テレマークスキーを始めてみようと思った僕が、テレマークの基本的なことや必要な道具のことについて右も左も分からず、テレマークスキーを既に楽しんでいる諸先輩方に教えてもらったテレマークスキーのシステムのこと、道具の選び方について書き留めておきたいと思います。実際に購入したテレマークスキーの道具についても紹介します。これからテレマークスキーを始めようと思っている人にとって道具選びのヒントになれば幸いです。

テレマークに必要な道具を整理してみた

テレマークに必要な道具はアルペンスキーと同様、以下の6つとなります。

  • ビンディング
  • ブーツ
  • スキー板
  • スキーポール
  • ヘルメット
  • ゴーグル

上記以外にグローブやソックス、スキーウェア、メンテナンスキットなど、必要な道具がありますが、今回はビンディング、スキー板、ブーツの3点について購入するまでに至るプロセスを紹介します。

テレマーク用スキー道具を選ぶ際にまず初めに決めたこと

テレマークスキーならではの道具がビンディングとブーツです。まずはビンディングシステムを検討することから始めました。ビンディングシステムが決まったら自ずとスキーブーツの種類も限定されるためです。

テレマーク用のビンディングを比較

今回検討するビンディングには75mm NormとNew Telemark Norm(NTN)と大きく分けて2種類あります。見た目はもちろん乗り味も異なります。時間とお金に余裕があり、乗り味の判断がつくだけの技量があれば、どちらも試して決めてみるのが良い方法だと思います。

テレマーク用のビンディングを比較

75mmからNTNへ(その逆も)移行しようと思ったらビンディングとそれに対応するブーツを一気に変えなければいけません。やっぱりこっちにしておけば良かった、と思ってもそれなりのコストが生じてしまいます。

僕の場合は中学生の高学年にスキーをしたことがあるぐらいで、経験が浅く、テレマークは初体験という身だったので、まずは扱いやすく安定感を得ることができそうなNTNを選択しました。テレマーク技術が向上した暁には75mmにのってみるのも良いかな、と考えています。

初回はNTNを選択した方がいいですよということではありません。自分がどのようなステップでテレマークを楽しんでいきたいのかを吟味する必要があると考えています。

テレマーク用のビンディングを比較

NTNは頭に「NEW」とつくように2020年頃に世に出た比較的新しいシステムで、高めの剛性が特徴で、75mm規格と違い、爪先と土踏まずの下にあるフックポイントを挟む形でホールドするシステムとなっています。75mmはテレマークのシステムとして歴史があり、諸先輩方の意見を借りるならば「テレマーク特有の不安定さを楽しめる」という事のようです。

メリットを整理すると以下のような整理ができそうです。

NTN75mm
メリット・剛性が高い
・板へ力が伝わりやすい(パワーロスが少ない)
・種類が豊富(2021年時点では)
・比較的価格が抑えめ

ビンディングを購入するにあたって僕なりの考えとして、75mmのビンディングであれば、ボレーのスイッチバックが良いと思いました。これには2種類あってノーマルとX2があり、しっかりとした印象のX2が良いかなと思いました。

NTNならばロッテフェラー、22デザイン、ボレー、meidjoなどが候補に挙がりました。それぞれ乗り味が異なり、講習などで話を聞き、実際に履いているビンディングを確認しても意見も様々でした。バックカントリーを目指すなら重量も気になるしで、迷った挙句、「できればテレマーク特有の不安定さも残しつつの乗り味を楽しめそうなビンディングがイイ!(個人的な見解)」と決めてmeidjoを選びました。乗り心地や考え方は人それぞれあるようで、あくまでも個人的な見解として流し見してもらえればと思います。

ビンディングと板の取り付けは、購入したお店に相談されるのが良いと思います。

NTN用ブーツの代表格スカルパTXプロ

NTN用ブーツの代表格スカルパTXプロ

NTNビンディングに対応するテレマークブーツとして多くの人たちが愛用していたのがスカルパのTXプロでした。インナーブーツは熱成形可能で、足の形に特徴がある人は特に、熱によって自分の足の形に成形されるために、足への負担を軽減することができます。スカルパの中にT2 ecoというモデルもあり価格も抑えめで候補に挙がりましたが、僕の足の場合だとラストの違いがあるのか、少しキツく感じたので、足のゆとりを感じたTXプロにしました。履き続けているうちに徐々に馴染んでいくので更に履き心地が良くなりました。

NTN用ブーツの代表格スカルパTXプロ

他のブーツを履いたことがないので比較して「ここが良い」ということはできないのですが、レバー操作のしやすさ、マイナーチェンジを受けながら完成度を高めた作りで、安心感のあるブーツだと感じています。

スキー板で考えるポイント

スキー板で考えるポイント

テレマーク用のスキー板というのはありません。スキー板の選び方はネジレ・フレックス強度を滑走速度と体重に応じて選ぶといった説明も目にしましたが、ピンとこなかった僕の場合はスキー板の太さと長さと重量の3点で検討することにしました。

スキー板の太さについて

スキー板の太さについて

初めは主にピステ(ゲレンデ)でテレマーク練習に集中する事を考えると、圧雪された雪の上でスキーをすることが多くなりそうです。なので斜面をターンから次のターンへの切り替えが簡単に行えるセンター幅が85〜90mmの板を吟味しました。多少重さがあってもクセがなくてしっかり乗れる板が初心者には良いと考えました。

90mm以上のスキー板は新雪や深い雪、いわゆるパウダースノーと呼ばれるバックカントリースキーを楽しむ時に、板が沈んでしまわないように浮力を得るために太く設計されています。

スキー板の長さについて

スキー板の長さについて

板の長さにおいては、取り回しのしやすさから短いサイズを選ぶという考え方もあるようですが、テレマークはヒールフリーなので前方転倒のリスクが踵固定のアルペンスタイルのスキーよりも高いため、身長と同じぐらいの板を選びこのリスクをできるだけ軽減させました。

バックカントリースキーとなると太くて長いスキー板の方がスキーヤーの技術レベルにもよりますが、浮力がより得られるようになるため、またスピードを出すことも抑えやすくなることなどを考えて長さを検討するそうです。

スキー板の重さについて

スキー板の重さについて

僕が選んだスキー板はブラックダイヤモンドのヘリオリーコン88です。バックカントリースキーまでも視野に入れるのならばヘリオカーボン88で軽量化に重きを置くという手段もありましたが、ある程度の重量があったほうが障害となる雪面のギャップや変化に影響されづらいという意見もあり、カーボンはバックカントリーに出かけられるようになってからで良いかなと思いました。滑走中において軽量であるメリットもあるようですが、初心者だから板が相当傷つくことも考えて、だからコストも抑えたいと考えたことも付け加えておきます。

その他ヘリオコーン88を選んだ理由を付け加えておきます

  • バックカントリースキーに出かける時は太い板を持ち歩きたいが、88mmあるので、雪質によってはバックカントリーも楽しめそう
  • 価格に対して他のメーカーよりもかなり軽量な板に仕上がっている

実際に滑ってみての感想は178cmの板で重量はペアで3.1kgですが、ピステに出かけて板が重いことによるストレスを感じたことはありません。またブラックダイヤモンドの板のデザインも大変気に入っています。このデザインに見合った滑りを早く身につけたいばかりです。

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