2022.6/18 小豆島にて、夏至観音ー洞雲山『夏至観音』(夏至白衣観音)見てきました!
小豆島霊場1番札所・洞雲山で、夏至をはさんだ約50日間だけ、岩肌に観音像『夏至観音』が浮かび上がり、頭を右に少し傾け、錫杖(しゃくじょう)を持っているように見えます。
夏至観音は、陽光が洞窟へ差し込む時、周りの岩壁に光が当たって観音像のかたちとなる不思議な自然現象。見られるのは晴天の日の午後3時すぎのわずか数分。
観るタイミングが非常に難しい観音様。もし観れたら御利益があると思いますよ。
「拝観之証」ももらえます。
この日は、15:05頃から5分間程度だけ。半年前から狙ってましたが、見事晴天でバッチリ見れました。
洞雲山『夏至観音』について
- 住所:〒761-4425 香川県小豆郡小豆島町坂手
- 日程:6月中旬~7月初旬(2020年の夏至は6月21日です)
- 時間:晴天の日の午後3時すぎの数分
林道の終点に「洞雲山」と記された石柱がある。ここから山岳霊場五千坪の境内に入る。老杉の岩壁に大師堂の並ぶ建物の調和が誠に自然で、御供所の前に「大師お杖の水」と称す泉がある。滝壼の池に水鏡の仏様を拝し、十三尊を仰ぐ石畳から礼拝堂を経て石の登廊から洞窟に入る。
毘沙門天王(多聞天)は、仏教を守護する四天王の一尊にあり、七福神に数えられている。さらに密教では、福徳財宝をもたらす本尊として信仰されている。ここ洞雲山では、財布に入れておくとお金に恵まれる縁起の良い「福守」を授けている。
本尊八角堂の前で僧が護摩修法して居り、岩肩の聖火と共に左右、一対の烈火は密教の持つ神秘的な雰囲気である。その名のような雲上の洞窟において、清朗な読経は人の声も我が声も天声となって心に浴し、怒りも悲しみもきれいに沐われて清浄な心になり、言いつくせぬ安らぎと喜びを感得する。法炎は、身に付いた不純なもの、凡てを焼却し去る。毎年六月一日より七月二十日まで晴天日の午後三時、太陽の光で岩壁に夏至観音の像が光現する。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)