スマートウールはメリノウールカンパニーで、靴下、ベースレイヤーを筆頭に、ニット帽やアクセサリー、アンダーウェアやジャケットなどのメリノウールウェアを販売するアパレルメーカーです。日本では登山やトレイルランニングをする人達の多くの人に愛用されています。
この記事ではスマートウールの特徴と、スマートウールが展開するカテゴリ、そしてスマートウールで人気のある靴下とベースレイヤーにはどのような特徴があって、何がおすすめなのかを紹介していきます。
こんな人におすすめ
- 初めてスマートウールのアイテムを購入しようとしている方
- スマートウールを着用して次に何を購入しようか迷っている方
- メリノウールのアイテムが欲しい方
スマートウールってどんなメーカー?
スマートウールは創設1994年のアメリカコロラド州にあるメーカーです。日本ではブラックダイヤモンド、シートゥサミット、オスプレー、スカルパなどの販売を行っているロストアローがスマートウールを輸入販売しています。
スマートウールはメリノウールを使用した靴下とアンダーウェアは創業から一貫して作り続けており、「ウールといえばチクチクする」というイメージを覆した快適な着心地と着用感が特徴のメーカーで、特に日本の登山者においては靴下の愛用者が多く、このことでスマートウールという名が広まった背景があります。
アメリカコロラドらしいデザインも特徴で、靴下やベースレイヤーなどにそのデザインが反映されています。
スマートウールが展開するカテゴリ
スマートウールは男性、女性、キッズのアパレルと靴下の展開を行っています。
アパレルはベースレイヤー、アンダーウェア、ニット帽、バラクラバ、ヘッドバンド、ゲイター、グローブが日本で手に入るカテゴリです。本国ではこれ以外にジャケットやベスト、ボタンダウンシャツやスウェットなどのトップス、フリースパンツと幅広い展開です。
現在ではスマートウールが展開するカテゴリーの中でも最も人気が高いのが靴下、続いてベースレイヤーです。以下からはスマートウールでおすすめの靴下と、ベースレイヤー、そして実はまだあまり知られていないおすすめのアクセサリーを紹介します。
スマートウールでおすすめの靴下
スマートウールの靴下を選ぶときには6種類のクッションと5種類のシルエットの掛け合わせで、楽しむアクティビティと時期で最適な靴下を選ぶようにしましょう。
※横スクロールで表がスクロールできます。クッションの種類 | 特徴 |
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ゼロクッション | 全くクッションがなく、シューズと足の間に最小限の層を作り出します。 |
ターゲット クッション | つま先と踵にのみクッションを配置し、耐久性と快適性のバランスが非常に良いです。 |
ライトクッション | つま先から足裏、踵にかけてクッションを配置。甲はメッシュなので暖かいシーズンのハイキング向けです。 |
フルクッション | 甲や足首など全体にクッションを配置。一年を通じて幅広い登山に適します。 |
エキストラクッション | 吸湿性、保温性、クッション性に優れ、高山の縦走などに適します。 |
マキシマムクッション | スマートウールソックスの中で最厚手。最高の保温性を誇ります。 |
シルエットの種類 | 特徴 |
---|---|
ノーショー | 最も短いシルエット。シューズを履くとソックスが見えないタイプ。エブリデイに採用。 |
ローアンクル | 二番目に短いシルエット。ランニングシューズやローカットシューズとの相性が抜群です。 |
アンクル | くるぶしが隠れる長さです。ミッドカットシューズやトレイルランニングにお勧めです。 |
クルー | ふくらはぎの中間までの長さです。様々なトレッキングシューズに対応します。 |
オーバーザカーフ | 膝下までの長さです。スキーやスノーボード、ゲイター付きの登山靴に対応します。 |
上の表にあるようにクッションとシルエットが定まったら次に3種類のコレクションから靴下を選びましょう。このコレクションはどのようなアクティビティで靴下を利用したいかで絞り込むことができるようになっています。
- パフォーマンス(PHD)…トレイルランニング、ハイキング、登山
- クラシックエディション…ハイキング、登山
- エブリデイ…日常使い
スマートウールの靴下は大きく7種類のテクノロジーを採用しています。
- 4ディグリーエリートフィットシステム…シューズ内のズレを押さえるフィットシステム
- インデストラクタウールテクノロジー…耐久性を補った補強素材の採用
- シュレッドシールドテクノロジー…つま先部分の摩擦午後
- バーチャリーシームレストウ…つま先の縫い目を滑らかにするテクノロジー
- メイドインUSA…アメリカ国内での生産
- リサイクルナイロン…環境負荷を軽減したサステナビリティへの取り組みの一環
- ZQメリノ…持続可能性のある認証取得したメリノウール
▼より詳しい情報はスマートウール担当者が直伝するスマートウールのソックスの選び方の記事で紹介しています。
パフォーマンスコレクションで最も汎用性が高い『ハイクライトクッション』
運動量の多い登山やトレイルランニングで使用することができる汎用性に優れた靴下です。クッションはつま先から足裏、かかとに配置されており、地面からの衝撃を吸収するので、長距離の運動をサポートします。
フルクッションで幅広い登山の使用に適した『ハイククラシックフルクッションクルー』
クラシックシリーズの中でも最も汎用性に優れたフルクッションタイプの靴下です。スマートウールのクラシックシリーズは登山アイテムの中で最も売れたアイテムとして知られており、幅広い登山者に愛用されています。スマートウールのアイテムを購入しようとしている方は一度履いてみることをおすすめします。
くるぶしを守って安心にランニングを楽しめる『PHDランライトエリート』
ノーカットやクルータイプはトレイルランニング中にくるぶしを保護します。PHDランライトエリートは、耐久性の構造、ソックスがシューズの中でズレにくく、メッシュベンチレーションを備えているので足をドライに保ちながらアクティビティを楽しむことができます。
スマートウールでおすすめのベースレイヤー
スマートウールのベースレイヤーを選ぶ時には4種類の厚みと6種類のタイプ(形)の掛け合わせで、楽しむアクティビティと時期で最適なベースレイヤーを選ぶようにしましょう。
- 120…製品名に120という数字が付いている
- 150…製品名に150という数字か、オールシーズンという名前がついている
- 200…製品名に200という数字が付いている
- 250…製品名にサーマルメリノという名前がついている
- ノースリーブ…最も通気性があり夏山登山、トレイルランニングの使用に適している
- Tシャツ…最も汎用性がありミドルレイヤーと組み合わせればオールシーズン使用できる
- ロングスリーブ…汎用性が高く秋から冬の登山で腕から手首を温めることができる
- クォータージップ…短いジップアップで冷たい風を身体に直接取り込むことができる
- ハーフジップ…胸までのジップアップで体温調整が容易だが、若干重みが生じる
- フード付き…ベースレイヤー単体でも日差しや風から頭全体を守ることができる
- ボトムス…下半身の保温、登山でのパジャマ、冬山登山のレイヤリングに機能する
生地が薄いと通気性が高く、生地が厚いと保温性が高いため、夏山登山やトレイルランニングなどでは120や150の薄手タイプを選び、肌寒い春や秋の登山では150や200の中厚手タイプ、冬山登山では200や250の厚手タイプを選ぶことになります。
生地の厚さを選んだら、タイプ(形)を選びます。多くの汗をかくのであればTシャツやノースリーブ、肌寒さが気になるようであればロングスリーブやジップタイプのものを選ぶようにしましょう。
▼より詳しい情報はスマートウールのベースレイヤー選び方の記事で紹介しています。
ハードなアクティビティでパフォーマンスを発揮『イントラネットメリノ200クルー』
このコレクションは体の部位によってシームレスに編み方を変えて、通気性と保温性を変化させています。例えば体幹部分は保温力をアップさせ、脇や背中部分は通気性を上げた3Dニット構造を採用しています。
男女の体型に合わせてそれぞれメッシュパネルが設けられている点も見逃せません。さらには部位によって耐久性や速乾性、消臭性にも違いがあります。
程よい生地の薄さで愛的に行動できる『メリノ150ベースレイヤーロングスルーブ』
肌寒いことが予想される登山だけれども、汗をかくことも懸念するような冬の日帰り登山では薄過ぎず暑すぎない150がおすすめです。肌寒く感じる可能性が高い場合はロングスリーブがおすすめです。
耐久性が高く縦走登山によってもザックの擦れの心配が少なく、縫い目の段差を最小限に抑えたフラットロックシームによる着心地の良さが特徴です。日焼けが気になる稜線歩きではロングスリーブが単体で着用するのにもおすすめです。
汗の乾きの速さに驚くメリノウールTシャツ『メリノスポーツ150』
ウィンドブレーカーやミドルレイヤーで風をしのぐことを想定するようなレイヤリングで寒い季節の登山を楽しむならばメリノスポーツ150がおすすめです。 汗の乾きは早いので、寒くなった時に防寒対策ができるような行動着を考えるようにしましょう。
暑い季節では速乾性を体感でき、気持ちよく登山やトレイルランニングを楽しむことができます。
ハードなアクティビティで涼しく行動できる『メリノスポーツ120』
メリノスポーツ150よりも生地が薄く、さらに吸湿性が高いため素早く汗を吸着し、乾きを促進する発汗の多い登山におすすめです。 累積標高が多い、気温が高いなどでメリノスポーツ150とどちらにするか考えるのがおすすめです。