アクティブインサレーションの良さを体感できる冬におすすめジャケット−Rab『ヴェイパーライズ サミット ジャケット』
行動中に着用することができる防寒着としてアクティブインサレーションは注目を浴びています。今回紹介するRabのヴェイパーライズ サミット ジャケットは冬のアクティビティに最適な機能を備えたジャケットで、ミドルレイヤーとしてもアウターとしても着用することができ汎用性に優れています。
今回のレビューでは
- 製品のスペックを含めた特徴を紹介して
- 他のアクティブインサレーションとの違い
- 次に個人的な好きなポイントを紹介し
- 最後にサイズ感について紹介します。
アクティブインサレーションって気になっているけど何から購入しようか迷っている人や、保温力に優れていて通気性と乾きの速いミドルレイヤーを探している人に、何か参考になる情報をお届けできればと思います。なので最後までお付き合いいただけるとうれしいです。
商品概要
ブランド | Rab |
商品名 | ヴェイパーライズ サミット ジャケット |
商品説明 | 新しい Vapour-Rise™ コレクションの中で最も暖かい VR Summit Jacket は、スキーやアイスクライミングから寒冷地での登山まで、様々な冬のアクティビティに最適です。 |
価格 | ¥29,700(税込) |
重量 | 354g |
生地 | 表地: Pertex Quantum Air ナイロン DWR(耐久撥水加工) 裏地: VR Warm ポリエステル |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
コンパクト性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
製品のスペック・特徴を紹介
Rabのヴェイパーライズ(Vapour-Rise)コレクションはオールインワンの作りで、単体で温度調節と汗によるリスクヘッジ、風雨からの保護の強化を提供するシステムが備わった特徴ある製品です。
このヴェイパーライズレクションの中で最も保温力に優れているのが、ヴェイパーライズ サミット ジャケットです。
ウェアのメイン構造について
登山中も休憩中も体をドライに保つためのウェアの構造について紹介します。
まず外側のシェルが通気性の高い Pertex® Quantum Air を使用しており、非常に通気性に優れていて、DWR(耐久撥水)仕上げで雨や雪をウェアに付着させません。
このシェルの内側に速乾性のある起毛ポリエステルの裏地を備えています。
この素材はオクタと呼ばれる素材で、穴の空いた中空糸に、8本の突起を放射線状に配列したタコ足型断面のポリエステル繊維で
- 従来の中空糸を超える吸汗速乾
- 同じ直径のポリエステル繊維に比べて2分の1程度の軽量性
- 水や汗が通りやすくサラッとした着用感
- 中空部と8本の突起の空間にデッドエアーを含み遮熱と断熱高価が高い
など様々な機能を併せ持つ素材として知られています。
腕通しのし易さと汗の吸い上げを両立させた構造
このジャケットはベースレイヤーの上に着用すると機能を最大限実感することができます。素早く汗を吸い上げるオクタの起毛は、メッシュ生地に縫いつけられるような構造をしています。
この起毛は腕を通すときに、摩擦が生じてベースレイヤーの袖がめくり上がりやすいのですが、このようなことがないように、汗を吸い上げる脇側は起毛素材で、それ以外はメッシュ素材がベースレイヤーに当たるように裏返しになっていて摩擦抵抗を減らしています。
ポケットの構造
ポケットはジッパー付きのハンドウォーマーポケットが2つ、チェストポケットが1つ備わっています。
ハンドウォーマーポケットの内側は起毛したメッシュ素材で手を入れたときに暖かく、チェストポケットも内側は同じ素材でスマートフォンを収納できる大きさです。
フィット感に優れた構造
袖口にはベルクロが備わっていて、手首にフィットさせることができます。
裾には左右にドローコードが備わっていて、瞬時にこのドローコードを引っ張ることでフィットさせることができます。
フードにも顎下あたりにドローコードの先端が出ていて、ウェア内に内蔵されたドローコードの長さを調整するためのコードロックを使用してフードの調整を行います。
これだけ耐候性に優れた機能が備わっていて、354gと軽量なアクティブインサレーションに仕上がっています。
他のアクティブインサレーションとの違い
多くのアクティブインサレーションは表と裏のシェル素材に化繊中綿が挟まれるように構成されているのに対し、ヴェイパーライズ サミット ジャケットは、裏側が化繊中綿むき出し状態です。
これによって、素早く汗や蒸れを吸収して乾きを促進するとともに、通気性に優れているため、汗をかきづらく、これによって脱ぎ着を頻繁に繰り返さずとも、一定の体温を維持しやすいジャケットに仕上がっています。
ヴェイパーライズ サミット ジャケットの好きなポイント
これまで紹介してきたように、Rabらしい尖った特徴を備えたジャケットですが、次に個人的に好きなポイントを紹介していきます。
お腹周りをしっかり温めてくれる
冬の登山やスキーで行動中、お腹を温めるように気をつかっています。このジャケットは裾が少し長めに作られているので、手を上げても裾がめくれ上がって、お腹や背中を冷やすようなことがありません。
ヘルメットの上からフードがかぶれる
ヘルメット対応フードを採用しているので、ヘルメットをかぶり、このジャケットのフードをしたときに、フード内側に施されたオクタの起毛素材がほっぺたを暖かく包み込んでくれ気持ちが良いです。
フードの頭頂部に備わったベルクロテープを調整することで、フードのツバが目にかかって前が見えづらいなど視界が遮られるようなことがありません。
着用し続けられるから荷物にならない
製品の特徴紹介でも触れたように、汗を吸い上げほどよい保温力と通気性に優れているので、ずっと着たまま行動することができるジャケットです。
以下は12月から2月後半位までの標高2000メートルの雲取山登山中のジャケットの使い方です。
登り始めは冷たい空気から身を守ってくれ、山を登れば体が暑くなるから、フロントのダブルジッパーで冷気を取り込み、頂上近くで風に当たれば寒くなるから、状況に応じてジャケットの上からハードシェルを羽織る。
このように1度もジャケットを脱がずに行動するから荷物になりません。
サイズ感
僕は身長179cm、体重66kgの痩せ型タイプです。僕が現在着用しているのはJPNでLサイズ(USでMサイズ)です。中にはベースレイヤーを1枚着用している状態です。
行動が少ない登山では中にベースレイヤーとミドルレイヤーを着用し、このジャケットを羽織るのでピタッとしすぎず、だけどブカブカしないサイズを選びました。タイトな着用をするならばJPNでMサイズになると思います。