立山連峰は、飛騨山脈(北アルプス)の北部、中部山岳国立公園の雄大な群峰・連峰群で、3000m峰の山々と、室堂平、弥陀ヶ原などの広大な高原台地が広がり、多くの登山者が訪れる人気の山域です。
立山三山とは
雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m)の総称を『立山』といい、これに南の浄土山(2831m)、北の別山(2880m)を合わせて、『立山三山』と呼ばれています。登山起点となる室堂(約2450m)までは、立山アルペンルートの交通機関を利用してアクセス出来ますので、初冬の雪山に多くのハイカーさんが訪れます。
立山黒部アルペンルートの時刻表(参考メモ)
11/4~11/30の時刻表
- 始発 立山駅 8:40 → 室堂9:50
- 最終 室堂 15:30→ 立山駅16:37
※あくまで2022年の参考です。この時期、立山から入る場合は、天候によって運行休止になることもあるので、Web予約は出来ません。
立山駅の駐車場
立山駅は岐阜、関西方面から立山の登山を楽しむ方々に利用されています。立山ICより40分の場所にある立山駅の駐車場は900台(無料)と臨時駐車場が600台(無料)です。富山方面から電車でもアクセス可能です。
初冬の立山周回コース
今回は、11/19~20の二日間で、立山周回コースを楽しんできました。室堂から、立山(雄山)と浄土山の間の鞍部にある「一の越」を経由し、立山(雄山)から、大汝山、富士ノ折立、別山と周回から雷鳥沢に下山し、「雷鳥荘」さんで宿泊する計画です。
立山黒部アルペンルートの始発、最終の時間が変更されてますので、日帰りでの周回は困難です。
室堂 → 一の越 → 雄山 → 大汝山 → 冨士ノ折立 → 真砂岳 → 別山 → 剱御前小舎 → 雷鳥沢 → 雷鳥荘
21:50大阪発の阪急高速バス、今回もお世話になります。翌5:52に富山駅着。そこからは電鉄富山駅から立山駅まで電車に乗ります。6:10発で乗り継ぎはスムーズです。
7:14立山駅着。ケーブルきっぷ売り場はそこそこ並んでましたが、8:40の始発に乗ることが出来ました。室堂までケーブルカーとバスを乗り継ぎ約一時間です。
室堂に到着です。準備して10:15にスタート、まずは「一の越」を目指します。快晴の雪山は気持ちいいです。日差しが強いのでサングラスは必須です。
この日は快晴。沢山の方が登ってました。
約一時間で「一の越」へ到着。「一の越山荘」は営業期間終了でトイレも使用不可。2023年度の営業期間は4/29~10/13までになります。
標高は2700m、「雄山」で御来光を狙うなら、こちらで宿泊するのがオススメです。ここから「雄山」までは一時間弱でそこそこ急登です。
「雄山」へ登る途中です。下に見えるのが「一の越山荘」です。雪が少なく岩が沢山見えています。
「一の越」から一時間ほどで「雄山」頂上(3003m)に到着です。
山頂からは富士山が見えていました。他にも槍ヶ岳、笠ヶ岳なども綺麗に見ることが出来ます。
「雄山」山頂で剱岳をバックに一枚撮ってもらいました。
「雄山」から「大汝山」へ向かいます。この日は夏道にしっかりとしたトレースがありましたので、そちらから向かうことにしました。例年の雪量なら雄山山頂からのクライムダウンになります。
※クライムダウンとは?登山用語として使われる用語で、ロープを使わずに自分の手足だけで降りることです。
「大汝山」山頂です。3015mでこちらが立山最高峰です。「雄山」は沢山の人で賑わってましたが、こちらはほとんど人がいません。
眼下に室堂平が広がります。雲海と日本海まで見えてます。
右手を見ると、針ノ木岳、蓮華岳、下には黒部湖が見えていました。
「大汝山」を過ぎるとほぼ人がいなくなりました。
11/4から立山黒部アルペンルートの運行時間が変更になり、日帰りでの周回は厳しいからです。この時期になると「雄山」もしくは「大汝山」でピストンする人がほとんどのようです。
「雄山」「大汝山」を越えて周回しながら振り返って一枚撮りました。こちらからも絶景です。
「富士ノ折立」に着きました。時間的に厳しいので立ち寄らずに先を進みます。
「富士ノ折立」から「真砂岳」へ向かう鞍部までの下りは急なので要注意です。
「真砂岳」山頂です。360℃パノラマです。
「真砂岳」から「別山」までも、かなりの登り返しがあります。
別山にてお気に入りの一枚です。
この辺りはシュカブラが素晴らしい。立ち止まってしまいます。
※シュカブラとは?強い風が吹くことで、乾燥した雪が積もっている所へ移動し、それによって雪面上にできる凹凸状の波目で雪山の造形美の1つです。
11月なのにホント綺麗なシュカブラです。
「剱岳」をバックに一枚。「別山」からは剱岳がドーンと見えます!
室堂平の向こうには雲海に浮かぶ白山まで臨めます。
「別山」から「剱御前小舎」までは足跡程度のトレースがありました。雷鳥沢からここまで来られる方がおられたようです。
「剱御前小舎」に着きました。2022年度の営業期間は4/28~10/15まで。営業期間終了していますのでトイレも使用出来ません。ここから下山していきます。
「剱御前小舎」から下山途中の眺望。夕陽も焼けそうな感じです。
雷鳥沢のキャンプ場にはちらほらテントが張ってありました。雷鳥沢キャンプ場の2022年度の営業期間は4/23~10/30です。10/31以降は水場もトイレも使用不可です。
雷鳥沢から夕陽は見えませんが、燃えるような夕焼けになりました。
振り返ると別山方面は素晴らしいアーベントロートでした。
立山方面も素晴らしいアーベントロートです。
※アーベントロートとは?夕焼けが山肌に反射して山が赤く見える現象を言います。ドイツ語が由来(Abendrot)になっています。
16:50頃に「雷鳥荘」に到着しました。この日はこちらで宿泊です。翌日は天気があまり良くないので、小屋でのんびり過ごしました。
「全国旅行支援」が利用出来たので、6,300円(2食付き・クーポン1,000円付き)で宿泊出来ました。温泉は夜中も自由に入れます。
夕飯はバイキングでした。この日の夕飯時間は17:30と18:50の二回で、自由に食べに行って良いとのことでした。我々は先に温泉入って18:50~いただきました。朝食は6:30~8:00で時間は自由、こちらもバイキングでした。
夜22:00頃に雷鳥荘の前で撮影した立山と星空です。
翌朝、8:30に小屋を後にして室堂へ向かいます。室堂から始発10:00のバスを目指します。
みくりが池辺りで丸々とした雷鳥に出会いました。
帰りは、北陸新幹線(富山→金沢)とサンダーバード(金沢→大阪)です。富山発15:17、大阪着18:39で自由席で8800円です。
今回も素晴らしい景色に出会うことが出来ました。
立山は残雪期(2023年は4/15~)もオススメです。「雪の大谷」も楽しめます。興味のある方は、是非、足を運んでみてください。私もいると思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。