ブラックダイヤモンドの充電式ヘッドライトは全部で8種類あり、5種類はリチウムイオン充電池が内蔵されたヘッドライト、他の3種類はアルカリ電池と併用できるモデルに大別することができます。それぞれ登山シーンでおすすめのモデルがあります。あなたにとってお気に入りのヘッドライトを選ぶことができるように、使い方とヘッドライトのおすすめ使用シーンについて紹介していきます。
8種類のヘッドライトを比較
紹介するヘッドライトは全部で8種類です。まず初めに紹介する5種類のヘッドライトはすべてリチウムイオン電池が内蔵されたモデルで、明るさの違い、細かな機能のありなしで比較することができます。5種類を分けると、4種類は登山での使用向けで、残り1種類はトレイルランニングにフォーカスした充電式ヘッドライトに仕上がっています。
※横スクロールで表がスクロールできます。モデル | ストーム500-R | スポット400-R | コズモ350-R | アストロ300-R | スプリント225 |
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イメージ | |||||
価格(税込) | ¥8,470 | ¥7,260 | ¥6,050 | ¥4,840 | ¥5,500 |
光束(ルーメン) | 500ルーメン | 400ルーメン | 350ルーメン | 300ルーメン | 225ルーメン |
照射距離 | 高照度100m/低照度9m | 高照度86m/低照度8m | 高照度75m/低照度8m | 高照度85m/低照度8m | 高照度42m/低照度6m |
電池寿命 | 高照度7時間/低照度150時間/リザーブ20時間 | 高照度4時間/低照度200時間/リザーブ1時間 | 高照度5時間/低照度200時間/リザーブ1時間 | 高照度6時間/低照度100時間/リザーブ1.5時間 | 高照度1.5時間/中照度4時間/低照度20時間 |
電池 | リチウムイオン充電池(2400mAh) | リチウムイオン充電池(1500mAh) | リチウムイオン充電池(1500mAh) | リチウムイオン充電池(1500mAh) | リチウムイオン充電池 |
重量 | 101g | 68g | 75g | 74g | 56g |
次に紹介する3種類のヘッドライトはすべてリチウムイオン充電池とアルカリ電池の両方を使用できるモデルです。バッテリーボックスを後頭部に配置した事で、ハードな動きにも追随するフィット感と使いやすさが特徴のモデルです。
※横スクロールで表がスクロールできます。モデル | アイコン700 | オンサイト375 | スプリンター500 |
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イメージ | |||
価格(税込) | ¥12,210 | ¥7,260 | ¥9,680 |
光束(ルーメン) | 700ルーメン | 375ルーメン | 500ルーメン |
照射距離 | 高照度140m/低照度15m | 高照度88m/低照度8m | 高照度50m/中照度40m/低照度6m |
電池寿命 | 高照度7時間/中照度80時間/低照度190時間 | 高照度4.5時間/低照度72時間 | 高照度3.5時間/中照度7時間/100時間(BD1800使用時) |
電池 | バッテリー2600mAhもしくは単3アルカリ電池×4本 | 単4アルカリ×3本(付属)、BD1800充電池 | BD1800リチウムイオン充電池もしくは単4アルカリ乾電池×3 |
重量 | 236g | 135g | 123g |
リチウムイオン電池内蔵の充電式ヘッドライト5種類を登山シーン別でおすすめを紹介
5種類のヘッドライトを登山シーン別でおすすめを紹介します。どのような登山シーンでヘッドライトを使うことが多いのか考えて、お気に入りの一本を見つけてください。
長期縦走登山におすすめの充電式ヘッドライト『ストーム500-R』
紹介する充電式ヘッドライトの中でアイコン700に次いで明るいヘッドライトです。100m先まで照らすことができる500ルーメンの高照度を持ち、近接と遠距離のモード切り替えが追加されたハイエンドモデルです。リチウムイオン電池内蔵のヘッドライトで101gと紹介するモデルの中では重量がありますが、優れたフィット感による重さを感じさせない形状と、ヘッドバンドの容易な調整はさすがブラックダイヤモンドのヘッドライトです。
モデル | ストーム500-R |
価格(税込) | ¥8,470 |
光束(ルーメン) | 500ルーメン |
照射距離 | 高照度100m/低照度9m |
電池寿命 | 高照度7時間/低照度150時間/リザーブ20時間 |
電池 | リチウムイオン充電池(2400mAh) |
重量 | 101g |
軽量にこだわる登山者におすすめの充電式ヘッドライト『スポット400-R』
わずか68gと軽量ながら400ルーメン の明るさを持ち、高照度で4時間、低照度でも200時間とスペックの高いヘッドライトに仕上がっています。近接と遠距離のモード切り替えが追加されているなど、機能性は上で紹介したストーム500-Rと同様です。ファストハイクやトレイルランニングなどを楽しむのにもおすすめのヘッドライトです。
モデル | スポット400-R |
価格(税込) | ¥7,260 |
光束(ルーメン) | 400ルーメン |
照射距離 | 高照度86m/低照度8m |
電池寿命 | 高照度4時間/低照度200時間/リザーブ1時間 |
電池 | リチウムイオン充電池(1500mAh) |
重量 | 68g |
汎用性に優れたスタンダード充電式ヘッドライト『コズモ350-R』
登山に限らずキャンプやアウトドアシーンで活用するのに適したブラックダイヤモンドの充電式ヘッドライトのスタンダードモデルです。近接と遠距離のモード切り替えはなく、75gと平均的な重さで購入しやすい価格設定が特徴の充電式ヘッドライトです。
モデル | コズモ350-R |
価格(税込) | ¥6,050 |
光束(ルーメン) | 350ルーメン |
照射距離 | 高照度75m/低照度8m |
電池寿命 | 高照度5時間/低照度200時間/リザーブ1時間 |
電池 | リチウムイオン充電池(1500mAh) |
重量 | 75g |
コストパフォーマンスに優れた初心者におすすめの充電式ヘッドライト『アストロ300-R』
シングルレンズでスイッチもひとつだけの最もシンプルな充電式ヘッドライトです。赤色ライトがないため、明かりの切り替えを必要とせず、その分シンプルに仕上がり価格も安く仕上がっています。赤色ライトはテント泊や山小屋泊などで、他の人に迷惑にならないよう、眩しさを軽減する色のライトです。宿泊登山をしない登山者は、このシンプルなヘッドライトがおすすめです。初心者の方の多くは日帰り登山が多いと思うので、エマージェンシーキットの1つとして、このヘッドライトを選ぶのも良いと思います。
モデル | アストロ300-R |
価格(税込) | ¥4,840 |
光束(ルーメン) | 300ルーメン |
照射距離 | 高照度85m/低照度8m |
電池寿命 | 高照度6時間/低照度100時間/リザーブ1.5時間 |
電池 | リチウムイオン充電池(1500mAh) |
重量 | 74g |
トレイルランニングにフォーカスした充電式ヘッドライト『スプリント225』
紹介するヘッドライトの中で最も軽量な56gを誇るトレイルランニングにフォーカスしたモデルです。パワータップと呼ばれる瞬時に最大照度と選択済み照度を切り替えることができ、トレイルランニングでの使い心地は抜群です。
モデル | スプリント225 |
価格(税込) | ¥5,500 |
光束(ルーメン) | 225ルーメン |
照射距離 | 高照度42m/低照度6m |
電池寿命 | 高照度1.5時間/中照度4時間/低照度20時間 |
電池 | リチウムイオン充電池 |
重量 | 56g |
充電と電池の両方使えるヘッドライト3種類を登山シーン別でおすすめを紹介
充電が切れてしまっても電池で応用できる3種類のヘッドライトは、日が短い冬山登山、計画変更の可能性が高い長期縦走登山、ウルトラマラソンのような長距離トレイルランニングなどのリスクの多い登山で活躍するモデルです。別売りのリチウムイオン充電池を複数持参することも可能なモデルです。
冬山登山や長期縦走登山でおすすめの充電式ヘッドライト『アイコン700』
紹介する充電式ヘッドライトの中で最も明るい700ルーメンを誇るモデルです。後頭部に電池ボックスを配置した事で安定したフィット感を生み出し、長時間の夜間の登山でも疲れづらい特徴を備えています。寒い季節になると日が短く、リスクが高くなるため、リチウムイオン充電池と乾電池の両方が使えるヘッドライトがリスクが少なくおすすめです。
モデル | アイコン700 |
価格(税込) | ¥12,210 |
光束(ルーメン) | 700ルーメン |
照射距離 | 高照度140m/低照度15m |
電池寿命 | 高照度7時間/中照度80時間/低照度190時間 |
電池 | バッテリー2600mAhもしくは単3アルカリ電池×4本 |
重量 | 236g |
クライミングシーンにフォーカスした充電式ヘッドライト『オンサイト375』
クライミングシーンでシンプルな操作性と、優れたフィット感で行動に集中ができることを目的に設計された充電式ヘッドライトです。スイッチはオンオフの切り替え専用で、パワータップを同時に押す事でモード切り替えができ、ルートファインディングモードは375ルーメンの高照度で、素早く周りの環境を確認することができます。
モデル | オンサイト375 |
価格(税込) | ¥7,260 |
光束(ルーメン) | 375ルーメン |
照射距離 | 高照度88m/低照度8m |
電池寿命 | 高照度4.5時間/低照度72時間 |
電池 | 単4アルカリ×3本(付属)、BD1800充電池 |
重量 | 135g |
トレイルランニングにフォーカスした充電式ヘッドライト『スプリンター500』
長時間使用しても疲れにくい軽量で、さらに小さなトレイルランニング用ザックに収納しやすいコンパクト設計が特徴の充電式ヘッドライトです。走りながら簡単に操作できるシンプルなボタン設計と、照度を瞬時に切り替えることができるパワータップテクノロジーを採用したモデルです。
モデル | スプリンター500 |
価格(税込) | ¥9,680 |
光束(ルーメン) | 500ルーメン |
照射距離 | 高照度50m/中照度40m/低照度6m |
電池寿命 | 高照度3.5時間/中照度7時間/100時間(BD1800使用時) |
電池 | BD1800リチウムイオン充電池もしくは単4アルカリ乾電池×3 |
重量 | 123g |
ブラックダイヤモンドのヘッドライトの使い方
ブラックダイヤモンドのヘッドライトは登山者に大変人気です。その秘密は独特の操作性と、長年培ってきたヘッドライトの技術による安心感によるものです。初めてブラックダイヤモンドのヘッドライトを購入しようとしている方に向けて、他のヘッドライトとどのような違いがあるのか、使い方からチェックしてみてください。
汎用性のあるUSB充電ポート
充電ポートはマイクロUSBで他のメーカーの同一モデルのヘッドライトと比較すると充電ポートに汎用性のあるものを使用しています。
ロック機能について
ブラックダイヤモンドのヘッドライトの特徴でもあるロック機能は、ヘッドライト上部についた2つのボタンを長押しすることでロックとロック解除が行えます。ロックをすると赤色ライトが点滅し、ロックを解除すると白色ライトが点灯します。
白色ライトのオン
ブラックダイヤモンドのヘッドライトの上部には大きなボタンと小さなボタンがついています。大きなボタンを押すと、最後に使用した明かりがつきます。最後に使用した明かりが赤色ライトであれば赤色ライトがつき、白色ライトで照度を小さくしていれば、同じ照度の白色ライトがつきます。
赤色ライトのオンオフ
赤色ライトは他の人が眩しくないように山小屋やテントで使用するライトですが、ヘッドライトをオンにするときに白色ライトを経由しては意味がありません。このような事がないように小さなボタンを長押しすると赤色ライトが点灯します。消す時は小さなボタンを押すと、明かりが白色ライトに切り替わってしまうので、大きなボタンを押すようにしましょう。
白色ライトの光の増減
白色ライトをつけた状態で大きなボタンを長押しすると無段階で光の増減が行われます。好みの明るさになったらボタンを外します。そのまま押し続けていると光の増減が大から小、小から大というように繰り返されます。
ライトのオフ
白色ライトも赤色ライトも明かりをオフするときには大きなボタンを押します。ライトをオフにするとヘッドライトの側面についたバッテリーメーターが光り、残りの電池残量を確認することができます。
明かりの切り替え
ライトをオンにした状態で小さなボタンを押すと明かりを切り替えます。近接と遠距離モードがついているヘッドライトの場合はこの明かりも切り替えます。