カテゴリーから探す

山のモノ Wear / Gears

山のコト Experiences

【日帰り登山】乾徳山登山−初心者から楽しめる難易度別ルート紹介

【日帰り登山】乾徳山登山−初心者から楽しめる難易度別ルート紹介

個性的な山容を数多に抱く奥秩父。山域は日帰りから宿泊まで柔軟な計画が可能で、その中でも南部に位置する乾徳山は、山頂直下の岩場が名物の日帰り登山におすすめな山です。山頂までのワクワク感、そして眺望まで、展開に富んだ登山が楽しめる乾徳山をご紹介します。

乾徳山登山が人気の理由

人気①:頂上直下の鳳岩

乾徳山 登山 鳳岩

鳳岩に登るために乾徳山に来たと言っても過言ではないのが、山頂直下にある鳳岩です。高さ十数mはあろうかという岩場で、乾徳山のシンボルです。

一見して「こんなの無理でしょ」と思える岩場ですが、鎖が設置されていて想像より登りやすく、登山経験と基本的な岩場の登り方を理解している方なら楽しみながら登ることができます。岩場が苦手な方には鳳岩を迂回する道もしっかりあるので、安心して山頂を目指せます。

鳳岩を通過して至る乾徳山は、程良い緊張感と興奮を味わえる山で、鳳岩より手前の岩場と相まって、充実した日帰り登山が楽しめます。

人気②:変化に富んだ飽きないルート

乾徳山 登山 岩場

樹林帯、心安らぐ高原、緊張感のある岩場など、乾徳山は日帰りで登れる山でありながら、変化に富んで飽きのない山登りが堪能できます。

登山のスタートとして一般的な樹林帯を歩き、樹林帯を抜けると現れる高原は展望こそないものの、自然が自分を優しく包み込んでくれる空間は貴重な心のオアシスで、高原を越えると乾徳山の山体を象徴する岩場が待ち受け、高山の岩場に向けた練習にうってつけな区間と「まだ続くのか・・」と辟易するような場所がありません。

日帰り登山でこれほどのシチュエーションを歩ける山ということで、乾徳山は初心者から玄人の方まで、奥秩父日帰り登山としての人気を獲得しています。

人気③:遮るもののない2,000m級の眺望

乾徳山 登山 眺望

標高2,031mの乾徳山の山頂からは、富士山を始めとした関東甲信越の山々が望めます。岩峰で見晴らしが良く、富士山とその前衛の山々、人の営みが分かる街並みは一見の価値があり、奥秩父の金峰山、南アルプスの鳳凰三山など、贅沢な景色を見ながらのんびり過ごすことができます。

富士山や南アルプスの高峰は、山を始めたばかりの頃に麓から見ると、その圧倒的な存在感に「登れるかな・・」と良く思ったものですが、難所を経て至る乾徳山の山頂から見る山々は「次はあそこに登りたい」と思わせてくれます。

乾徳山登山のQ&A

難易度は?

乾徳山 登山 登山道

乾徳山は往復8時間以内の行程で、頂上付近の岩場では登山経験が求められますが、明瞭な迂回路もあり登山道も明瞭なため、登山経験があれば初心者の方でも登れる山です。基本的な登山装備があれば十分に登れますが、岩場や樹林帯など、シチュエーションが変わりやすいルートを歩くので、ご自身の力量に合わせ、多様な状況でも歩ける登山靴を選ぶのが良いです。

アクセスと駐車場は?

乾徳山 登山 駐車場

マイカーの場合は乾徳山登山口に駐車場があり、15台ほど駐車可能です。公共交通機関の場合は、中央線塩山駅、または山梨市駅から乾徳山登山口までバスが出ています。バスの本数は多くないので、タクシーと合わせて利用するのがおすすめです。

水場とトイレは?

乾徳山 登山 水場

乾徳山登山口からスタートすると、銀晶水と錦晶水という2つの水場があります。トイレは乾徳山登山口向かいの乾徳公園、大平高原にそれぞれ設置されています。

雪はいつから?

降雪は11月頃から見られ、4月頃まで雪が残ります。積雪になると高原以降の岩場は状況によっては凍結で滑りやすくなるので、雪山経験者向きのルートになります。冬でも日帰りの範囲内ですが、ルート上の高原ヒュッテを利用して冬の避難小屋泊でのんびり山頂を目指すのも良いですね。

乾徳山のおすすめ登山コース

紹介した山乾徳山
都道府県山梨県
標高2,031m
天気・アクセスなど乾徳山の詳細情報

多彩なシチュエーションを楽しめる−周回ルートで好展望の山頂へ

スタート地点乾徳山登山口
ゴール地点乾徳山登山口
地点間の距離10.6km
コースタイム7時間45分
難易度★★☆☆☆

乾徳山登山口から山頂を目指し、登頂後は道満山を経由する周回ルートを歩く、乾徳山登山の定番ルートです。約8時間の充実した山行で歩きごたえ抜群で、国師ヶ原以降の乾徳山らしい風景は日帰りで終えるにはもったいないほどです。日程に余裕があれば高原ヒュッテで1泊し、乾徳山の自然に溶け込むのも良いです。

乾徳山登山口をスタートし、始めは舗装路を歩きます。

ここが本来の登山口。ゆっくり乾徳山のフィールドに入っていきます。

国師ヶ原までは樹林帯で、この先の展開に心躍らせながら登ります。

夏場は2つの水場で火照った体を冷やすのに最適です。

徐々に視界は開け、勾配も一旦緩やかに。高原周辺はゆっくり休むのに最高のスポットです。

樹林帯を抜けると見晴らしの良いエリアに。ここからはウキウキとワクワクが止まらない乾徳山らしいルートに入ります。

頂上までは様々な岩が点在しています。

岩場にはルートを誤らないよう印を付けてくれています。高度感がある場所もありドキドキしますが、両手両足の内1点を動かすようにして安全に登ります。

鳳岩に到着です。鎖が設置しているので見た目より楽に登れますが、それでも取り付きは緊張しちゃいます。難しいと思ったら迂回路を通れるので安心です。

山頂は文句なしの眺望です。緊張感のある岩場を抜けた先の頂上である清々しさだけでなく、どこかホッとできる不思議な景色に、時間を忘れてしまいます。

下山は一旦国師ヶ原まで戻り、大平方面に向かいます。鹿さんにとってもこの辺りは居心地が良いのか、この日は数頭見かけました。

後半は静かなルートで、下山路にピッタリです。

静かに山頂を通過します

8時間近くの長丁場を経て舗装路まで下山。余韻に浸りながら乾徳山登山口に戻ります。

大平高原から山頂へ−乾徳山登山最短ルート

スタート地点大平高原
ゴール地点乾徳山
地点間の距離3.7km
片道コースタイム2時間45分
難易度★★☆☆☆

標高の高い大平高原から山頂を目指すルートで、頂上までの標高差は約780mと、乾徳山登山口周回ルートと比べて体力的に楽に歩けるおすすめルートです。

時間に余裕があるルートなので、山頂付近の奇岩や風景をじっくり眺められます。

体力を十分に温存できるので、足元も安定して登れます。

おすすめ温泉情報

みとみ笛吹の湯

乾徳山登山口からほど近い場所にある地元の温泉です。こぢんまりとした空間と静かな雰囲気が落ち着き、露天風呂もついゆっくり浸かってしまうほどバッチリの眺めです。昔ながらの風情ある温泉に浸かれるので、登山の締めくくりにはピッタリです。

乾徳山登山で最高の日帰り登山を

乾徳山 登山 高原ヒュッテ

乾徳山は奥秩父にある2,000m級の山で、山の多彩なシチュエーションを1日で味わえるルートが魅力です。山頂からの秀逸な眺望もさることながら、直下の岩場や奇岩、癒やされる高原の空間など、登山の醍醐味を凝縮した時間を過ごせるのは、乾徳山ならではです。避難小屋泊、下山後の温泉など、日帰りに囚われずに計画を組むのもおすすめです。

乾徳山に登って、最高の日帰り登山をぜひ体験してください。

Topics

注目記事

Ranking

週間ランキング

Contents

山旅旅のコンテンツ

SNS

オンラインショップ

Online Shop Yamatabitabi

山旅旅がセレクトする、軽量で使い勝手がいい、普段使いもできるアウトドア用品を扱うオンラインショップです。