登山は行きは登りが多く、帰りは下りが多く、どんな山道でもアップダウンがあります。荷物を背負って長い距離を歩く登山は、最後まで体力を温存しながら歩くことが重要です。
登山中のペース配分について
ペースは人によって様々で、自分が登山者を抜かすこともあれば、抜かされることもあるでしょう。このような時にマイペースを維持するように努めることが重要です。
登山開始タイミングは体が温まっていないのでゆっくり歩くことが重要です。しっかりと筋肉を温め、神経が登山をすることに慣れるまで、努めてゆっくり歩きましょう。
上りも下りも傾斜が強くなると負荷が増します。このような場所では、立ち止まったり、歩いたりを繰り返さず、リズムを保って歩くことが重要です。
傾斜が緩やかになっても、速度を早めず、このような場所でこそリズムを保つことで呼吸を整えることができます。
一般的には1時間で標高差300mを登るのが標準的だと言われています。下りの場合は1時間で標高差500mが標準的だと言われています。標高が確認できる時計などで、自分のペースが標準と比べて早いか遅いかを把握することで、自分のコースタイムを見極めることができるようになります。
休憩の頻度と取り方
休憩の頻度は一般的には1時間歩いたら10分休憩を組み合わせると良いでしょう。歩き始めは30分置きに休憩をし体が登山になれるまで体温調整をしながら休憩をとりましょう。
休憩場所は、他の登山者の邪魔にならない場所、勾配がきつくない場所、落石の恐れがない場所を念頭に置きましょう。寒い時には日当たりがいい場所、暑い時は木陰や風の通る場所を選んで気持ち良く休憩をとりましょう。
大雨や強風などの悪天候時に無理に休憩を取っても体を冷やしてしまうことになるので、ペースを落として連続行動をすることもプランに含めることも重要です。
休憩中にすること
登山中のペース配分が上手にできている場合は、休憩中に息を整える必要はありません。休憩時間は水分補給、栄養補給、ウェアの着脱、コースタイムの確認と現在地の把握、パーティーで行動している場合はこれから向かう登山道の共有などを休憩中に済ませましょう。
休憩終了後、行動を開始するときは忘れ物にも注意しましょう。特に多いのがサングラス、グローブ、マスク、帽子、タオルなどの小物類です。