三ツ峠山は山梨県にある山で、三つの峰からなる山とあります。三つの峰とは北側の御巣鷹山(1775m)、西側の毛無山(1732m)と、開運山(1785m)の総称ともありますが、開運山を三ツ峠山という事もあるようで、二等三角点は開運山(三ツ峠山)にあります。

三ツ峠山(開運山)山頂からは遮るものが無く富士山を眺めることが出来ます。大きく裾を延ばす雄大で美しい姿、麓に広がる街並み、ため息が出るほどの美しさです。

三つ峠山(開運山)山頂より眺める富士山

 一年を通して楽しめる山ですが、開運山というとても縁起が良い名前でもありますし、絶景の富士山を眺めることも出来るので、新しい年を迎える時期に登山するのも良いではないでしょうか。

山名三ツ峠山(みつとうげやま)
場所山梨県
標高1,785m
天気・アクセス三つ峠山の詳細情報

山頂と山頂付近

三ツ峠山の山頂からは富士山は勿論、絶景が広がっています。富士山の北側になり、南アルプス方面も良く見えます。

三つ垰山山頂の碑

山頂は比較的ゆったりとしたスペースがあるので休憩を取るのにちょうど良い場所です。富士山や南アルプスの絶景を眺めながら贅沢な時間を過ごすことが出来ます。

山頂からの眺め 南アルプスには雲がかかっています

山頂付近ではNHKと書かれた大きな看板が目に留まります。NHK、エフエム富士、山梨放送のFM中継局が設置されています。

修験道の山である三ツ峠山

三ツ峠山は奈良時代に役小角(役行者)によって開かれた霊山でしたが、一時衰退し、江戸時代後期(1832年)に善応空胎上人が三ツ峠山(神鈴峰)を再興されました。参道には沢山の石碑・史跡があります。

以下は今回歩いたルートです。

合計距離: 10490 m
最高点の標高: 1777 m
最低点の標高: 663 m
累積標高(上り): 1319 m
累積標高(下り): -1319 m

達磨石

写真撮り忘れました<(_ _)>。三ツ峠山の表参道を進み登山道に入ると高さが1mもある大きな岩が祀られており、岩の表面には文字が彫られています。大日如来を意味するアークという梵字で、修験道の本尊とされているそうです。達磨石が祀られている周辺は出水により一瞬で埋まってしまった経緯があり、幕末期に水難防止の願いを込めて達磨石が建てられました。

股のぞき

登山道と進んでいくと視界が開け富士山が目の前に現れる場所に股のぞきがあります。

股のぞき

愛染明王塔

修験道の山では不動明王が祀られている事が多いように思いますが、同じ明王でも愛染明王が祀られていました。愛染明王は恋愛、縁結び、家庭円満、そして愛が藍になり染物、織物職人の守護仏との事です。

愛染明王塔

神鈴権現社(みすずごんげんしゃ)

登山道に案内があり登山道より外れて少し入っていくと石の社が祀られています。三つ垰山を修験道では神鈴峰と言われます。権現は仏さまが神様の姿になって表れるときに使われる表現ですので、三つ垰山をご神体として神様が祀られているようです。

神鈴権現社

1835年空胎上人が再建されたとありますが詳しくは解らないそうです。現在の社は1998年、地元の方々により石祠と鳥居が祀られています。三ツ峠山の安泰、五穀豊穣などを祈願する例祭が行われており地域の方に大切にされている神様です。

不二石(ふじいし)

1831年(江戸時代末期)に作成された木版画に記録があるという石。石の前に鳥居が描かれていた事より信仰の対象であったと言われていますが、現在、鳥居は無いです。富士山に形が似ている事で富士石とも言われています。

不二石

空胎上人の墓

1832年、空胎上人が三ツ峠山に登り、衰退していた修験道の山が再興されました。そうすると前述の不二岩の記録が1831年になっているので、衰退していた期間も何かしらで信仰の山として人々に大切にされてきたのではないかと思います。空胎上人は本宮を再建し参道を整備されたとあり、三ツ峠山の表参道は山梨県西桂町からの登山道となっています。

空胎上人の墓

空胎上人の墓の正面に富士山が良く見えます

八十八大師

空胎上人をはじめとする歴代上人の布教活動により奉納されたとある八十八大師。弘法大師ゆかりの西国八十八か所巡りがなかなか出来ない地方では模倣が造られており、お参りすることで八十八か所をお参りしたのと同じご利益があると言われています。三ツ峠山の八十八大師像は1860年に祀られたと言われているそうです。

八十八大師の最上部の真ん中にある惣講中と書かれた台座の上に祀られている大師像を囲むように祀られています。約160年経過している石仏であり風化している事に歴史を感じ、たくさんの大師像に圧倒され、人々の信仰が尊いものであると感じます。

八十八躰供養塔

空胎上人は約30年間この地で修業をされた後、1862年に亡くなられています。その2か月後に修善大道浄阿和尚により、空胎上人の供養と信者の安全祈願をこめて建てられました。

この地は、上人や和尚が埋葬されたと言われており、神鈴峯において大切な信仰の場であります。

親不知(おやしらず)

この先は、ガレ場となり危険を伴う登山道となる事より登山者の安全を祈願して、1859年に岩に文字が刻まれました。

親不知岩

現在は登山道が整備されているので危険を伴う登山道という程ではなく、初心者でも安全に登れる山です。

日本百観音霊場

西国三十三か所、坂東三十三か所、秩父三十四か所を合わせて日本百観音といわれます。

平安時代より観音信仰が盛んになり、江戸時代には多くの人々の信仰を集めた霊場巡りであり、その文字を刻まれた石碑が奉納されているとあります。三ツ峠山を登ると、屏風岩付近にも古い石碑が多くみられるので、人々の信仰の深さを感じます。

 秩父三十四か所御詠歌文字塔 西国三十三か所観音文字塔

秩父三十四か所御詠歌文字塔

愛宕尊と坂東三十三か所観音塔

愛宕尊

この場所は空胎上人がこの地で修業をする際に、草庵としたとあります。草庵とは修行をするための仮小屋です。その入り口に祀られたのが愛宕尊であり古い石碑が残されています。愛宕というと雷神を祀る防神様として信仰されています。

一字一石供養塔

1835年に空海上人により作られた石塔とあります。空胎上人が神鈴峯(三つ垰山)を開山する際に小石に経文を写経して地に埋められたとあり、その場に造られた石塔が一字一石供養塔です。

一字一句供養塔

仏教の信仰修行の一つに写経があります。書物ではなく石に写経することで経文を長く書き留める風習があり、空胎上人の神鈴峯に対する霊山の思いの大きさを感じられます。

三ツ峠山登山 表参道

三つ垰山登山道でもある表参道のピストンで登りました。三つ垰山の南東側にある西桂町からの登山道で、公共交通機関では富士急大月線三つ峠駅が最寄り駅になります。

憩いの森駐車場

登山口に近く15台ほどが停められる無料駐車場です。富士急行線の三つ峠駅の北西の位置に「山祇神社」があり、さくら公園を過ぎた奥にあります。

憩いの森駐車場 トイレあり(手洗い場なし)。

登山道

登山道は大変良く整備されており、木の階段も多く作られているので比較的安全に登ることが出来る登山道です。

真冬の季節は登山道脇の湧き水が凍っており、橋が架けられている登山道にまで凍り付いている箇所がありました。長い距離ではありませんがカチカチに凍っているのでつるつるに滑ります。山頂付近には積雪もあるので、冬季にはチェーンスパイクや軽アイゼンが必要です。

登山道脇が凍っています

下山後の立ち寄りスポット

三つ峠山を下山後のお楽しみは、車で少し移動してリニア新幹線がすぐ脇を走る『道の駅つる』に立ち寄ってはいかがでしょうか。新鮮野菜を購入できるのはもちろんうれしいですし、一番のお目当ては信玄ソフトです。濃厚ソフトクリームにきなこと黒蜜シロップがトッピングされておりとても美味しいです。

道の駅つるで信玄ソフト

参考・引用URL

– 西桂町教育委員会 – 西桂町の史跡

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