登ろうとしている登山ルートの難易度を明確に知ることは大変難しいです。体力的要素、技術的要素、山の季節、当日の天気を掛け合わせて、ようやく個人的な難易度を測ることができます。この記事では登山の難易度を知ることの重要性と、どのように難易度を考えるかについて説明します。

登山の難易度知ることの重要性

これから登ろうとしている山は自分が登ることができるのか?自分にとっての難易度を山に登る前に知ることは、山の計画を立てる上で大変重要です。

  • 体力にそぐわず計画通りに歩くことができなかったかった
  • 苦手とする高所があって危険な思いをした

このような経験をした方は、きっとその時の登山で事前に難易度をしっかりと把握できていなかったのではないでしょうか。難易度を把握していないことで遭難や滑落など大事故を引き起こす可能性が高くなります。

難易度を知る為の基準について

登山の難易度を知るための基準には大きく分けて体力的要素と技術的要素、それに加えて山の季節と当日の天気があります。

体力的要素を知るための登山情報は以下の3つ

  • 総コースタイム
  • 累積標高
  • 合計距離

技術的要素を知るための登山状況は以下の4つ

  • ガレ場・ザレ場歩き
  • 鎖場、ハシゴ
  • 雪渓
  • 不明瞭な登山道

これらに加えて山の季節と当日の天気ついて詳しく以下で説明をしていきます。

体力的要素について

体力的要素として事前に知ることができる情報にはいくつかあります。

総コースタイム

総コースタイム

スタート地点からゴール地点までの合計時間です。昭文社の山と高原地図をベースにして考え、自分の体力と装備重量によってコースタイムに係数をかけてゴールまでたどり着くことができるかを考えます。この時スタート時間をどうするか?休憩時間を何分とるか?休憩場所をどこにし、山小屋であれば食料や水が調達できるのか?を計算し無理なくゴールする時間を定める必要があります。

累積標高

累積標高

登山開始から終了まで上り下りを繰り返し、どれだけの標高を登ったかを合計した標高差が累積標高差です。単純標高差は登山口から頂上までの標高差で、途中のアップダウンによる上りの標高差は無視した数値です。累積標高差を知ることで、過去に登った登山経験と照らし合わせて、自分にとってその標高差が難易度の高いものか、低いものかを物差しとして測ることができます。

合計距離

合計距離はゴールからスタートまでの歩いた距離で、この距離だけ見ても難易度を測ることはできません。例えば累積標高差が少なく距離が長い登山ルートと、累積標高差が多く距離が短い登山ルートでは、総コースタイムが同じである場合があります。難易度を知る情報としては目安となります。

技術的要素について

技術的要素は、登山道にどのような道があるかを知る必要があり、その上で自分が得意とする歩き、苦手とする歩きを把握して、初めて事前に技術的要素から難易度を知ることができます。

ガレ場・ザレ場歩き

ガレ場・ザレ場歩き

ガレ場は岩屑がガラガラと積み重なった場所で、ザレ場は細かな岩屑が積み重なった場所を言います。斜面にガレ場がある場所は落石に注意する必要があるとともに、足を置くと不安定なため転倒や滑落にも気をつける必要があります。

ザレ場は登山靴のグリップをもっていても滑りやすく、最も転倒が起きやすい登山道と言っても過言ではありません。これらの場所は登山における正しい歩き方とマナーをマスターする必要があります。

勾配がキツい登山道にガレ場やザレ場がある登山ルートは難易度が高くなります。

鎖場、ハシゴ

鎖場、ハシゴ

鎖場やハシゴがあるところは、急峻な岩場がある登山道で高所が苦手な人にとっては特に難易度が高くなります。不安定な足場で急峻な岩場を手と足を使って登ることになるので、雨や風に見舞われると圧倒的に難易度が高くなります。また凍結などですべり易くなると非常に危険で、ロープワークが必要なこともあります。

雪渓

雪渓がある場所で気をつけなければいけないことは踏み抜き、転倒、滑落、落石と多く、傾斜角度によって難易度が変わります。

落石が起きた場合、雪渓がない場所では音によって気づくことができるのですが、雪渓がある場所では音がしないので、歩きながら身の回りの確認をする必要があります。雪渓がある場所は濃霧が起きやすく、の濃霧によって視界確保が難しくなると、ルートを誤る可能性が高くなり、また落石を見つけることも難しくなるので、このような環境では難易度の問題よりも、登山を中止する覚悟が必要です。

また雷が生じると逃げ場所がないので落雷の可能性も視野に入れる必要があります。

不明瞭な登山道

不明瞭な登山道

迷いやすい登山道に限って、多くの踏み跡により四方八方に登山道らしきものがあり、どこを歩いていいのかわからなくなります。このような場所では一度立ち止まって地図読みを行う必要があります。

スマホの地図アプリを使用したり、紙地図とコンパスを使用して行くべき方向を定めるなど、難易度が高くなります。

季節や天気などの環境要素

春夏秋冬の季節による登山道の変化、当日の天気の移り変わりで計画がおろそかな場合、時間通りの登山が実行できないことがあります。もっとも予測することが難しい要素でもあります。

積雪・降雪

初夏や晩春は残雪や降雪によって、予定していた登山道が閉鎖されていたり、ワカンなどの道具がないため登山道を歩く事ができなかったり、計画していた時間通りに歩くことができなかったり、登山道を見つけることができないなど、様々な壁にぶつかります。

このようなことがないように、山小屋への確認や、天気図の確認、1年前の状況確認など様々な情報を集めて、山の環境の事前把握が重要になります。

天気の変化

天気の変化

山の上は天気が変わりやすく降雨量、強風、落雷、気温の変化で難易度が様変わりします。低体温症リスク、熱中症リスクといった体の変化と、滑りやすい登山道、歩けないほどの強風など緊急を要するような環境変化が起こる可能性があるのが登山です。もしもの時のエスケーププランやルートを準備することで、落ち着いた判断が可能です。

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