天気予報は晴れだったから、低山だから……と油断してしまい、しっかりと準備せずに登山をすると、様々なトラブルに見舞われることも。

メジャーな山でも冬山は特に注意が必要。今回は雪が降った当日に登った神奈川県大山の登山レポートとともに、冬の登山で注意すべきことを紹介します。

大山について

神奈川県伊勢原市、秦野市、厚木市の境にある大山は標高1,252m。丹沢山などの山々と共に「丹沢大山国定公園」に属し、神奈川県内ではお盆や年末などにお祭りやイベントが行われる有名な観光地です。日本三百名山や関東百名山のひとつでもあります。

山名大山(おおやま)
場所神奈川県
標高1,252m
天気・アクセス大山の詳細情報

今回大山を選んだ理由は、私が住んでいる地域からアクセスが良かったことと、有名な山だったので観光気分で登山を楽しみたいと思ったのが理由でした。

今回歩いたルート(女坂→頂上→見晴台→男坂)

「大山ケーブルバス停」で下車し、ケーブル乗り場を通って登山口まで向かいます。下記の地図では右側のルートである「見晴台」を通って頂上を目指すコースが有名なようですが、今回は下山ルートに見晴台を入れ、逆側から登ることにしました。

今回起きた予想外の出来事:天気予報と実際の天気が異なった

自宅から始発の電車に乗り小田急小田原線「伊勢原駅」で下車、駅のすぐ横にあるバス停から6時42分発の大山ケーブルバス行きに乗ります。バスの中には男女含め4〜5名の方がいました。

小田急線に乗り換えるあたりから気づき始めたのですが、伊勢原市周辺は明るくなる前から少しだけ雨が降っていました。何日も前から天気予報をチェックしていて、夜中は雨が降るものの8時ごろには曇りから晴れに変わる、との予報でした。しかし、バスに乗っても雨足は強まるばかり。

20分程度バスに揺られ、大山ケーブルバス停に到着。到着した時点では、傘をささないとすぐに濡れてしまうほどの雨が降っていました。

当日、私はザックカバーを持っていたものの、晴れるとしか思っていなかったためレインウェアを持ってきていませんでした。

バス停を降りたらすぐ隣にトイレなどが併設されている広場があるのですが、そこでレインウェアに着替える方も多数いました。登山に慣れてきたつもりだったのにミスしてしまったな、と思いました。

日の出前から日の入りまで、快晴であればその心配はないかもしれません。しかし、曇りのち晴れ、またはその逆の場合、やはりレインウェアやザックカバーは必須です。

10分くらい待ってみましたが、雨は弱まりません。伊勢原駅までの折り返しのバスにすぐ乗り込む方もちらほらいました。アウターやパンツはゴアテックスのものだったため、なんとかしのげるかなと思いましたが、この雨の量で登山を始めるのにはやはり装備が不足していると感じました。

雨雲レーダーをチェックすると、雨雲はギリギリ大山を避けて通り過ぎようとしていました。次のバスが来るまでに雨足が弱まらなかったら帰ろう。そう思って十分くらい待ったところ、雨が止み少しだけ青空が見えてきました。日頃の自分の行いを褒めつつ出発です。

雨は止んだものの、林道に入って行くと雨をうけた木々の葉から水が落ちてきて、雨が降っている状況とさほど変わりはありませんでした。なるべく雨水を浴びないよう広い道を選んで登っていきます。日が昇りはじめた林道はとても幻想的でキレイでした。

当たり前ですが、頂上に向かうにつれて気温が下がり、積雪も見られるようになってきました。今回の登山でミスしたと感じたもう一つのことは、積雪の可能性を考慮していなかった点です。

大山は神奈川県の山では湿気が多いこともあり、「雨が降っている=頂上では積雪の可能性」を全く考慮していませんでした。

当日、山の中ですれ違う方の中には軽アイゼンをつけながら「大山でこんなに積もるのは珍しいよー」と話している人もいて、自分の準備不足に少し恥ずかしくなりました。

登りでは日が昇りはじめたばかりで雪が解けていなかったので滑ることもなく、安全に登頂できました。しかし、頂上は風もあり極寒。雨や雪は降っていなかったものの、曇っていて頂上からの景色も見えませんでした。

でも空気は澄んでいて、雪の上を歩く心地よさもあります。気を取り直して山ごはんを作ります。ショートパスタを茹でながら加熱した鳥ささみとインスタントスープの素を入れてスープパスタ風にします。

頂上の敷地内は神社なので調理して大丈夫なのか少し不安でしたが、先に登頂した人の中にはお湯を沸かしたり、簡単な調理をしている人がいたので私もかんたんに済ませることにしました。

頂上には40分程度いましたが、下山をスタートする頃には日が出てきて、雪が少し溶けている状態でした。

写真よりも雪と泥が混ざって歩きにくい状態になっているところも多く、何度か足元が滑りました。軽アイゼンも用意していなかった……そんな自分を恥じつつ、用心しながら下山します。

下山中にはだいぶ天気が回復し、素晴らしい景色を見ることができました。

見晴台までくると雪はほぼなくなり、普通の歩きやすい登山道でした。

下山ではケーブルカーを使わず、バス停まで男坂を通って下山しました。男坂はかなり急なため靴に泥がついていたりすると滑って危険です。季節に関わらず、男坂を通る場合は注意が必要です。

最後はお土産を買って、無事バス停まで戻ってくることができました。

冬の登山は特に、前準備が重要

今回の登山を踏まえて反省点をまとめると、とにかく前準備が甘かったという点につきます。

冬登山の準備で重要なポイント

  • 天気予報を過信しすぎない(曇り予報の時はレインウェアを用意)
  • 秋〜冬の登山の場合は、天気や気温を確認して軽アイゼンも準備
  • 経済的に余裕があれば、冬は冬山用の靴(雪山用とは別)があると良い

天気については、お天気サイトにおいて晴れマークが続いていたり登山指数が「A」になったりしていれば大丈夫だろう、といった自分に都合の良い判断をしてしまいがちです。しかし、今回のように天気予報通りにならない場合も少なからずあります。

前日が雨、または当日の天気が曇りのち晴れ、といった場合には、コンパクトに畳めるレインウェアをザックに入れておくと安心です。

登山靴については、今回私は何も気にせずに春夏用の靴で登っていました。登山靴は靴の中に水が入ってくるケースは少ないと思いますが、春夏用の靴は通気性が良く、冬山では足元が冷たいと感じる人もいます。

春夏用の靴にアイゼンをつけても問題ないと思いますが、経済的に余裕があれば冬山用の靴があるとかなり快適だろうと思います。

登る山の地域や天気予報から、予測・準備できることを考える 

今回の私のように、雨や雪上での準備を何もせずに山に入るのはとても危険です。大げさと思う方もいるかもしれませんが、道具が足りないことによって、ちょっとした不注意でケガや体調不良につながります。たてられる対策としては、以下の方法があると思います。

  • まずは登山予定日の天気・気温を1週間〜3日前などからしっかりとチェックする
  • 秋冬は特に、登りたい山に積雪の実績がないか調べる。また、YAMAPなどで近日中に  登った人のレポートをチェックし、積雪やぬかるみがないかを調べておく。
  • 天気と、他の人の登山記録を参考に、軽アイゼンの要否検討や服装選びを行う。

また、ギアを持って頂上で料理をしたい人にとっては、風の強さを調べておくことも重要です。風が強そうであれば、山専用のボトルなどでお湯を持って行くまでに留めるなど、違う方法を考えるのも良いでしょう。

前日に思い立ったとしても、準備はしっかりと

前から登りたかった山の天気が良いことが休日直前にわかり、数日前〜前日などに準備する場合、あまり下調べをせずに山に入ることはおすすめしません。

特に冬は、山に入っている時間帯の天気・気温・風の強さチェックは欠かさないようにしましょう。

登山前の下調べに、今回の記事が参考になれば幸いです。

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