今回は、大阪から「さわやか信州号」を利用して、1泊2日の行程で、前穂高岳、奥穂高岳、大キレットと縦走してきました。1日目はジャンダルムへ、2日目は北穂高小屋からスタートして大キレット、槍沢ルートを歩き上高地へ向かいます。大キレット、ジャンダルムの難易度体験を通してレポートします。

大キレットとは?

大キレットは、長野県・岐阜県境(飛騨山脈)の南岳と北穂高岳の間にあるV字状に切れ込んだ岩稜帯です。三大キレットの一つとされ、痩せた岩稜が連続し、長谷川ピークや飛騨泣きといった難所が点在、国内屈指の難易度を誇るルートといわれています。途中、エスケープルートはありませんので、天候の悪化には十分注意が必要です。

大キレットの難易度

大キレットはどちらからが良い?とよく耳にしますが、個人的には「南岳から北穂高岳」を目指されるのが良いと思います。急峻な難所は登りに取るほうが高度感が薄れるので「飛騨泣き」や「北穂高岳手前のガレ場」、涸沢岳まで行かれるのであれば「涸沢槍の鎖場」「涸沢岳手前の鎖場」などを登りに取る方が良いと思います。南岳へ向かうルートに天狗原を使う場合、ここも登りで使う方が良いと思います。どこも、浮石が非常に多く、落石危険地帯ですので、通過には十分ご注意ください。

今回歩いたルート

《1日目》上高地→岳沢→重太郎新道→前穂高岳→吊り尾根→奥穂高岳→ジャンダルム→穂高岳山荘→涸沢岳→北穂高岳→北穂高小屋(宿泊地)

《2日目》北穂高小屋→大キレット→南岳→天狗原分岐→天狗原→槍沢ルート→横尾→徳沢園→明神→上高地

1日目の登山:上高地~奥穂高岳~ジャンダルム~北穂高小屋

1日目の登山:上高地~奥穂高岳~ジャンダルム~北穂高小屋

さわやか信州号(グリーンカー)21:30 大阪発で上高地へ向かいます。到着は翌日5:20です。3列シートです。

上高地から岳沢を経由し奥穂高岳へ

上高地から岳沢を経由し奥穂高岳へ

上高地をスタートし、河童橋を渡ってから10分ほど木道を歩きます。

上高地から岳沢を経由し奥穂高岳へ

ここから『前穂高登山道』へ入り、岳沢を目指します。岳沢までのコースタイムは1:30程度、標高差は700m。それほど急ではありません。

上高地から岳沢を経由し奥穂高岳へ

岳沢小屋へ到着しました。前穂高岳、奥穂高岳を目指すなら、ここをベースにして登るのも良いです。テント場は約30張りで予約不要。ここから『重太郎新道』で前穂高岳を目指します。

上高地から岳沢を経由し奥穂高岳へ

『重太郎新道』で、すれ違った方々です。岩場が多く急登になりますが、しっかり整備されています。岳沢から紀美子平まで標高差700mを一気に上げます。

上高地から岳沢を経由し奥穂高岳へ

「紀美子平」です。ザックをデポして前穂高岳へ向かいます。この日も多くの方がここにデポされてました。
「紀美子平」は、今田重太郎氏が『重太郎新道』を開設中に、娘をここで遊ばせておいたことから命名されたとのこと。

上高地から岳沢を経由し奥穂高岳へ

「前穂高岳」山頂はガスの中でした。唯一の青空をバックに一枚。紀美子平から30分ほどかかります

上高地から岳沢を経由し奥穂高岳へ

続いて「奥穂高岳」です。紀美子平から『吊り尾根』を歩いて2時間程度です。

奥穂高岳からジャンダルムをピストン

奥穂高岳からジャンダルムをピストン

時間に余裕が出来たので、奥穂高岳からジャンダルムをピストンすることにしました。取り付きには注意書きがあります。ここからジャンダルムまで片道約一時間です。馬の背、ロバ耳などの難所を越えて行きます。

奥穂高岳からジャンダルムをピストン

上から見た馬の背。ガスってると高度感が薄れます。ホールドしっかり取れますので、落ち着いて確実に通過します。

奥穂高岳からジャンダルムをピストン

ロバの耳は行きは登りになります。帰りの下る時には足場が見えにくいので注意です。

奥穂高岳からジャンダルムをピストン

いよいよ「ジャンダルム」です。ここまで近づくとドーンと迫力ある岩峰です。西穂高岳から来た登山者が3名ほど写ってます。

奥穂高岳からジャンダルムをピストン

ジャンダルム直下まで来たら、写真の矢印の方向にトラバースして、西穂側から山頂を目指します。

奥穂高岳からジャンダルムをピストン

「ジャンダルム」山頂です。しばらく待ちましたがガスは晴れず。時間が無いので、すぐに山頂を後にして奥穂高岳へ戻ります。

奥穂高岳からジャンダルムをピストン

馬の背まで戻りました。かなり高度感はありますが、しっかりホールド取れるので、落ち着いて登れば問題ありません。ピストンの時は一度下りで歩いてるので、ここまでくれば安堵出来るポイントになります。

穂高岳山荘

穂高岳山荘です。奥穂高岳から30分程度下りたところにあります。ここから涸沢岳を経由して、本日の宿泊地である北穂高小屋を目指します。

本日の宿泊地である北穂高小屋へ-大キレットより危険!?

涸沢岳から見た涸沢カールのテン場

涸沢岳から見た涸沢カールのテン場。この日も沢山張られてました。この時の時間は13:40なので、まだまだ増えそうです。

涸沢岳すぐの下り

涸沢岳すぐの下り。ほぼ垂直な斜面の鎖場を下りていきます。次の写真は下から見た物です。

大キレットよりここの方が危険

振り返った写真、下から見ています。ほぼ垂直に下りました。大キレットよりここの方が危険?という方もおられます。十分注意しなければいけないポイントです

北穂高岳への最後の登り

北穂高岳への最後の登りです。こんな岩場が続きました。

北穂高岳

「北穂高岳」に到着しました。真っ白でした。

北穂高小屋に到着-おいしい夕食を堪能

北穂高小屋に到着です。日本の営業小屋では最も標高が高い所にあるとされる小屋です。この日はこちらでお世話になりました。

噂通り夕飯は美味しかった。豚のしょうが焼でした。

食後、外に出てみると、時々ガスが抜けて、槍ヶ岳が顔を出してくれました。

北穂高小屋のコーヒーカップと槍ヶ岳です。

夜中に外に出てみると、星が綺麗に出てました。

2日目の登山:北穂高小屋~大キレット~天狗原~上高地

2日目の登山:北穂高小屋~大キレット~天狗原~上高地

朝の4:30、2日目のスタートです。槍ヶ岳を見ながら、大キレットを歩ける幸せな時間。

スタートから直ぐにガレ場の鎖場の激下り

北穂高小屋すぐ、ガレ場の鎖場の激下り

北穂高小屋すぐ、ガレ場の鎖場の激下り。

燃えるような御来光と常念岳

燃えるような御来光と常念岳です。

モルゲン長谷川ピーク

モルゲン長谷川ピーク。

飛騨泣きの手前

そしてこちらが飛騨泣きの手前。素晴らしいモルゲンです。

いよいよ大キレットへ

飛騨泣きの手前

飛騨泣きの手前に差し掛かりました。鎖、ステップ、梯子など、しつかり整備されてるので、落ち着いて歩けば大丈夫です。

長谷川ピーク

南岳から来た登山者の方が長谷川ピークにおられます。飛騨泣き辺りで撮った一枚。

ここがA沢のコルです。これから長谷川ピークに向かいます。

長谷川ピーク

長谷川ピークです。足場は広くしっかりしています。ここに登る鎖場も特に難しいところはありません。高度感はあります。

鎖場や梯子がしっかり整備

南岳方面からは沢山の登山者が来られているのが見えます。この辺りは、鎖場や梯子がしっかり整備されています。すれ違いに苦労したポイントもありませんでした。

大キレットを無事通過・南岳山頂へ

大キレットを無事通過

大キレットを抜けました。歩いてきた大キレットを見渡せる獅子鼻へ立ち寄ります。

獅子鼻から見た大キレット

獅子鼻から見た大キレットです。稜線の上端が長谷川ピークになります。ここは眺望抜群で全部見渡せます。

南岳小屋

朝の7:15、南岳小屋を通過。手前に南岳小屋と北穂高、奥穂高岳、ジャンダルムまで綺麗に見渡せます。ここから先も槍ヶ岳山荘から来られたパーティ数組とすれ違いました。

南岳山頂

南岳山頂です。槍ヶ岳をバックに。たまたま居合わせた方に撮っていただきました。

天狗原から槍沢ロッジ~横尾・落石と梯子に注意

天狗原から槍沢ロッジ

天狗原への分岐。今回はここから天狗原へ向かいます。

天狗原 ガレ場

いきなりこのガレ場の下りになります。登ってきてる方もおられると思うので、落石に注意しながら進みます。

天狗原 梯子

こんな梯子もあります。ここも危険な下りなので、登りで使うことをオススメします。

天狗池

天狗池に到着。雲が微妙な逆さ槍でした。

最後に見た槍ヶ岳

この日の最後に見た槍ヶ岳です。槍ヶ岳山荘、殺生ヒュッテも見えます。

槍沢ロッジ、横尾と通過して、徳沢園

槍沢ロッジ、横尾と通過して、徳沢園に到着しました。ここで少し休憩してから明神、上高地と向かいます。

明神池に立ち寄り上高地へ

明神池

時間があったので明神池に立ち寄りました。

穂髙神社奥宮の境内にある明神池は、一之池と二之池の大小2つからなる池で、遊歩道脇には三之池もあります。梓川の古い流路の低地に明神岳からの湧水がたまってできた池で、常に伏流水が湧き出ているため、冬でも全面凍結しません。透明感あふれる水面には澄み渡った空が映り、静寂が広がります。拝観料は大人500円です。(上高地公式サイトより)

河童橋

河童橋に到着しました。天気が良いので、上高地は沢山の観光客で賑わってました。
帰路も、さわやか信州号です。15:40 上高地発で、22:30大阪着です。

国内屈指の難易度を誇るルートといわれている「大キレット」

今回は、国内屈指の難易度を誇るルートといわれている「大キレット」、天候にも恵まれ、槍ヶ岳を見ながら気持ちの良く歩く事が出来ました。最高の山旅になりました。

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