今回紹介するサロモンのクロスハイク 2 ミッド ゴアテックスは足首周りのホールド感に優れ、軽快に歩けるトレッキングシューズに仕上がっています。そしてデザイン性の高さに磨きがかかり、足元のファッションを楽しめるのも特徴です。今回は前回のインプレッションを踏まえて、このクロスハイク 2 ミッド ゴアテックスの特徴と、履き心地、歩き心地についてレビューをします。前回のインプレッションは以下の記事で確認できます。
おすすめポイント
- 足首周りのホールド感によって安定して歩くことができる
- トレッキングシューズの中では頭1つ抜き出た軽さ
- 足がぐいぐい前に出る感覚を味わえるトレッキングシューズ
- 体重がかかる部分に大きなラグを採用し、不安定な山道に足を置いた時の安定感に優れている
- 下山時にしっかりと路面に足を密着させることができる
- アッパーが足を包み込むようにフィット
商品概要
ブランド | サロモン |
商品名 | クロス ハイク 2 ミッド ゴアテックス |
商品説明 | しっかりと地面をとらえるグリップ、羽のような軽さ、高いプロテクション性能。一見不可能と思われる特徴を兼ね備えた CROSS HIKE 2 MID GORE-TEX は、軽量で俊敏性の高いハイキングシューズです。 |
価格 | ¥22,000 |
重量 | 413g(片足/メンズ27センチ) |
ドロップ(mm) | 10mm |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
グリップ力 | ★★★★★ ※特にマッドなコンディションにおける地面 |
安定性 | ★★★★★ |
価格 | ★★★★★ |
サロモンだから開発できたトレッキングシューズ
サロモンのクロスハイク 2 ミッド ゴアテックスはトレイルランニングシューズの軽量性に加えて、サロモンの高機能アウトソール『コンタグリップTA』と、クッション性と反発力を兼ね備えたミッドソール『エナジーセル+』によって構成されたトレッキングシューズです。
1つでもかけてしまえば味わえない『軽快さ』は、以前のモデルから更に進化を遂げており、走れるトレッキングシューズから、よりハイカーのニーズを満たした足首周りのホールド感によって安定して歩くことができるように改良されています。
重量は413gで、トレッキングシューズの中では頭1つ抜き出た軽さが特徴です。軽さは持った時に驚き、足を入れて驚き、歩いて更に驚くこと間違いなしです。
軽快な歩きを可能にする3つの特徴
重量200g台のトレイルランニングシューズと、サロモンのクロスハイク 2 ミッド ゴアテックスで歩き比べてみると、クロスハイクの方が圧倒的に足がぐいぐい前に出る感覚があり、疲れを感じません。その理由を紹介していきます。
コンタグリップTAによるグリップと駆動力
コンタグリップはグリップ力に優れたサロモンの高性能のアウトソールとして知られていますが、中でもTAは、ぬかるんだマッドな山道や、岩盤がむき出しているような起伏のある路面でグリップ力を発揮するように設計されています。
特にラグパターンはクロスハイク 2 ミッド ゴアテックスならではの特徴があり、体重がかかる部分に大きなラグを採用し、不安定な山道に足を置いた時の安定感に優れています。
例えばガレ場や木の根が多い山道で足場を置く場所を選ぶような登山をするときの安定感は顕著で、素早く次の足を踏み出せます。
ラグパターンは三角形でブーメランのような形状をしていますが、これによって多方向にグリップ力があるので、前後の滑り、左右の横すべりを抑えることができ、足の力を分散することなく歩くことができるので、結果足が疲れづらく快適な歩行を楽しめます。
踵と土踏まずの境には、深いラグ(ヒールブレーキ)があり、これによって下山時にしっかりと路面に足を密着させることができるので、安全に山を下って行くことができます。
フィットするアッパーとクイックレース
クロスハイク 2 ミッド ゴアテックスのアッパーを見ると、圧着技術によって全体的に縫い目を減らして、近未来的なデザインに仕上がっています。これによって軽量化と、アッパーが足を包み込むようにフィットします。
またアッパーに採用されている耐摩耗性に優れたメッシュはリサイクル素材を31%使用しており、環境に優しいだけでなく、長く履き続けられるトレッキングシューズに仕上げています。雨に濡れても撥水加工により、しっかりと水を弾きます。
上の写真を見てもわかるようにアッパーの補強が左の写真の前作より増しており、更にアイレットが前作の3つから4つに増えています。
シューレースシステムはサロモンの十八番のクイックレースが採用されているので、ワンアクションでフィット感の調整が可能で、爪先から足首部分まで素早くフィットさせることができます。
余計なレース部分はシュータンにしまうことができるのもサロモンのトレッキングシューズならではで、一度このシューレースに慣れてしまうと、他のシューズを履く時にストレスを感じるほどです。
足首のホールド感と日本人にあったラスト
以前のモデルは足首の可動域があるデザインで、ミッドソールだけど走ることもできるデザインだったのに対し、ニューモデルはホールド感に重きをおき、走ることもできるけど、より安定した歩行ができるようになっています。
これによってこれから登山を始めてみたい人にも安心安全に歩くことができるトレッキングシューズに仕上がっています。
ラスト(木型)に関しても、新しいハイク用のラストにアップデートされ、前足部が広がったので、以前のモデルよりも足の指を使って地面をつかむような歩きが可能、そして空間が広がったことで、前足部への圧迫がなくなり、長時間歩行における前足部へのストレスが軽減されていると感じました。
まとめ
長距離を歩くトレッキング、低山ハイク、ファストハイク、足元が滑りやすい場所での普段履きまで、ボーダーレスに楽しめるトレッキングシューズに仕上がっています。
今回紹介したのはミッドカットモデルですが、より軽量で走りも可能にするローカットモデルの展開もあり、好みに合わせて選ぶことができます。シュッとしたシルエットでゴアテックスも入っているので、これからの季節、タウンユースでも活躍してくれそうです。