登山で1年中使用することができるエマージェンシーキットの中でも寒い季節に必ず持ち歩いておきたいアイテムを紹介します。冬山の登山では重量が嵩張る為に躊躇しがちな装備も、あることで命を助ける重要なアイテムとなるため検討材料としてください。
【お湯を確保】燃料消費がしにくく火力安定に優れたSOTO『ウィンドマスター』
冬山登山では意図せず体が冷たくなり最悪の場合低体温症へとつながる危険性があります。この時に重要なのが体を中から温めることができるお湯を作ることです。寒い場所でもガス燃料を消費しにくいマイクロレギュレーターを搭載したストーブがお勧めです。SOTOのウィンドマスターは風に強く、寒冷地でも安定した火力でお湯を沸かすことができます。ガス管はアウトドアショップだけでなく日曜大工店などでも手に入れやすいのもオススメポイントです。
【お湯を確保】高い熱効率とジェットボイル製品の中で最軽量モデル『スタッシュ』
ジェットボイルの最大のメリットはなんといっても熱効率の高さです。クッカーに備えられたフィン状のリングが、熱損失を最小限に抑えて鼻の熱を吸収し小さな火力でも素早くお湯を作ることができます。一般的なガス缶の消費量の約2分の1でお湯を沸かすことができます。2つはオールインワン&コンパクトで収納力に優れ、ジェットボイルシリーズの中で最軽量の200グラムを実現した超コンパクトモデルに仕上がっています。
【風と雨から身を守る】ビバークだけじゃない幅広い用途で活躍するファイントラック『ツエルト1』
居住性と軽量性に優れたファイントラックのツエルトは、随所にダイニーマテープを配備しておりさらに結露がしにくいツエルトに仕上がっています。ストックを使用すればテントがわりに使用することもでき、夏場では装備の軽量化にも使用することができます。エマージェンシーキットとしてはそのままツエルトをかぶったり、包まって使用することで1度に大人数を風や寒さから守ることができます。
【助けを呼ぶ】迷ってしまったときの強い見方エマージェンシーホイッスル
エマージェンシーホイッスルがあることで遠くにいる人に自分の居場所を伝えることができます。行き道は特に登山道がわからなくなり道迷いが多くなるので、エマージェンシーホイッスルは必ず携帯しておきましょう。エマージェンシーホイッスルは様々なメーカーから発売されていますが、中でも高温でしっかりと相手に音を届けることができるホイッスルを紹介します。
ハイマウントのイーコールは3000ヘルツの音が出て安定的に音を出す構造体が特徴です。もしも自分が死んでしまったときにすぐに人物を特定させることができると保険金などの面で家族に迷惑をかけづらくなるのでネームカードがセットできるのもポイントです。
ウィンドストームホイッスルは飛行機のエンジン音に相当する120デシベルの音量を出すことができ、約800メートル先まで音を届けることができます。
コクヨのツインウェーブは、人間がより聞き取りやすいことを目的に3200ヘルツと4800ヘルツの2種類の音を同時に出すことができます。持ち歩くサコッシュやザックのストラップに取り付けることができるのですぐに取り出せる点も特徴です。
【火を確保する】必ず火を作ることができるユーコ『サバイバルマッチ』
ライターが雪は水で濡れてしまったら火をつけることが困難になります。高所では酸素が薄くなるため火がつきづらくなることも想定しておかなくてはいけません。もしも火を作りたいと思っても火がつかなければどうしようもありません。だからどのような環境下でも火を確実に確保することができるサバイバルマッチの携帯はとても重要です。ユーコのサバイバルマッチは水に濡れても、強い風の中でもしっかりと12秒ほど燃え続けるマッチです。
【暖をとる】寒冷地でも発熱温度が一定するハクキンカイロ
冬の登山やキャンプでカイロを持ち歩く方も多いと思います。しかしカイロは5度を下回ると化学反応が起きにくくなり発熱しません。寒いところでカイロを袋から出しても熱が生じないのは外気温が低いことが原因と考えられます。ハクキンカイロは熱量が回路の約13倍で発熱後の温度も一定しており、わずか25CCのベンジンで最大約24時間保温できる、燃費に優れた構造で体を温めてくれます。