2022.6/4(土)~5(日) 九州 大分県にある「くじゅう連山」へ行ってきました。「山登りはくじゅうに始まり、くじゅうに終わる」と言われるほど老若男女に愛される山で、九州本土最高峰の中岳(標高1,791m・日本百名山)をはじめ、1,700m級の山々が連なる山域です。今回は、ミヤマキリシマが咲き誇り山がピンクに染まるこの時期に「坊ガツル」でテント泊、くじゅうの山々を満喫してきました。
「坊ガツル」でテント泊-くじゅう連山の登山プラン
今回歩いたルートは、坊ガツルを起点に次の2つ。
- 鉾峠~中岳~久住山~北千里ヶ浜への周回(初日・CT5:30程度)
- 大船山~北大船山~平治岳への周回(二日目・CT4:30程度)
天気予報は土曜日は終日晴れ。日曜日の明け方は曇り(眺望有)で、9:00頃から雨が降り始め、お昼前にはかなり雨足が強くなるとのことです。雨が本降りになる前に下山します。
山の名前 | 九重山(くじゅうさん) |
都道府県 | 大分県 |
山域 | 九重連峰 |
標高 | 1,791m |
天気・アクセスなど | 剣山の詳細情報 |
くじゅう連山の登山口-長者原の駐車場
長者原の駐車場です。ここまでの交通手段は、新神戸7:48発ひかり531号で小倉まで、そこからはレンタカーで約2時間半、12:30にこちらへ到着しました。駐車場は450台停めれるそうです。(無料)この日は臨時駐車場も設けられてました。到着した時はほぼ満車状態でした。
坊ガツルキャンプ場までの登山ルートとキャンプ場について
12:40 長者原を出発します。まずはダテ原湿原の中の木道を歩きます。この日は予報通り快晴です。暑さもまだマシで気持ち良いです。
長者原から坊ガツルまでは、綺麗に整備された登山道です。テン泊初心者の方にも安心なルート。樹林帯が多く、涼しいのもありがたい。この日も多くの方がテン泊装備で坊ガツルへ向かわれてました。
長者原を出てから約2時間で「坊ガツルキャンプ場」に到着しました。くじゅう連山の主峰・久住山と大船山等に囲まれ、標高1230メートルに位置するテン場です。この日はかなり賑わってました。早速、我々も設営します。
宿泊施設 | テントを持参 |
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共用施設 | トイレ・炊事棟 |
営業時間 | 終日開放 |
休業日 | 終日開放 |
利用料 | 無料 |
外国語対応 | 無 |
住所 | 大分県竹田市久住町大字有氏 |
電話番号 | 090-4980-2810(法華院温泉山荘) |
坊ガツルキャンプ場で立ち寄れる温泉施設『法華院温泉山荘』
テント設営後に、法華院温泉山荘へ立ち寄りました。ここの温泉は坊ガツルでテン泊でも日帰り入浴可です。シャンプー、石鹸は使えません。一回500円、営業時間10:00~21:30
山荘前にテン場もあります(有料・予約不要)
山小屋だんご(あずき)いただきました。法華院温泉山荘に来たらコレ食べないと。250円です。「いも」と「あずき」の二種類あります。やわらくて旨い。
1日目の登山ルート-法華院温泉山荘から鉾峠経由で、白口岳、稲星山、中岳、天狗ヶ城、久住山、北千里ヶ浜と周回
総距離 | 約8.8km |
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コースタイム | 標準:5時間16分 |
累積標高差 | 上り:約844m 下り:約844m |
初日の登山ルートは、法華院温泉山荘から鉾峠経由で、白口岳、稲星山、中岳、天狗ヶ城、久住山、北千里ヶ浜と周回します。日が落ちて行く時間帯なので絶景に期待です。こちらは「鉾峠」の標柱です。後ろに見えるのがこれから登る「白口岳」です。中岳、久住山はその奥になります。
一つ目のピーク「白口岳」を越えて、次の稲星山へ登る途中、ミヤマキリシマが群生してました。西日が当たり綺麗です。
中岳山頂です。九州本土最高峰、日本百名山です。
中岳からの眺望です。遥か下に坊ガツルが見えます。正面が平治岳です。ここからも山頂がピンクに色付いてるのがわかります。その奥に独立双耳峰の由布岳も見えます。
こちらも中岳からの眺望(西側)です。向かって右がこれから向かう天狗ヶ城、真ん中に御池、左が久住山です。素晴らしい景観です。
天狗ヶ城の手前から見た御池です。池の向こう側に見えるのが久住山です。
天狗ヶ城。直下から見上げるとカッコいい山容です。
天狗ヶ城山頂です。夕暮れが近く、狙い通りの絶景です。
天狗ヶ城からの硫黄山方面です。硫黄山、遠目で見た時は噴気が立ち上っていたように見えましたが、この時はおさまってました。
続いて、久住山山頂「くじゅう連山」の主峰です。ここからは阿蘇山方面が見えます。
久住山からの眺望です。少しガスが出てますが、うっすら阿蘇山が見えてます。
久住分かれにある久住山避難小屋です。2020年に建て替えられたばかりでとても綺麗です。トイレもあります。宿泊は禁止です。ここは、フラットで広いスペースがありますので、休憩やお弁当を食べるに最適な場所です。目の前に久住山を眺めることが出来ます。ここは、北千里ヶ浜、中岳、久住山への分岐ポイントにもなっています。今回は北千里ヶ浜から法華院温泉へ下りていきます。
北千里ヶ浜です。荒野のような、火山のような風景は、他ではなかなか見られない景観です。
テン場に戻りました。軽く夕飯を済ませ、翌日に備えて早めに就寝します。
2日目の登山ルート-大船山、北大船山、平治岳と周回
翌朝は3:30にスタートし、大船山、北大船山、平治岳と周回します。まずは大船山山頂を目指します。日ノ出は5:00頃、そこまでに稜線に出れれば御来光見れるかも・・
大船山山頂手前での御来光です。雲は多いですが、御来光見れました。
大船山から見た北大船山方面のミヤマキリシマです。綺麗に咲いてます。
北大船山山頂です。
北大船山のミヤマキリシマ群生地です。事前情報では今年は7年ぶりに虫の被害が多いとのことでしたが、鮮やかなピンクの花を咲かせています。
ミヤマキリシマをアップで撮ってみました。
正面がこれから向かう平治岳です。山頂辺りはピンクに染まってます。
平治岳からの眺望です。遥か下に坊ガツルが見えます。正面に昨日登った中岳と天狗ヶ城。鮮やかなピンクに咲いたミヤマキリシマがとても綺麗です。
平治岳山頂です。ミヤマキリシマ観賞するなら、ここははずせません。
平治岳付近のお立ち台ポイント。この辺りは特に害虫被害が大きいです。たまたま居合わせた方に撮っていただきました。
テン場へ戻りました。後ろに見えているのが平治岳です。山頂がピンクに染まってるのが分かります。これからテント撤収です。テントはネイチャーハイクを愛用してます。
「くじゅう山開き記念ペナント」いただきました。8:00から法華院温泉山荘で配られてました。「くじゅう山開き祭」は今年もコロナで中止です。これから下山します。
予定通り、雨に打たれる前に無事に下山しました。こちらはガイド犬の平治号の銅像です。長者原の登山口でハイカーを見守ってくれてます。映画にもなってます。
くじゅう連山の登山終わりに-おすすめ山旅スポット
下山後のお楽しみを少しご紹介します。まずは、長者原から車で10分程の場所にあるミルクランドファームさんでアイスクリームいただきました。ここのミルクアイスは濃厚で美味しいです。
温泉は「九酔渓温泉 つれづれ」さんに立ち寄りました。長者原から九重インターまでの途中にあります。日帰り温泉500円で、さらに近くの桂茶屋で食事すると割引券がもらえます。宿泊も素泊まり3000円/人(2名一室)です。
お昼は「渓流の味 たなべ」さんで「やまめの塩焼き定食 1300円」いただきました。手頃なお値段でオススメです。この日もどんどんお客さん来られてました。(予約可)
帰りも新幹線利用。新幹線チケットは「とくとくこだま」を利用しました。新神戸~小倉で片道7600円、かなりお得です。「ひかり」か「こだま」になりますが(要予約)
快晴の青空の下でのミヤマキリシマ・・ とはいきませんでしたが、くじゅう連山を満喫出来ました。