登山におけるダウンパンツはテント泊や山小屋で暖を取るために欠かせない装備の1つです。今回はダウンパンツの選び方と、登山で使える主要なダウンパンツの比較をしていきます。
登山におけるダウンパンツの特徴
登山で使用するダウンパンツの平均重量は約230gです。休憩の少ない日帰り登山では特に必要ない装備で、多くはテント泊や山小屋泊をする際に必要な装備です。ザックの中に入れて持ち運ぶ装備となるのでできるだけ軽く、それでいて保温力に優れたダウンパンツを選びましょう。
軽量かつ保温力の高いダウンパンツを選ぶときにはダウンの質を図るフィルパワーに着目しましょう。フィルパワーが高いダウンパンツは使用するダウン量を減らし保温力を上げ、それによって全体の重量を落とすことができます。
登山におけるダウンパンツの選び方
登山では風が強いことが予想されます。この際に使用しているシェルが薄いと風を通しやすく、保温力が低下してしまいます。シェルに20デニールほどの厚みのある生地を使用しているダウンパンツを選ぶようにしましょう。
また男性は前開きのジッパーが付いているダウンパンツがあると用を足す際、ダウンパンツを脱ぐ必要がなく便利です。
登山におすすめのダウンパンツ
今回紹介するダウンパンツは登山者に人気のマウンテンイクイップメントのパウダーパンツを始め、ダウンシュラフに定評のあるナンガのダウンパンツ、コストパフォーマンスに優れたミズノとモンベルのダウンパンツ、ここ最近台頭してきたネイチャーハイクのダウンパンツを比較紹介します。
ブランド | マウンテンイクイップメント | ナンガ | ミズノ | モンベル | Naturehike |
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商品名 | パウダーパンツ | マウンテンロッジダウンパンツ | ブレスサーモダウンパンツ | スペリオダウンパンツ | ダウンパンツ |
価格(税込) | ¥18,150 | ¥25,300 | ¥14,300 | ¥14,080 | ¥6,690 |
重量 | 210g | 275g | 200g | 226g | 250g |
ダウン量 | 70g | 50g | 45g | 不明 | 不明 |
ダウン質 | 700+フィルパワー | 860+フィルパワー | 650+フィルパワー | 800+フィルパワー | 800+フィルパワー |
シェル素材 | 20デニール | 10デニール | 20デニール | 20デニール | 20デニール |
マウンテンイクイップメント パウダーパンツ
マウンテンイクイップメントの質の高いダウンを70g封入した、保温力に優れたダウンパンツです。メンズはジッパー付きの前開きがありシンプルな作りながら履き心地が良く、ダウンの偏りが少ない縫製など随所にこだわりを見出せるダウンパンツとなっています。
ナンガ マウンテンロッジダウンパンツ
非常に薄い10デニールのリサイクルナイロンをシェルに用いた軽量コンパクトな撥水ダウンを使用したダウンパンツです。足を曲げる動作でも足首がめくれて寒くなることなく歩けるダウンパンツに仕上がっています。
ミズノ ブレスサーモダウンパンツ
体から出る水分を吸収して発熱するブレスサーモをダウンパンツ上部の芯地に使用し、ダウンのデッドエアによる保温力に追加するような形で暖かさを提供するダウンパンツです。このミズノ独自の技術を使用したことでダウンの質と量を落としながらも保温力を確保し、価格と重量を抑えることに成功しています。
モンベル スペリオダウンパンツ
モンベルの中でも最軽量のダウンパンツです。コールドスポットができにくい独自のキルティングパターンを採用し、さらに中綿の偏りを防ぐ高度な技術を使用したダウンパンツです。ダウンの質も妥協せずそれでいて価格を抑えた、保温力と軽量性に優れたダウンパンツです。
Naturehike ダウンパンツ
テントを始めとした登山用ギアで着目されているNaturehikeのダウンパンツは紹介するダウンパンツの約3分の1ほどの価格で、ほぼ同様の保温力を謳うダウンパンツです。唯一注意が必要だと思う点はダウン量の記載がないことです。まずはキャンプなど低地で使用し暖かさを実感した上で、登山の使用を試してみる順番が無難でしょう。