冬から初春にかけて徐々に気温が高くなる季節は、雪が溶けて夜に気温が下がることで登山道が凍りやすく、実は最も転倒や滑落事故が起きやすい季節であることは意外と知られていません。また水の確保やランチタイムの環境もまた夏山とは異なった状況です。今回は2月後半から3月にかけてあると便利な登山装備を紹介します。
軽量でコストパフォーマンスに優れたチェーンアイゼン
低山でも日陰の斜面は、雪が残っていたり、溶けた水が凍って登山道が不安定な場所が多く、チェーンアイゼンがあることで安全確保が可能となります。チェーンアイゼンの中でもコストパフォーマンスに優れ、且つ軽量なスノーラインをお勧めします。11本爪で前に8本、かかとに3本の爪がついておりサイズも細かく分類されています。重量はMサイズ(ペア)で330gと非常に軽量ながらもしっかりとしたプロテクションが特徴です。
登山もできるスノーシューズ
スノーシューズとして大変人気のあるエキスパートオブジャパンですが、日々細かなアップデートを重ね、使いやすくかつ耐久性の向上を図っています。スノーシューは傾斜角のある斜面を登ることが難しいですが、スノーシューズであるエキスパートオブジャパンHSは、中心に大きな爪が施されているので、上り下りにも適した雪上歩行器として汎用性が高い特徴を備えています。
雪の上が椅子になるサーマレスト Z シート
耐久性に優れたクローズドセルフォームで作られたシートです。アコーディオン式に小さく折りたたみ、ループで固定することができるのでコンパクトに持ち歩くことができます。雪の上でお尻が冷たくなりづらく、寒い季節の登山以外にも一年中使えるアイテムです。テント泊を楽しむ人達が食事時に使用しているシーンをよく見かけます。
災害時にも安心感をもたらす浄水器
浄水器としてアメリカで爆発的な人気があるソーヤーミニはコンパクトで軽量ながらも高い浄水性能があります。全長約13.5cm、重量はわずか55gで、水場が凍ってしまっている時には、雪でお湯を作るなどしたあとの飲料水として、川などで手に入れた水を飲料水にするのにも、この浄水器一つあれば簡単に飲み水を作ることができます。さまざまなアクティビティで必要となる水をあらゆる場所から作ることができ、災害時にも利用できる浄水器です。
スマホや車の鍵などを落とさず持ち歩くカラビナ付キーリール
大きめのカラビナで様々な場所に取り付けることができます。ケーブルには引き裂き強度と摩擦に強いケブラー繊維を使用しており、車の鍵やスマホケースと連結させるなどして取り付けておくと、登山やスキーなどで落下防止となります。スキーをしている人の多くが過去に落し物をして困ったことがあると聞きます。事前にこのようなアイテムを活用して落し物を減らすようにしておきましょう。