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梅雨の時期におすすめの山-6月から7月は高山植物が最も美しい季節

梅雨の時期におすすめの山-6月から7月は高山植物が最も美しい季節

梅雨の時期の山は、雨が降ることで景色が楽しめない、登山道が歩きづらいなどリスクが多く、雨の心配が少ない梅雨明けの7月まで登山を待つ人が多いと思います。しかし梅雨だからこそ、素晴らしい景色を楽しめる山というのも存在します。それが高山植物を楽しむ登山です。この記事では6月から7月の梅雨時期に高山植物が美しい山と登山プランを紹介します。

梅雨の時期の登山を楽しむ心がけ

梅雨の時期の登山では天気予報と気圧配置をしっかりとチェックして、雨の降らないタイミングを見計らって山に出かけることが重要です。

また、高山植物に足を止めることが多いことを想定し、コースタイムはできるだけ短く設定をして計画を立てるようにしましょう。

梅雨の時期に咲く高山植物は様々です。その中でも梅雨時期に特に高山植物を多く咲かせる山をピックアップしておすすめの登山ルートを紹介します。

ハクサンイチゲの名所-平標山から仙ノ倉山の稜線

ハクサンイチゲの名所-平標山から仙ノ倉山の稜線

ハクサンイチゲはパッと見はチングルマに似ている白い花を咲かせる可愛らしい高山植物です。イチリンソウで、1つの株に花がたくさん咲くことをイチゲと呼び、そこからハクサンイチゲと呼ばれています。また白山は、宗教登山の山として江戸時代から登られてきた歴史があり、明治の植物研究家達は白山で多くの植物を発見しました。そのときに見つけた山の名前を付けたことから「ハクサン」と名がついている高山植物が多いのです。

平標山から仙ノ倉山の稜線ではこのハクサンイチゲが咲き乱れる景色を楽しむことができます。ハクサンイチゲ以外もヨツバシオガマやゴゼンタチバナなども見頃を迎えます。

山の名前平標山(たいらつぴょうやま)
都道府県新潟県・群馬県
標高1,984m
天気・アクセスなど平標山の詳細情報
山の名前仙ノ倉山(せんのくらやま)
都道府県新潟県・群馬県
標高2,026m
天気・アクセスなど仙ノ倉山の詳細情報

【日帰り登山】平標山から仙ノ倉山の梅雨登山ルート

総距離約13.9km
累積標高上り:約1,391m
下り:約1,391m
コースタイム7時間20分
難易度★★★☆☆

梅雨の時期の高山植物を楽しむのにおすすめの日帰り登山ルートは平標登山口をスタートして松手山を経由し平標山へ向かいます。平標山から約1時間半の往復で仙ノ倉山へ向かいます。

ここでハクサンイチゲを大いに楽しんだ後は平標山へ戻り、平標山乃家へと向かいます。この道は木の階段が続き、梅雨の時期は滑りやすくなっているので気をつけましょう。

平標山乃家から平元新道を歩き、スタート地点の平標登山口へ下山をする周回コースです。

北アルプスを代表する高山植物の群落を楽しむ白馬岳

白馬岳は6月から7月にかけて多くの高山植物に彩られる、北アルプスの中でも高山植物で有名な山の一つです。特に大雪渓入口と大雪渓上部には、様々な高山植物で溢れかえり、目を奪われること間違いなしです。

ヤマホタルブクロやサンカヨウなどの特徴ある高山植物を事前にチェックして、お目当ての高山植物を写真に撮ることを目的に登山をするのも楽しいでしょう。

高山植物を楽しむ登山であれば、白馬大雪渓を歩くのがおすすめですが、注意も必要です。特に梅雨の時期の登山は雲に覆われて登山道の先の視界が悪い場合が多いです。

このような状況で落石があると、雪の上を転がる石や岩の音が耳に届きづらく、危険回避が難しい場合があります。なので、天気の状況を事前に把握することが重要な登山となります。

山の名前白馬岳(はくばだけ|しろうまだけ)
都道府県富山県・長野県
標高2,932m
天気・アクセスなど白馬岳の詳細情報

【1泊2日登山】大雪渓を登る白馬岳の梅雨登山ルート

総距離約11.6km
累積標高上り:約1,638m
下り:約1,638m
コースタイム9時間10分
難易度★★★☆☆

登山ルートは猿倉荘から1時間10分登山を行い、白馬尻に向かいます。白馬尻小屋で登山道の情報をチェックすることができるので、必ず確認をしましょう。雷や落石などの情報によって登山が危険だと思われる場合は、諦める勇気が重要となります。

白馬尻小屋の周辺には多くの高山植物を楽しむことができます。また、白馬尻小屋から2時間半かけて大雪渓を登ると葱平に到着します。ここから白馬岳の村営頂上宿舎までの間もハクサンイチゲやミヤマキンポウゲをはじめとした高山植物が咲き乱れる、素晴らしい景色を楽しめるポイントです。

梅雨の時期にだけ咲くキタダケソウを楽しむ北岳

キタダケソウは雪解けすぐの北岳の高山帯にだけに咲く高山植物

キタダケソウは雪解けすぐの北岳の高山帯にだけに咲く高山植物です。氷河期からの生き残りの絶滅危惧種植物とされており、梅雨の最中のみに顔を見せてくれる貴重な高山植物です。

白い花弁は6~8枚、花の直径は2.5cm、花びらの先端はくぼんでおり、北岳山頂付近にしか咲かない綺麗な花です。群落しておらず、咲いている場所を見つければ周辺で探すことができます。このような高山植物を守るため、自生地にはロープが張ってあるので、これを超えないように登山をするようにしましょう。

山の名前北岳(きただけ)
都道府県山梨県
標高3,193m
天気・アクセスなど北岳の詳細情報

【1泊2日登山】広河原からピストン登山で北岳へ向かう梅雨登山ルート

総距離約10.9km
累積標高上り:約1,922m
下り:約1,922m
コースタイム11時間10分
難易度★★★★☆

梅雨の時期の高山植物を楽しむのにおすすめの登山ルートは広河原から白根御池小屋まで登山をし、大樺沢二俣、八本歯のコルを経由して北岳へ向かいます。北岳頂上付近ではキタダケソウを見つけてみましょう。

下山は北岳肩ノ小屋に向かい小太郎尾根分岐から、草すべりを歩いて下山します。草すべりは砂利道の多い登山道で滑りやすいため、ゆっくりと歩いて下山をしましょう。

色とりどりの高山植物を楽しめる谷川岳〜朝日岳

谷川岳の馬蹄形の一角をなす朝日岳周辺には池塘があり、多くの高山植物が咲乱れるスポットです。梅雨の時期は山の斜面に残雪が残り、緑と白のコントラストが美しいゼブラ柄を楽しみながら、高山植物を愛でることができる梅雨だけにしか味わえない景色を楽しめます。

山の名前谷川岳(たにがわだけ)
都道府県群馬県・新潟県
標高1,977m
天気・アクセスなど谷川岳の詳細情報

【1泊2日登山】馬蹄形で谷川岳の魅力を存分に味わう梅雨登山ルート

総距離約24.6km
累積標高上り:約2,935m
下り:約2,935m
コースタイム17時間30分
難易度★★★★☆

梅雨の時期の高山植物を楽しむのにおすすめの登山ルートは馬蹄形を1泊2日で歩くルートが最も贅沢な景色を楽しむことができるでしょう。

土合橋から厳しい急登をスタートから登ります。白毛門まで登ると谷川岳東面の展望が美しくそこからさらに急な登りを過ぎると笠ヶ岳に到着します。笠ヶ岳から朝日岳の稜線には高山植物の群生が広がります。

朝日岳を過ぎると高層湿原があり、さらにお花畑が広がります。ジャンクションピークを過ぎ徐々に標高を落とすと清水峠に到着します。清水峠ではテントを張ることができ、また水場があるので1泊目にちょうど良い宿泊ポイントです。避難小屋もあるので、テントがない人も就寝が可能です。

2日目は清水峠を後にしたら七ツ小屋山へ向かいます。ここからは谷川連峰の素晴らしい景色を楽しむことができます。特に梅雨時期はゼブラ柄が美しく、梅雨時期だからこそ楽しめる景色の1つです。

武能岳を過ぎ谷川岳に向かう稜線上にはお花畑と山々の美しい景色を楽しめ、楽しい縦走登山となることでしょう。

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