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シュラフ
2022.09.05
【レビュー】寝る姿勢で選べるNEMOのシュラフ−軽量モデルの比較と選び方

【レビュー】寝る姿勢で選べるNEMOのシュラフ−軽量モデルの比較と選び方

NEMOのシュラフは寝る姿勢で選ぶことができるラインナップが特徴です。寝心地の良さ、温度調整、就寝時の考えられた特徴など他のメーカーにはないNEMOのシュラフの選び方と、登山におすすめの軽量モデルを比較、レビューします。

寝る姿勢で選べる4種類のラインナップ

NEMOのシュラフならではの共通の特徴

NEMOのシュラフは他のメーカーが採用しているマミー型シュラフ以外に、横向きに寝る人や、寝返りが多い人、大股に開いて寝たい人向けに開発されたスプーンシェイプという形状を備えたシュラフを含む4種類のラインナップを揃えています。

※横スクロールで表がスクロールできます。
パターン形状イメージ特徴代表モデル代表モデルの重量
リラックスドスプーンスプーンシェイプ自宅の布団で寝ているかのようなリラックスフィットテンポ1.32㎏(テンポ35)
クラシックスプーンスプーンシェイプ軽量コンパクト性とリラックスできる寝心地のバランスを追求ディスコ、フォルテ875g(ディスコ30)
ウルトラライトスプーンスプーンシェイプ携行性を重視しながら寝心地の良さを追求リフ825g(リフ30)
テーパードシェイプマミー型無駄なスペースを可能な限り排除し、軽量コンパクト性を追求カユ、ソニック785g(カユ30)

登山におすすめの軽量モデルを比較・レビュー

上の表を見てもわかるようにゆったりとした寝心地が可能なモデルはそれなりにシュラフが重くなっています。登山に持ち歩くことを考えると、マミー型のカユ、スプーンシェイプのリフが携行性に優れているシュラフでおすすめです。

NEMOのシュラフならではの共通の特徴

この携行性に優れたカユとリフは、シュラフの形状以外に機能と特徴に違いがあります。またどちらも軽量性に優れたモデルならではの共通の特徴を備えています。今回はNEMOのシュラフの中でも最も軽量なカユ30と、スプーンシェイプ形状のモデルの中では最も軽量なリフ30を比較しレビューをします。

NEMOのシュラフならではの共通の特徴

NEMOのシュラフならではの様々な共通の特徴を紹介していきます。

※横スクロールで表がスクロールできます。
製品名カユ30リフ30
パターンテーパードシェイプウルトラライトスプーン
形状マミー型スプーンシェイプ
最小重量785g825g
下限温度-1℃(T-Limit)-2℃(T-Limit)
収納サイズ27×16㎝29×19㎝
適応身長~183㎝~183㎝
中綿800FP 撥水加工済ダウン800FP 撥水加工済ダウン
中綿重量290g280g
シェル素材20D ナイロンRS(w/DWR加工)20D ナイロンRS(w/DWR加工)
ライニング素材30D ナイロンタフタ(w/DWR加工)30D ナイロンタフタ(w/DWR加工)
フットボックス素材40D ナイロンRS OSMO™(防水透湿性素材, w/DWR加工)40D ナイロンRS OSMO™(防水透湿性素材, w/DWR加工)

保温性に優れた撥水加工済みダウン

保温性に優れた撥水加工済みダウン

どちらも軽量性に特徴を持たせたシュラフなので使用している中綿は800フィルパワーの撥水加工済みダウンを封入しています。

どちらのシュラフも最低使用可能温度が-1度と-2度と設定されており、ダウンジャケットやダウンパンツと組み合わせれば、3シーズンのテント泊登山に活用することができます。

幅広い温度域で活用できるシュラフ

幅広い温度域で活用できるシュラフ

NEMOのシュラフの大きな特徴と言える『アジャスタブルサーモギル』はシュラフ内の熱気を放出して温度を調整することができます。通常のシュラフであればメインジッパーの開閉でシュラフ内の熱気を放出しますが、これだと急激に温度変化が生じ、ジッパーを開けた途端に寒さを感じてしまうことがあります。このような事がないように体幹部分に備わったアジャスタブルサーモギルで緩やかに温度調整ができるようになっています。

結露でも安心の素材

撥水加工済みのダウン以外にも結露したインナーテントウォールに触れる可能性が高い足元と頭に、厚手の防水透湿素材を採用しています。結露で濡れたインナーテントウォールに触れてもダウンへの濡れを防いでくれるので安心して就寝することができます。この機能は長期縦走登山で大きなリスクヘッジとなります。

保温力に優れたドラフトチューブ

保温力に優れたドラフトチューブ

ジッパーの内側にはコールドスポットを排除するためのドラフトチューブが配置されています。またこのドラフトチューブは肌が直接触れる内側には柔らかな肌触りが特徴のナイロンタフタ生地を採用しているため、暖かく保ちながら寝心地の良さも追求した作りとなっています。

快適な使い心地のダブルジッパー

サイドジッパーはダブルジッパーで噛み込み防止パーツを組み合わせています。スムースな開閉を行えダブルジッパーなので温度調整も容易です。

スマホのアラームやちょっとした小物収納に便利なポケット

就寝時の邪魔にならない場所に小物を収納できるポケットを装備しています。耳栓をして寝た時にスマホのバイブ機能でアラームをする際に大変便利です。またこのポケットに入れることで保温されるので、スマホのバッテリー低下を防ぐことができます。

シュラフを連結して仲良く就寝

シュラフを連結して仲良く就寝

メンズモデルとウィメンズモデルのシュラフはサイドジッパーの位置が異なっています。このサイドジッパーを利用してシュラフを連結することができます。メンズモデルは左ジッパー仕様で、ウィメンズモデルが右ジッパー仕様です。

スプーン形状のリフ30ならではの特徴

スプーン形状のリフ30ならではの特徴

リフ30はウルトラライトスプーンのパターンを採用したスプーンシェイプ形状のシュラフで、携行性と寝心地の良さを追求したモデルです。カユ30と比較すると約40gの重量差がありますが、形状だけでなくリフ30ならではの特徴が備わっています。

保温性に優れたブランケットフォールド

保温性に優れたブランケットフォールド

『ブランケットフォールド』と呼ばれる首周りの温度調整ができるマフラーのようなパーツがリフ30のシュラフには備わっています。

ブランケットフォールド

『ブランケットフォールド』は暑い時はシュラフの外に出し、寒い時は首周りに巻きつけることで首回りからの冷気の侵入を防ぐとともに、首を温め体全体を温めます。首回りを温めようとする場合、一般的なシュラフの場合はフードについているドローコードを引っ張ってフィットさせることで冷気の侵入を防ぎますが、『ブランケットフォールド』は単純に首に巻きつけるパーツなので窮屈な思いをすることがなく、またドローコードを就寝時の暗闇の中で手探りで探す必要がないので快適に就寝することができます。

枕を固定することができるポケット

枕を固定することができるポケット

シュラフで寝るときに頭がくる部分にポケットを装備しています。このポケットの中に着替えなどをそのまま突っ込むことで枕にすることもできるし、登山用の枕を入れることで就寝中に枕のズレを気にせず快眠することができます。

まとめ

NEMOらしいユニークなシュラフ

どちらのシュラフも800g前後で保温性に優れた特徴を備えたシュラフで、しかも快適な就寝を約束してくれる機能と特徴を備えたNEMOらしいユニークなシュラフに仕上がっています。

テント泊登山で疲れをしっかりと取って快眠できるシュラフを探している方におすすめのシュラフなので、是非シュラフ購入時の検討の視野に入れてみてはいかがでしょう?

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