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【日帰り登山】蔵王山登山‐初心者から楽しめる難易度別ルート紹介

【日帰り登山】蔵王山登山‐初心者から楽しめる難易度別ルート紹介

お釜や樹氷など、観光名所として知られている「蔵王山」。また、日本百名山のひとつにも選ばれ、登山者にも親しまれています。そんな蔵王山の魅力や登山コースについてご紹介します。

蔵王山ってどんな山?

蔵王山は山形県と宮城県にまたがる火山群の総称で、「蔵王連峰」と呼ばれることもあります。また、蔵王連峰を北蔵王、南蔵王の二つに分ける区分や、宮城県側の部分が宮城蔵王、山形県側の部分が山形蔵王とも呼ばれます。蔵王連峰の主峰は熊野岳で、火山ならではのダイナミックな山岳風景と、冬季に見られる巨大な樹氷が見どころです。

山名蔵王山(ざおうざん・ざおうさん)
場所宮城県と山形県の両県南部の県境
標高1,841m
天気・アクセスなど蔵王山の詳細情報

東のお山【蔵王山】の魅力

四季折々の風景を楽しめる蔵王山。以下では蔵王山の魅力についてシンプルにご紹介します。

蔵王のシンボル【蔵王のお釜】

蔵王のお釜
蔵王のお釜

蔵王のお釜は蔵王連峰の中央部にある河口湖で、エメラルドグリーンの湖面が美しく、蔵王の観光名所になっています。別名「五色沼」と呼ばれ、季節や天候、日差しなどさまざまな条件によって湖面は表情を変えます。アクセスの良さも相まって、何度も足を運ぶ人もいるようです。

約25キロにおよぶ蔵王連峰の美しい稜線

熊野岳から望む蔵王連峰
熊野岳から望む蔵王連峰

蔵王連峰は北の雁戸山、南の不忘山まで約25kmにもおよぶ山々のことを指します。蔵王の主峰の熊野岳からは、蔵王連峰のどこまでも続くような美しい稜線が見られます。

氷と雪の芸術【蔵王の樹氷】

蔵王の樹氷
蔵王の樹氷 出典”蔵王の樹氷 | 山形県 (pref.yamagata.jp)

樹木に氷や雪が付着する樹氷。蔵王の樹氷は「スノーモンスター」と呼ばれ、さらに木の原型がなくなるほどに大きく成長します。全国的にも珍しい蔵王の樹氷群は、まさに自然が作り出したアートです。

蔵王山の難易度別登山コース

ここでは、蔵王山の登山コースを5つご紹介します。そのなかでも、蔵王山の主峰の熊野岳に登るコースは3つ、そのほかに南蔵王と北蔵王の雁戸山に登るコースをまとめています。

登ってすぐ絶景に出会える【刈田岳~熊野岳往復コース】

刈田岳山頂からの展望
刈田岳山頂からの展望

蔵王山頂レストハウス付近の登山口から、蔵王の主峰である熊野岳に登るコースです。登山口は標高約1,700mのところにあり、登山口から歩いてすぐ「蔵王のお釜」を見ることができます。また、刈田岳山頂も登山口から歩いて10分くらいで着くので、寄っていくとよいでしょう。
気軽に絶景に出会えるコースのため、多くの観光客が訪れます。しかし、熊野岳山頂は小石がゴロゴロ転がっている斜面を登るので、転倒に注意しながら登る必要があります。

ロープウェーで行く【地蔵岳~熊野岳コース】

蔵王地蔵尊
蔵王地蔵尊

山形県側の蔵王山麓駅からロープウェーを使って地蔵山頂駅まで登り、道中の地蔵岳を通って熊野岳を目指すコースになります。コースタイムが比較的短く、地蔵山頂駅(ロープウェー上駅)から熊野岳へは約1時間程度で登れます。
地蔵山頂広場には蔵王地蔵尊がまつられており、蔵王地蔵尊建立後に遭難者が少なくなったことから、「災難よけ地蔵」と呼ばれるようになりました。道中で立ち寄り、安全祈願していくとよいでしょう。

▼ロープウェーの詳細はこちらから
ロープウェイ(料金・営業案内・施設案内)|蔵王ロープウェイ|蔵王温泉スキー場 山形 (zaoropeway.co.jp)

※総所要時間は休憩時間9分を含む

蔵王三山をめぐる【中央蔵王縦走コース】

三宝荒神山の展望
三宝荒神山の展望

短い山行でなく、もっと蔵王山を楽しみたい方は中央蔵王縦走コースがおすすめです。宮城県側の登山口から蔵王三山(刈田岳・熊野岳・地蔵岳)、そして三宝荒神山を往復するコースになります。蔵王のお釜や蔵王の美しい稜線、そして三宝荒神山に咲く高山植物を見ることができます。

※総所要時間は休憩時間38分を含む

稜線歩きが楽しい【南蔵王縦走コース】

南蔵王縦走路から振り返る蔵王山(熊野岳)
南蔵王縦走路から振り返る蔵王山(熊野岳)

刈田峠峠登山口から蔵王連峰の南端『不忘山』まで縦走するコースです。不忘山まで4つのピークを超えるため、アップダウンの激しい稜線歩きになります。
稜線から見える山並みや、各ピークからの展望が素晴らしく、縦走の魅力を存分に味わうことができるでしょう。また、途中にある『芝草平』と呼ばれる湿原では、チングルマやイワカガミ、キンコウカなど季節ごとに高山植物の花畑が見られます。

※総所要時間は休憩時間1時間を含む

北蔵王の鋭鋒【雁戸山往復コース】

蔵王山(雁戸山)
雁戸山

蔵王連峰の北端にあたる『雁戸山』に登るコースです。雁戸山は切り立った山容をしており、秋には斜面一帯が赤く染まるため見ごたえがあります。雁戸山山頂北側には『蟻の戸渡り』と呼ばれる細い岩稜帯の道があるので、滑落に注意しながら登りましょう。

※総所要時間は休憩時間38分を含む

蔵王山登山口へのアクセス方法

蔵王山 刈田峠登山口
刈田峠登山口

各登山コースにおける登山口へのアクセス方法について解説します。

各登山コースにおける登山口は以下の表の通りです。

登山コース登山口
刈田岳~熊野岳往復コース
中央蔵王縦走コース
蔵王岳山頂レストハウス
地蔵岳~熊野岳コース蔵王山麓駅(地蔵山頂駅)
南蔵王縦走コース刈田峠登山口
雁戸山往復コース笹谷峠登山口

各登山口のマップはこちらから

蔵王山頂レストハウスへのアクセス方法

・マイカー
蔵王山頂レストハウス向かいの刈田岳山頂駐車場を利用します。
(宮城県側)東北自動車道 村田I.C.より車で約50分(約34km)
(山形県側)東北中央自動車道 山形上山I.C.より車で約45分(約30km)
※有料道路の蔵王ハイラインを通ります

▼蔵王ハイラインの詳細はこちらから
蔵王ハイライン|宮城交通 (miyakou.co.jp)

・バス
(山形県側)山形駅~蔵王刈田岳山頂 山交バスで約2時間(片道2,050円)
(宮城県側)白石蔵王駅~蔵王刈田岳山頂 ミヤコーバスで約1時間40分(片道1,960円)

▼山交バスの時刻表はこちらから
山交バス/路線バス時刻表 (yamakobus.co.jp)

▼ミヤコーバスの時刻表はこちらから
timesche2022.pdf (miyakou.co.jp)

蔵王山麓駅(地蔵山頂駅)へのアクセス方法

・マイカー
東北中央自動車道 山形上山I.C.より車で20分(12km)

・バス
山形駅~蔵王温泉バスターミナル 山交バスで約40分(片道1,000円)

▼山交バスの時刻表はこちらから
山交バス/路線バス時刻表 (yamakobus.co.jp)

・蔵王山麓駅~地蔵山頂駅
ロープウェーを乗り継いで約20分

▼ロープウェーの詳細はこちらから
ロープウェイ(料金・営業案内・施設案内)|蔵王ロープウェイ|蔵王温泉スキー場 山形 (zaoropeway.co.jp)

刈田峠登山口へのアクセス方法

・マイカー
(山形県側)東北中央自動車道 山形上山I.C.より車で約40分(約29km)
(宮城県側)東北自動車道 村田I.C.より車で約50分(約32km)
※蔵王ハイライン前に駐車スペース10台ほどあり

・タクシー
(山形県側)山形駅よりタクシーで約1時間(約37㎞)
(宮城県側)白石蔵王駅よりタクシーで約1時間(約42㎞)

笹谷峠登山口へのアクセス方法

・マイカー
山形自動車道 関沢I.C.より車で約10分(約6km)

・タクシー
(山形県側)山形駅よりタクシーで約40分(約19㎞)
(宮城県側)白石蔵王駅よりタクシーで約1時間10分(約48㎞)

蔵王山下山後のおすすめ山旅スポット

三治郎 かっぱの湯
三治郎 かっぱの湯

蔵王には豊富な温泉地があります。なかでも、宮城県側にある遠刈田温泉の「三治郎」がおすすめです。三治郎には12種の湯船があり、どのお風呂からでも蔵王連峰を眺めることができます。肌触りのよい濁り湯につかることで、登山の疲れを癒してくれるでしょう。

名称かっぱの宿 旅館 三治郎
住所宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉本町3
日帰り入浴料大人900円/子供500円

▼三治郎の詳細はこちらから
遠刈田温泉【かっぱの宿 旅館三治郎】宿泊予約|温泉がおすすめ (sanjirou.co.jp)

蔵王山の魅力、そして登山コースを3つご紹介しました。どのコースも比較的短いので登りやすく、そして見どころがたくさんある山になります。また、蔵王のお釜は日によっても見え方が変わるので、何度か足を運んで見比べてみるのも面白いでしょう。下山後は蔵王の温泉地でゆっくり羽を伸ばすのもおすすめです。

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