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登山向けファーストエイド 日常使いにも

登山向けファーストエイド 日常使いにも

ファーストエイドと一言でいってもどのような山行に行くのか、どのようなアクティビティをするのかで持ち歩くものを選びます。ファーストエイドを大きな分類で分けると、第1に日常生活から使っている使用頻度の高いファーストエイド。第2に最優先の手当て、止血が必要な大きな怪我に持ち歩いておきたいファーストエイド。第3に何かと安心できる常備薬。最後に移動や行動中に使えるファーストエイドと4つに分けられるかと思います。

今回は第1の日常生活でも助かるファーストエイドから説明したいと思います。このカテゴリには7品目あります。

1.ハイドロコロイド絆創膏(大1、中×1、小×2)
2.防水フィルム
3.ポリ袋3枚
4.ビクトリノックスのクラシック(ピンセット、ハサミ、ナイフ、ヤスリ、楊枝、ヤスリの先にマイナスドライバー)
5.電子体温計
6.ソーイングセット
7.ライター

ハイドロコロイド絆創膏

ハイドロコロイド絆創膏

1.ハイドロコロイド絆創膏(中×2、小×2)は湿潤治療で治すよう心がけているので、バンドエイドだとキズパワーパッド、ニチバンのケアリーブ、瑞光メディカルのプラスモイストなどが有名かと思いますが、薬局に行って特売になっているものがあればそれを買って使っているという具合です。

ハイドロコロイド絆創膏

湿潤治療は読んで字の如く潤いを与えて直すんですが、ケガをした時に傷口から出てくる体液の働きを最大限に生かして傷を綺麗に早く治すという考え方なんです。傷口以外は貼ったあとに剥がしても皮膚が痛くないように出来ていて、昔使っていた絆創膏に比べると肌への負担が少なく非常に使い心地がいいです。

使い方は水で傷口を洗ったら、しっかりと水分をふき取り傷口の大きさによってパッドサイズを選んで貼るだけです。傷ができた直後に張るとモイストパッド部分がゲル化して白くふくらむ様がわかると思います。傷のメンテナンスは2~3日に1回ははがしてキズを観察。必要に応じて観察後は新しい製品を貼るようにしています。

防水フィルム

防水フィルム

2.防水フィルムはキズ当てガーゼやパッドの上から貼る事によって、水や細菌の浸入を防ぐ防水シートです。キャンプに行って即転んで傷を作るなんていうのは一緒に行く子供には多いことで、その後川の中で遊んだり、温泉に出かけたりすると化膿が怖いし、傷みによって本来楽しめるはずのアウトドアも辛い時間になってしまう。そんな時にハイドロコロイド絆創膏とセットで使うと、傷を作った本人も親も傷を気にせず心配なく時間を過ごすことができます。

防水フィルム

また軽い傷を作ったあとにまだ走れる、歩けるなんていう状態でアクティビティを楽しむ際、土壌中に広く常在すると言われる破傷風菌が創傷部位から体内に侵入することで破傷風になる可能性が高いと考えていて、そんな時にも防水フィルムで更に傷口を守るという用途にも使っています。

便利なポリ袋

ポリ袋

3.ポリ袋は持っていると本当に便利で、食料の保管、汚れ物の処理、山から降りたあとに匂いがするウェア類を入れたり、穴を空ければ人口呼吸のフェイスマスクの代わりにもなります。大雨に見舞われてザックのレインカバーを忘れた友人にポリ袋を使って難を凌いだこともあります。

ポリ袋

大雨の時にテント泊をする時にもテントの外に置いておくものは全てポリ袋に入れて縛っておけば、寝ている最中に「濡れてないかなあ~」と不安になって寝れないなんてこともなくなります。

ビクトリノックスのクラシック

登山用ファーストエイド「ビクトリノックス クラッシック」

4.ビクトリノックスのクラシックは必要最低限のツールがコンパクトに収納されたものです。ハサミ、ナイフ、ヤスリ、ヤスリの先にマイナスドライバー、ピンセットに楊枝がおさめられています。

ハサミは救急バンを切ったり、テーピングを切ったりするのに使えるし、ファーストエイド以外の目的でも、例えば持ってきた食材の袋を切ったり、ほつれた糸を切ったりと何かと役に立ちます。

ナイフも同様で食材を切るのによく使います。ヤスリは爪が伸びている時に使用します。ピンセットはトゲ抜きに使用することを想定しています。登山中にトゲが刺さってしまったら、そこから先ずっとチクチクする痛みに付き合わないといけなくて、綺麗な景色をみてもチクチクする指が痛くてその時間を楽しむことができなくなる。そんなことを想像すると、たかがピンセットだけどすごく重要度を感じます。

体温計の重要性と体温のこと

電子体温計

5.電子体温計は体が不調な時のバロメーターとして使用します。その為には自分の平熱を知っておくことは勿論、一緒に行く仲間の調子が悪くなったときに適切な処置をとることができるように体温に関してのことを知っておくことは重要だと思っています。例えば37℃は発熱と誤解している人が多いと思うんですが、そうとは限らないんです。

電子体温計

健康な時の体温の平均値は36.89±0.34℃と言われているようで、そう考えると37℃は平均的な平熱の範囲内であるといえると思います。平熱にも個人差があるということを知っておくと、その熱が大事なのかそうでないのか図ることにもつながると思います。ちなみ37℃が熱って思いがちなのは水銀体温計の37℃を示す数字が赤かったことから生まれた誤った常識らしいです。

また朝・昼・晩による体温のリズムを知ると、どのタイミングでどのような行動をとると自分の体に良い影響、悪い影響を与えるのかが解ったり、年をとると不眠が増える理由も体温と大きな関わりがあって、それを知ることで不眠解消につなげることも出来るんですね。

寒くなると体が震えるのは筋肉をふるえさせて熱産生を促し体温をあげようとするメカニズムであったり、そういう体の事を知るためにも体温計って非常に便利な道具だと思うんです。

ソーイングセット

ソーイングセット

6.ソーイングセットはファーストエイド用に必要なものだけをピックアップして持っていくようにしています。針と糸、それに安全ピンを追加しています。縫合針としてこれらが使えるものなのか、サバイバル知識が少ないので具体的な事はお伝え出来ないのですが、服部文祥氏はセメダインのようなもので皮膚を縫合することも考えていて、ファーストエイドに追加しているのを書籍で読んだ覚えがあります。

僕がこの道具を持ち歩いてるのはウェアやギアが敗れてしまって直す必要がある時を想定しています。例えばウェアのジッパーが壊れてしまって雨や風から身を守ることができなくなってしまったり、ザックが敗れて中のものがボロボロ落ちてしまったりで行動が難しくなってしまったり。そんな時にダクトテープと併用して安全ピンや糸と針があると非常に便利だと考えてます。安全ピンと同じような使い方で結束バンドも併用しています。

ライターを持つ意味

ライター

7.ライターは料理をする時に火をつけたり、テント場で火の明かりを楽しむ為に持参するランタンに火を灯す時以外にも、例えばマダニに刺されてしまったときや、針などを消毒するときに使ったり、ファーストエイド的な側面も多く兼ね備える大事な道具と考えてます。

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