登山用タオルと聞くと用途は汗拭きと考える方が多いかと思いますが、タオルは登山中の様々なシーンで活用することができます。以下の順番で登山用タオルについて紹介します。
- 登山におけるタオルの役割
- 役割から考える登山用タオルの選び方
- 登山用タオルの持ち方
- おすすめの登山用タオル
登山におけるタオルの重要性を理解し、最適な登山用タオルを手に入れましょう。
登山におけるタオルの役割
登山におけるタオルの役割は実に様々です。登山用タオルの理解を深めて、快適な登山を楽しみましょう。
汗冷えを防止する
登山中に汗をかいた際、ベースレイヤーで汗を吸う前に、タオルで汗を吸収することで体の冷えを防止できます。特に頭や顔から吹き出る汗はタオルで拭ってしまいましょう。
日焼け防止
汗をかくと日焼け止めも一緒に流れてしまいがちです。またもっとも日差しが当たりやすい首の後ろは陰になりづらく、登山を終了したら真っ赤に日焼けしてしまったなんていう事がないように、日焼け止めをしっかり塗りつつ登山用タオルを首から下げることで日焼け防止になります。
テントの結露拭き
テント泊をすると必ず生じるのが結露です。朝起きた時に晴れていればテントを乾かすこともできますが、そうでない場合はタオルで結露を拭いてザックにしまうことで、拭いた分の水分だけ重量が軽くなります。
登山後のお風呂用タオル
速乾性が高い登山用タオルは、お風呂場で洗って絞れば吸収力がアップします。お風呂上がりに体を拭く際に活用することができます。
熱中症対策
冷感機能素材を使用しているクールタオルを使用すれば夏場の登山における熱中症対策となります。
役割から考える登山用タオルの選び方
登山用タオルは何を重視するかによって、選ぶタオルが変わってきます。以下で紹介する特徴を把握して自分に合った登山用タオルを選びましょう。
タオルの肌触り
テントの結露拭き以外は肌に触れることになるので、肌が弱い人は肌触りが優しいタオルを選ぶようにしましょう。
タオルの吸収力
吸収力の良いタオルは多くの水分を吸収し、汗や水分を吸った後、絞る回数を減らすことができます。
タオルの重量
肌触りが良い、吸収力が良いとなるとどうしてもタオルの重量が増してきます。首にかけたりショルダーハーネスに取り付けるなどして、タオルを持ち歩くことになるので登山中の歩きの邪魔にならないよう重量も気にしましょう。
登山用タオルの持ち方
登山用タオルの持ち方はタオルのサイズと、収納ポーチのある無しで決めることができます。
タオルを首にかけて登山をするのならば、最低でも80cm、長くても100cmのタオルサイズを選びましょう。
重量の軽いタオルの場合は収納ポーチが付いている場合があります。この収納ポーチをカラビナでザックのショルダーハーネスに取り付けて持ち歩くことができます。
スナップボタン付きのループがついている登山用タオルであれば、ループをザックやベルトループに取り付けて持ち歩くことができます。
スナップボタンをタオルの隅に自分で取り付けるという方法もあります。スナップボタンは専用の工具があれば簡単に取り付けることができます。
歩いている時にタオルが邪魔ということであれば、サコッシュや、ザックについているポケットなどに収納して持ち歩くという方法もあります。
おすすめの登山用タオル
ここで紹介するおすすめの登山用タオルは、登山用タオルに力を入れているメーカーから重量と肌触りと吸収力が平均的なタオルと、メーカー独自の特徴的なタオルがある場合はそれをピックアップします。サイズは1つ登山に持ち運びしやすいサイズをピックアップしていいますが、サイズ展開がそれぞれのタオルにあるので、好みにあわせて選ぶようにしましょう。
※横スクロールで表がスクロールできます。メーカー | Packtowl | Packtowl | N・rit | N・rit | ファイントラック | speedo | speedo | THE NORTH FACE | Sea to Summit | Sea to Summit |
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商品名 | ウルトラライト | パーソナル | カンパックタオル | I-テックタオル | ナノタオル | マイクロセームタオルM | セームタオル大 | トレッカーズポケットタオルL | ポケットタオル | エアライトタオル |
肌触り | ★☆☆ | ★★★ | ★☆☆ | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ | ★☆☆ | ★★★ | ★☆☆ |
吸収力 | 自重の約4倍 | 自重の約4倍 | 記述なし | 記述なし | 記述なし | 記述なし | 記述なし | 記述なし | 自重の約3倍 | 自重の約3倍 |
サイズ | 42×92cm | 42×92cm | 44x44cm | 40×80㎝ | 35×83cm | 43×32 | 43×68 | 35×105cm | 40×80cm | 40×80cm |
重量 | 43g | 82g | 27g | 68g | 40g | 記述なし | 記述なし | 記述なし | 58g | 30g |
価格 | ¥4,070 | ¥2,640 | ¥800 | ¥1,300 | ¥3,300 | ¥1,760 | ¥2,200 | ¥3,300 | ¥1,760 | ¥1,210 |
持ち方 | 首掛け・ループ使用 | 首掛け・ループ使用 | ザックにアタッチできる収納袋 | 首掛け・ループ使用 | 首掛け・ザックにアタッチできる収納袋 | ポケットなどに収納 | ポケットなどに収納 | 首掛け・ループ使用・ザックにアタッチできる収納袋 | 首掛け・ループ使用・EVAジッパーケースでパッカブル | 首掛け・ループ使用・15Dナイロンスタッフサックでパッカブル |
Packtowl ウルトラライト
パックタオルの中で最も軽いウルトラライトは汎用性高く、軽量性にも優れた登山に最適なタオルです。価格が高めですが長く使えコストパフォーマンスにも優れています。
メーカー | Packtowl HAND |
商品名 | ウルトラライト |
肌触り | ★☆☆ |
吸収力 | 自重の約4倍 |
サイズ | 42×92cm |
重量 | 43g |
価格 | ¥4,070 |
持ち方 | 首掛け・ループ使用 |
Packtowl パーソナル
ウルトラライトよりも肌触りが良く、柔らかさと軽さのバランスに優れたタオルです。約40gウルトラライトよりも重くなりますが肌触りを優先するのならばパーソナルがおすすめです。
メーカー | Packtowl HAND |
商品名 | パーソナル |
肌触り | ★★★ |
吸収力 | 自重の約4倍 |
サイズ | 42×92cm |
重量 | 82g |
価格 | ¥2,640 |
持ち方 | 首掛け・ループ使用 |
N・rit カンパックタオル
収納ポーチとカラビナが付いた非常にコンパクトになるタオルです。サコッシュやショルダーハーネスに取り付けておくことでいつでも取り出せるタオルです。日常のハンカチとしてもおすすめのアイテムです。
メーカー | N・rit |
商品名 | カンパックタオル |
肌触り | ★☆☆ |
吸収力 | 記述なし |
サイズ | 44x44cm |
重量 | 27g |
価格 | ¥800 |
持ち方 | ザックにアタッチできる収納袋 |
N・rit I-テックタオル
生地表面にストライプ状の凹凸がついたタオルで、吸水性と速乾性を保ちつつ肌触りがよい特徴があります。 汗を拭くことを目的としたタオルなので抗菌加工が施されている点も特徴的です。
メーカー | N・rit |
商品名 | I-テックタオル |
肌触り | ★★★ |
吸収力 | 記述なし |
サイズ | 40×80㎝ |
重量 | 68g |
価格 | ¥1,300 |
持ち方 | 首掛け・ループ使用 |
ファイントラック ナノタオル
ポリエステルファイバーによって気になるニオイやベタつきをすっきり取り除くことができるタオルです。登山中に汗のベタつき、匂いなどが気になる人にはおすすめのタオルです。水で濡らして首に巻けば接触冷感で冷たく感じる夏山登山にもおすすめのタオルです。
メーカー | ファイントラック |
商品名 | ナノタオル |
肌触り | ★★☆ |
吸収力 | 記述なし |
サイズ | 35×83cm |
重量 | 40g |
価格 | ¥3,300 |
持ち方 | 首掛け・ザックにアタッチできる収納袋 |
speedo マイクロセームタオルM
吸収速度が速く、速乾性にも優れたタオルで、絞るとほぼ乾いた状態に戻る特徴的なタオルです。乾くと固くなるタオルが多い中、マイクロセームタオルは柔らかさが継続するので肌に優しく、様々な用途で使用できます。抗菌仕様なので縦走登山にもおすすめです。
メーカー | speedo |
商品名 | マイクロセームタオルM |
肌触り | ★★☆ |
吸収力 | 記述なし |
サイズ | 43×32 |
重量 | 記述なし |
価格 | ¥1,760 |
持ち方 | ポケットなどに収納 |
speedo セームタオル大
タオル表面にエンボス加工を施し肌触りをさらに良くしたタオルです。吸収速度の速さ、優れた速乾性、継続した柔らかさなど、セームタオルならではの特徴を備えています。
メーカー | speedo |
商品名 | セームタオル大 |
肌触り | ★★★ |
吸収力 | 記述なし |
サイズ | 43×68 |
重量 | 記述なし |
価格 | ¥2,200 |
持ち方 | ポケットなどに収納 |
THE NORTH FACE トレッカーズポケットタオルL
長めに作られているので、首にかけても落ちづらく、さらには非常にコンパクトにくるめて、専用の収納袋に入れることができます。この専用の収納袋はザックのショルダーハーネスにアタッチメントできるように作られています。様々な持ち運び方ができる登山用タオルです。
メーカー | THE NORTH FACE |
商品名 | トレッカーズポケットタオルL |
肌触り | ★☆☆ |
吸収力 | 記述なし |
サイズ | 35×105cm |
重量 | 記述なし |
価格 | ¥3,300 |
持ち方 | 首掛け・ループ使用・ザックにアタッチできる収納袋 |
Sea to Summit ポケットタオル
コンパクトさと吸収性のバランスに優れたタオルで、シルクのような肌触りが特長です。ジッパーケースが付属されているのでパッキングもできて、首にかけてもよし、ボタン付きのループで様々な場所に乾かすこともできるタオルです。
メーカー | Sea to Summit |
商品名 | ポケットタオル |
肌触り | ★★★ |
吸収力 | 自重の約3倍 |
サイズ | 40×80cm |
重量 | 58g |
価格 | ¥1,760 |
持ち方 | 首掛け・ループ使用・EVAジッパーケースでパッカブル |
Sea to Summit エアライトタオル
上で紹介したポケットタオルよりも40%軽いシートゥーサミットの中で最も軽量なタオルです。生地が軽く速乾性にも優れ付属のスタッフバッグでパッカブルもできる、使いやすい登山用タオルに仕上がっています。
メーカー | Sea to Summit |
商品名 | エアライトタオル |
肌触り | ★☆☆ |
吸収力 | 自重の約3倍 |
サイズ | 40×80cm |
重量 | 30g |
価格 | ¥1,210 |
持ち方 | 首掛け・ループ使用・15Dナイロンスタッフサックでパッカブル |