三瓶山登山-初心者も楽しめる登山ルート・縦走登山コースをレポート

海の日の前日、島根県大田市にある【三瓶山】（さんべさん）に登ってきました。初心者から中級者以上の方も楽しめる、中国地方では有名な山です。一等三角点もある山ですが初めて見聞きする方が多いかもしれません。（写真は女三瓶山）

アクセスは大田市駅からもバスが出ていますがやはり車が便利。中国自動車道から浜田自動車道に入り大朝インターという所で下ります。そこから1時間下道を走ります。広島市内からだと約２時間で登山口まで行くことができます。

三瓶山は大山隠岐国立公園の一部にあります。活火山で3700年前の噴火でできた火口湖があり、それを囲むようにぐるりと男三瓶山、女三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山があります。その火口湖【室の内池】がハートの形をしているらしいのです。女子ってなんとなくハートが好きですよね？ということで私ももれなく【ハート】を探しに行ってきました。

三瓶山の6つの登山ルート

ちなみに東西南北の４方向から登れて、ルートは次の６つ。

1. 姫逃池（ひめのがいけ）ルート-北側、三瓶自然館駐車場から男三瓶山山頂へ登るコース

2. 名号（みょうごう）ルート-北側、三瓶青少年交流の家付近から男三瓶山山頂へ登るコース

3. 西の原（にしのはら）ルート-西側、西の原登山口から男三瓶山山頂へ登るコース

4. 東の原（ひがしのはら）ルート-東側、東の原登山口から女三瓶山山頂へ登るコース

途中まで観光リフトを使うこともできます。

5. 女夫松（めおとまつ）ルート-南側、三瓶温泉から孫三瓶山山頂へ登るコース

6. 縦走（じゅうそう）ルート-男三瓶、女三瓶、大平山、孫三瓶、子三瓶の5つのピークを一周するルート

縦走する場合、男三瓶山から女三瓶山の間が崩落していてちょっと前まで通行禁止でした。現在は通れるようになっていますが、各山は急坂で危険個所が多く時間がかかるので縦走は中級者以上のコースとなっています。

普段は本格的過ぎない山登り専門で登っていますが、ハートを見つけるために縦走コースを歩くことにしました。

東の原に到着しました。ここには広い駐車場（無料）と奇麗な水洗トイレ（写真の建物。無料）もあります。ワイナリーや観光リフト（有料）もあります。

三瓶山の縦走登山ルートをレポート

9:40登山開始。登山口は【東の原登山口】からのスタート。

約1時間かけて女三瓶山の山頂を目指します。

歩いて登ると40分掛かる道のりもリフトを使うと10分でワープできます。

リフトで空中散歩もいいけど、自力であがりました。こんな風景にも出会えるしね。

10:45女三瓶山到着。電波塔のある山頂が女三瓶山(957m)です。手前に展望台があります。

展望台から室の内池を見下ろしたら、早速ハートを発見♡

登山口から１時間で見つけることが出来ました！横向きですがくびれもはっきりわかります。

（現地では気づかず、後で写真を見て気づいたのは内緒です）

次に今日の核心部、男三瓶へ向けて出発しました。山頂までは約1時間の登りになります。

さっきまでと違ってロープ場など急な所が出てきました。

蒸し暑いしなかなかハードな登りです。特に【犬戻し】と呼ばれる急坂がきつかったです。

続いて鎖のある所が出てきました。写真で見ると怖いですが実際は高度感は全くありません。高所恐怖症の私でもスイスイ～。

随分登ってきてやっと展望のいい所に出たのに、この通り辺りはガスに包まれています。

でももうちょっと先に進んだところに思いもよらない風景が待っていました。

何？このかわいい小屋とお花畑！

これからは登った人だけが味わうことのできるご褒美、次から次へと奇麗なお花達が歓迎してくれました。

11:40男三瓶山(1126m)山頂到着。 ここが三瓶山の主峰です。

山頂はガスがかかっていて風が強いです。

大きな広場を挟んで展望台が二か所あるけどこの通り真っ白。晴れていれば日本海も見渡せるのに展望ゼロです。

ガスにも負けず、クッキングタイム♪

男三瓶山で山ごはんを楽しむ

メインの材料はポテトニョッキ、パスタソース、カキ缶、パウチのオリーブだけです。ニョッキはグラグラ茹でて浮いてきたらお湯を切り、材料を全部混ぜるだけでもう完成です。

※湯切りしたお湯はナルゲンボトルに入れて持ち帰ります。

※【キューピーあえるパスタソース】は1人前が二つ入っていて、本当にあえるだけなので山ではとても便利、しかもどれも美味しいです。【Amazon.co.jp 限定キユーピーあえるパスタ全種セット】だと17種類がコンプリート出来て先日のプライムデーで3058円で購入できました。

完成したお料理はこちら

【カキとオリーブの明太子ニョッキ】とアルファ米の【赤飯】

味は濃いめですが、汗をかきまくったのでこの塩分がカラダに染みわたりました。

うーん、ビールが欲しい(笑)

ランチタイムはたっぷり時間を取ったのでいつのまにかガスが取れていました。

山頂小屋の方を振り返ってみたけど、やっぱりこの感じ好きです。

※ちなみに山頂小屋にはトイレや水はありません。あくまでも一時避難場所の様です。

山行中も湧き水などないのでこの辺りにテント泊するのはあまりおすすめできません。

13:00子三瓶山に向けて出発しました。

わ――――い！この風景好き♡

でもここは中級者以上のコース、私の心はすぐに折れました。崖や切れ落ちて危険そうな場所こそ無いものの、急坂でロープも何か所も出てきて力が入ります。石も濡れていて滑りそうな下りの連続。

やっと下りから解放されて今度は心地いい道。目指すはあちらの山頂です。

30分登り返して、

14:10子三瓶山(961 m)到着。

ササ原のてっぺんに到着しました。気持ちのいい風が吹いています。

登ったらまた下りる。結構きつい道のりに、今日の目的【ハート探し】の事をすっかり忘れてしまいそうになっていましたが、ふと室の内池を見下ろせる箇所に来ると、

あった！【ハート】がありました！この勢いで今日からこの場所を【恋人の聖地】と命名します。

いや、勝手に命名したら怒られます。形が微妙なんじゃない？って思ったそこのあなた、正しい反応です(笑)

でもこうやってみるとハート♡でしょ？ここにたどり着いた人だけのご褒美です。

ちなみにハートの池のすぐそばに荒れ地があって（すぐ右下辺り）そこは【鳥地獄】と名前がついています。二酸化炭素が少量噴き出しているため、草木も枯れて昆虫や鳥の死骸がみられる場所なんだそうです。ハートのそばに地獄もあるなんて無茶すぎるぜ三瓶山！

14:50孫三瓶山(907 m)到着。

写真だけ撮って先を急ぎます。

15:30大平山(854 m)到着。今歩いてきた山々が溶岩ドーム由来の山なのに対して、この大平山は噴火によって吹き飛ばされた土砂などが積もって出来た山なんだそうです。

男三瓶山が見えますが今はまたガスの中です。

ここからはリフト乗り場まですぐです。帰りも歩いて下りることにしました。

16：10無事に下山完了しました。

この後は敷地内にある石見ワイナリーに寄ってソフトクリームで乾杯しました。

って、ワインじゃないんか―い！

写真がピンボケですが、このほんのりピンク色の【ワインソフトクリーム】かわいいです。

男三瓶山北側の麓の方にはキャンプ場やコテージもあり、紅葉もとても奇麗な場所なのでぜひ泊まりでも訪れてほしい山です。ということでハート探しの山行はこれでおしまい。

トータル9.2キロ、タイム６時間３０分（休憩１時間２０分含む）

●三瓶観光リフト

• 運行日：4月～11月末まで
• 営業時間：8:30～16:30　定休日火曜日
• 大人／往復750円、片道470円
• 小人／往復550円、片道350円

●石見（いわみ）ワイナリー

• 営業時間：10:00～17:00無休(冬季不定休あり)
• ワインの試飲（有料）やお土産など販売あり

●おススメの日帰り入浴【国民宿舎さんべ荘】

• 10:30～20:00受付終了　21:00閉館
• 大人：650円
• 小人：400円

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