冬の登山だけに限らずオールシーズンで活用でき、キャンプや車中泊まで使える、使用温度域が低い気温に対応したシュラフを紹介します。紹介するメーカーはナンガ、モンベル、イスカという日本メーカーと、ウェスタンマウンテニアリング、Nemo、シートゥーサミットから、軽量かつ暖かなハイスペックモデルをピックアップします。
軽量化とコストパフォーマンスに優れた「ナンガ AURORA light 600 DX」
ボックス同士が支えあう構造で、ダウンのロフトを最大限に引き出し、片寄りを抑えることで放熱量を軽減させ、効率的に保温することができる台形ボックスキルト構造を採用した温かなシュラフです。ナンガでは4シーズン使用可能なコンパクトモデルという位置づけで保温力とコストバランスに優れたシュラフです。
快適使用温度 /下限温度 | -4℃ / -11℃ |
ダウン | スパニッシュダックダウン90-10% (760FP) |
生地 | 表地:15dn オーロラテックス® 裏地:15dn リップストップナイロン |
構造 | 台形ボックスキルト構造 |
ダウン量 | 600g |
収納サイズ | φ17 × 31cm |
重量 | 約1,050g |
ISUKAのフラッグシップモデル「ISUKA エアプラス 630」
厳冬期の中級山岳や縦走登山の軽量化に、また残雪期の3000mクラスにも最適なモデルです。台形ボックス構造に独特のショルダーウォーマー、ドラフトチューブを装備しています。首から胸にかけて縦に配置したセパレートボックスにより保温性を高めています。
最低使用温度 | -15℃ |
ダウン | 90/10 800フィルパワ- |
生地 | 表/ナイロン100% 裏/ナイロン100% |
構造 | 台形ボックス構造 |
ダウン量 | 630g |
収納サイズ | φ20×34cm |
重量 | 1,030g |
シームレスでダウンの片寄りを防ぐ「モンベル シームレス ダウンハガー800 #1」
高品質な800FP EXダウンと、はっ水加工を施した超軽量シェル素材を組み合わせた軽量スリーピングバッグ。ダウンの片寄りを防ぐための隔壁を廃した、画期的な「スパイダーバッフルシステム」を搭載しています。
快適温度/使用可能温度 | -3℃/-10℃ |
ダウン | 800FP EXダウン |
生地 | 10デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・タフタ |
構造 | スパイダーバッフルシステム |
収納サイズ | ∅16×32cm |
重量 | 866g |
圧倒的なダウンの質にこだわった「ウエスタンマウンエニアリング バーサライト」
使用温度域−12℃の冬季モデル。軽量なエクストリームライトシリーズで最も保温性が高く、厳寒地を除く条件下でオールシーズン使用することができます。首回りやサイドジッパーの内側にダウン入りのチューブを備えた、保温性の高いスリーピングバッグです。
使用温度域 | −12℃ |
ダウン | 850+ フィルパワーグースダウン |
生地 | 0.9ozエクストリームライト |
構造 | マミー |
ダウン量 | 565g |
収納サイズ | φ20x38cm |
重量 | 905g |
最軽量で保温力も素晴らしい「シートゥーサミット スパークSpIII」
スパークは軽量コンパクトを徹底追求しつつ保温性を高めたシリーズ。ウルトラライトなライナーとして、また軽さを生かして厳冬期のエクスペディション用として幅広く活躍します。たとえ使用シーンが大きく違っても「気候に適合しつつ最軽量」という設計思想をしっかりと反映します。
スパークSpIIIは氷点下の寒さに対応するモデル。荷物を少しでも削りたいウィンターミッションに最適です。全体をボックスバッフル構造にしてより多くのダウンを封入、コールドスポットを排除。エクスペディションサイズのマミータイプで、ゆったりとしたスペースを確保しています。胴から上には縦型バッフルを配置、ダウンの移動を抑制。ハーフ長ジッパーにはスライダーを2個備え、換気や使い勝手に優れます。
撥水トリートメントされたウルトラドライダウンは、ダウンに悪影響を及ぼす水分をほぼ排除。外部の大気中の水蒸気からダウンをまもり、内部で結露するのを防ぎます。ウルトラドライダウンの採用により、1gの違いが重要な意味をもつアルパインクライミングやアドベンチャーレースといった過酷な環境にも対応します。
温度域 | コンフォート温度=-2度(摂氏) リミット温度=-8度(摂氏) エクストリーム温度=-26度(摂氏) |
ダウン | 850+フィルパワー ウルトラドライプレミアムグースダウン |
構造 | マミー |
ダウン量 | 430g |
収納サイズ | φ15×26cm |
重量 | 665g |