパネル、パーテックスクァンタムエアーのパネルとなっており、それぞれが適材適所に使用されていることで保温と通気性のバランス、さらには携行性に優れた最軽量ダウンジャケットに仕上がっています。
ダウンパネルの特徴・最軽量ダウンジャケット
これは個人的な見解ですがRabといえばダウンに優れたブランドのイメージがあり、Rabケイオンジャケットのダウンも保温力がありながら軽量で安心感のある素晴らしいダウンが採用されています。
ダウンは800フィルパワーのヨーロピアングースダウンで NIKWAX による撥水ダウンが封入されています。アクティブインサレーションとして使用する際、汗や雨などによる保水によってダウンの保温力低下が気になるところですが撥水ダウンによってこれを防いでいます。
非常にうすく柔らかいシェルで覆われたダウンパネルですが、ダウン抜けもほぼなく、使い続けることによるへたりも気になりません。
ダウンずれがないように、それでいてコールドスポットが生まれないように、シングルステッチでダウンを閉じ込めています。
ダウンパネルは体幹と背中と腕、フードの中心に施されており、冷えによるパフォーマンス低下と、集中力が切れないように構成されています。
化繊中綿パネルの役割
化繊中綿にはRabオリジナルのStratusという化繊中綿が使用されています。実際に水で濡らしてみて経過観測してみると水はけがよく保温力が失われません。
またしっかりとしたハリがあるため耐久性に優れていることが特徴です。
Rabケイオンジャケットがアクティブインサレーションとして使用されることを想定した作りとなっているため、ザックを背負った際にショルダーハーネスとヒップベルトが干渉する箇所には化繊パネルが施されています。
また行動中、岩や木々などに干渉の可能性がある手首付近とフードの左右のパネルにも化繊パネルが施されています。
通気性があり汗をかかない仕組み
パーテックスクァンタムエアーのパネルは脇周り全体に使用されており、ほどよい通気性を確保してくれます。ハードシェルにベンチレーションが施されていればこれと併用して、通気性の調整がしやすくなっています。
パーテックスクァンタムエアーは、ストレッチ性があるため動きを妨げることがなくハードな行動にも追随してくれます。パーテックスの生地の中でも、特に通気性を高めて設計されていることと、風の抵抗にも優れているため寒い時期による行動着に最適な素材と言えます。
Rabのこだわりを垣間見る
この3つのパネルを適材適所に使用した、行動から休憩まで幅広く使用できるという作りだけでも面白いのですが、さらに細かいところにもこだわりを垣間見ることができます。
まず手首は伸縮性のある素材で程よくフィットし中の暖かな空気を逃さず、軽量化にこだわった作りとなっています。このゴムの伸縮は、ゆるすぎず、きつすぎずの程よさが魅力です。
フードも手首に使用されている素材と同じ伸縮性のある素材で、顔で受ける風が頭の中に入ってこないように、暖かく守ってくれます。
ポケットはサイドポケットがなく左胸に一箇所ポケットが設置されています。このポケットには大きめのスマホを入れることができるので、寒い時期に充電の減りを軽減するために便利に活用できます。
裾にはお尻側にドローコードが施されており内側から閉めることでフィット感を出すことができます。必要なところに必要なだけパーツがあり無駄が一切なく気持ちの良いダウンジャケットです。
付属のスタッフバッグに入れるとメスティンほどの大きさになります。ダウンウェアでここまでコンパクトになると持ち運びにも大変便利です。