ポーラテックのハイロフトは、保温と通気を合わせもった、汗をかかずに快適に行動することができる特徴ある生地です。従来のフリースは熱がこもりやすく行動中に着用すると暑くなり、頻繁な脱ぎ着が必要でしたが、このストレスから解放される素材として注目を浴びています。今回はこのポーラテックのハイロフトを使用したマウンテンハードウェアのアセントジャケットを紹介しながら、ハイロフトの特徴と種類を紹介します。
ポーラテック ハイロフトを活用した登山シーン
ポーラテックのハイロフトはフリースのような位置づけのため、登山のレイヤリングでは主にミドルレイヤーとアウターで活躍します。普通のフリースと比較するとコンパクトになるため、防寒着として活用する際は、装備の軽量化にもなります。種類によって活用シーンが異なります。
ポーラテックハイロフトの特徴
- 起毛素材が多ければ保温力に優れ、少ないことで通気性に優れる
- 疎水性に優れ汗に濡れる、また蒸れても保温力を失いづらい(疎水性とは水と混じりにくい性質)
- メッシュ構造によるストレッチがあり動きを妨げない
- 表地がツルリとしているのでレイヤリングしやすい
おすすめのレイヤリング方法
- 登山における防寒着(起毛素材の量によって季節を考える)
- 雪山登山におけるミドルレイヤー(薄手タイプのハイロフト)
- バックカントリースキーのミドルレイヤー(薄手タイプのハイロフト)
- 厳冬期登山におけえるミドルレイヤー(中厚手~厚手のハイロフト)
ポーラテックのハイロフトの特徴
ポーラテックのハイロフトの特徴はメッシュのような生地をベースに、手足の長いフワフワとしたやわらかなフリースが生えているような構造です。
保温力の鍵となるデッドエアをこのフワフワとした毛足の長い素材で確保し、ベースのメッシュ生地で通気性を確保することで、汗むれや体の熱を放出することが可能な素材となっています。
ポーラテックのハイロフトの種類
ポーラテックのハイロフトは全部で10品番以上ある、種類か豊富な素材で、アウタージャケットとして活用することができる防寒着としての側面、優れた通気性と程よい保温性でミドルレイヤーに活用できる側面と、種類によって活用シーンが異なります。
保温性の高いハイロフトは毛足が長く、これによってデッドエアを蓄えることに優れています。通気性の高いハイロフトは、毛足が短く凹凸のあるグリッド構造を備えるバリエーションが存在し、凹部分が通気性を確保、凸部分が毛足によるデッドエアーを蓄える役割を担い、保温と通気を合わせもった素材となっています。
マウンテンハードウェア アセントジャケットから見るポーラテック ハイロフトの良さ
マウンテンハードウェアのアセントジャケットは凹凸のあるグリッド構造を備えるハイロフトを使用しており、通気性と保温性を兼ね備えています。
3シーズンの登山ではアウターとして使用することで防寒着として活用することもできるし、雪山登山やバックカントリースキーではミドルレイヤーとして活用することもできる、汎用性に優れたジャケットです。
ポケットを有効活用できるジャケット
ポケットは左胸にチェストポケットを備え、ジッパー付きのハンドウォーマーポケットを両サイドに備えています。
ミドルレイヤーに活用するときには、外気温が低いことが想定されますが、このようなシーンでポケットにスマホやモバイルバッテリーなどをしまっておくことで、低温下時の急激なバッテリー消費を防ぐことができます。
動き易くストレスを感じない防寒着
ポーラテックのハイロフトは停滞中の防寒着以外に、行動中の防寒着としても積極的に使用できる汎用性があります。アセントジャケットの上からハードシェルを着用するときに、レイヤリングがしやすいのは、ハイロフトの表面が艶やかで滑りやすく、ジャケットが引っかかるような事が少なくストレス無く脱ぎ着ができます。
また程よくストレッチするので腕を曲げたり、かがんだりする時にジャケットが引っかかりづらく、行動を妨げることがなく行動に集中できます。ハードシェルの中でダボつくことがないのは、程よいフィット感があるためで、このような着心地の良さもポーラテックのハイロフトならではです。