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2023.04.01
登山用GPS地図アプリ-選び方と上手な使い方

登山用GPS地図アプリ-選び方と上手な使い方

登山用GPS地図アプリは、登山の計画から登山中のルート確認、過去歩いた登山道のログ保存ができ大変便利です。

最近ではGPSを利用した遭難回避や危険状態を家族に知らせることができるサービスがリリースされ、より安全な登山ができるようになりました。

登山におけるスマートフォンがこのような登山用GPS地図アプリのサービス充実でより重要な位置付けとなっています。今回は代表的な登山用GPS地図アプリの紹介と、選び方、登山用GPS地図アプリを利用する際の注意点について紹介をしていきます。

5種類のGPS地図アプリの選び方

登山用GPS地図アプリを活用する最も大きなメリットは、自分が作ったルートの確認と、そのルート上のどの位置にいるのか?という現在地の確認が瞬時に行えることです。

しかし紹介する5種類の登山用GPS地図アプリはルートの作成方法や確認方法、また使えるサービスや機能、操作性に大きな違いがあります。

自分がどのような登山を楽しんでいるか、またどのような使い方をしたいのかによって登山用GPS地図アプリを選ぶことが重要です。

一度使用して使い続けると、操作性が異なり、またデータが使っているアプリに保存され続けるので、なかなか他のアプリに移行することができません。

まずは登山用GPS地図アプリの選び方から紹介をしていきます。

どのような山に行くのかで選ぶ

5種類の登山用GPS地図アプリで表示される地図は大きく2種類あります。1/25000の地図、1/50000の地図です。

登山をする人が一度は目にしたことがあると思われる昭文社の「山と高原地図」は1/50000の地図です。人気が高く、低い山であれば山と高原地図だけでも問題なく登山ルートを辿ることができるでしょう。

より標高が高い山や、人気が少ない山では1/50000の地図では事足りない場所も多くあります。その場合は1/25000の地図で登山道を確認することができるアプリを活用するようにしましょう。

どのような登山をするのかで選ぶ

自分の歩いたルートをログとして保存することができ、そのルートを共有することができるアプリと、できないアプリとで分けることができます。

例えばあまり自分の言った場所を知られたくない、バックカントリースキーや、キノコ狩り、渓流釣りなどでは保存したログが共有されることなく、自分の端末のみでログが確認することができるジオグラフィカやスーパー地形などのアプリがおすすめです。

YAMAPやヤマレコはログを保存した後に、どのような登山を楽しんだかということを写真とともに保存することができ、一緒に行った仲間や、未来また改めて楽しみたいときに見返すことができます。

登山用GPS地図アプリの共通機能

圏外での使用が可能

登山をしている最中に地図を確認することができるように、圏外での使用が可能です。

スマホにはインターネットに接続するためのアンテナと、位置情報を取得するためのGPS衛星に接続するためのアンテナの2種類が内蔵されています。

GPSアンテナは山の中でもキャッチすることができるので、事前に地図のデータのみキャッシュやダウンロードをすることでインターネットに接続することなく地図上に現在地を表示させることができます。

登山コースと軌跡の表示

事前に登山をするコースを作成し、登山中には作成したコースを歩いているか?軌跡を表示させることができます。

これができることで、道迷いのリスクを減らし、現在地を確認することでゴールまであとどれくらいの距離があるのか、登山地図上で確認することができ、登山中のペース配分が可能になります。

事前に登山コースを作成することができるので登山計画作成から登山届までを一括して行うことができます。

登山用GPS地図アプリを使用する上での注意点

登山用GPS地図アプリを使用するときに覚えておく必要がある注意点について紹介します。

GPSの精度

GPSの位置精度は谷間やビルの間より空が開けた場所で取得しやすくなります。都会ではビルの反射の影響でGPS電波が反射されるなど、精度が落ちますが、山ではこのような影響がないため精度よく取れるとされています。

しかし万能ではないことも理解する必要があります。

空が見えない場所や、機種(iPhone8Googlepixelは良好)によって精度が落ちることもあります。心配な方はGPSの精度を確認することができるGPSTestなどのアプリと併用すると良いでしょう。

キャッシュ機能の注意点

ジオグラフィカやスーパー地形は、地図を閲覧表示するだけでダウンロードされるキャッシュ機能を採用しています。

キャッシュ機能には上限があるので、上限を超えると最初に閲覧していた地図が削除されます。また縮尺ごとに表示させる必要があるので、俯瞰した地図と拡大した地図をそれぞれ表示させておく必要があります。

ジオグラフィカは無償の場合は100MBまでです。この容量は山行で言えば2、3回は保つことができるとされています。毎回登山前に地図を確認する場合はこの容量で十分でしょう。

より多くのデータをキャッシュしたい場合は有償化を活用することになります。

スーパー地形の場合はインストール後の三日間は全ての機能を活用することができますが、3日を過ぎるとエレベーターの利用やトラックの記録と作成などができなくなるため、960円で購入し機能制限を解除する必要があります。

有償化することで、キャッシュ制限も解除され地図の一括ダウンロードも可能になります。

地図ダウンロードタイプの注意点

地図をダウンロードするYAMAP、ヤマレコ、山と高原地図では、決められた範囲の地図の確認が可能ですが、範囲をはみ出ると地図が確認できなくなります。

範囲内であれば問題ないのですが、範囲外での登山では途端に機能することが出来なくなることを念頭においておきましょう。

YAMAP

出典:YAMAP

YAMAPが採用している地図の縮尺は1/25000の地図です。

登山地図は事前にダウンロードをすることで、登山当日に地図を確認することができます。

行きたい山をアプリの画面上から選び地図を見るというボタンを押すことで地図のプレビューが表示されます。その後ダウンロードをタップすることで地図をダウンロードすることができます。

この時にベーシックな白黒の地図と、立体地図もしくは標高が色でわかる地図のダウンロードはプレミアムユーザー特典とされています。

登山ルートは他のユーザーの活動日記をチェックして計画を立てることもできるし自分自身でルートを作成することもできます。

見守り機能は登山中の位置情報をYAMAPのサーバー上に定期的に送信することで、家族が現在地を確認することができます。また山ですれ違う別の登山者の位置情報もまとめて交換される特殊な機能を備えています。

詳しい使い方はYAMAPのサイトで確認することができます。

リンク

▼YAMAPをインストール

App Storeからダウンロード

Google Playで手に入れよう

ジオグラフィカ

出典:ジオグラフィカ

ジオグラフィカが採用している地図の縮尺は1/25000の地図です。

登山地図はキャッシュと呼ばれる一時的に保存しておく仕組みを採用しているので、電波が通じるところで確認したい範囲の地図を閲覧しておくことで、登山中に確認することができます。

無料版ではキャッシュデータは200MBの制限がされているので、たくさんの範囲の地図データをキャッシュして確認したい場合は有料版に移行する必要があります。

他人との共有はできない仕組みなので釣り、キノコ狩り、バックカントリースキーなどの、地図ルートを他人と情報共有をしないアクティビティで活躍するアプリです。

ルートは、GPXファイルなどを読み込むことで地図上で確認することもできるし、アプリを使ってルートを引くこともできます。

詳しい使い方はジオグラフィカのサイトで確認することができます。

リンク

▼ジオグラフィカをインストール

App Storeからダウンロード

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ヤマレコ

ヤマレコが採用している地図の縮尺は1/25000の地図です。

登山地図は事前にダウンロードをすることで、登山当日に地図を確認することができます。

ダウンロードした地図は他のユーザーが登録したルートも一緒にダウンロードすることができるようになっており、もしも山の中で迷ってしまった時に軌跡量を確認することができるのでリスクヘッジになるアプリです。

GPSログを取ることで現在地を定期的にヤマレコに残して「いまココ」機能に現在地のデータが保存されていくので、家族はパソコンやスマホで「いまココ」にアクセスすることで現在地を確認することができます。

詳しい使い方はヤマレコのサイトで確認することができます。

リンク

▼ヤマレコをインストール

App Storeからダウンロード

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山と高原地図

出典:山と高原地図

山と高原地図が採用している地図の縮尺は1/50000の地図です。

登山用紙地図で多くの人が活用している「山と高原地図」のアプリ版という位置づけです。操作性は非常にシンプルで、紙地図データをアプリ上で確認することができ、地図上のどの場所に今いるのかというのが視覚的に確認することができます。

詳しい使い方は山と高原地図のサイトで確認することができます。

▼山と高原地図をインストール

App Storeからダウンロード

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スーパー地形

出典:スーパー地形

スーパー地形が採用している地図の縮尺は1/25000の地図です。

YAMAPやヤマレコのような、使い勝手の良いアプリというより、様々な情報を地図上で確認できる玄人向けの登山用GPS地図アプリです。

登山に限らずGoogleマップや地理院地図なども確認することができるため街歩きや旅行などシームレスに活用することができます。

地図の種類は豊富で、確認できる今昔マップ、かなり危険箇所などが確認できるハザードマップ、地質図など、地図を見ているだけでも様々な知識を得ることができるアプリです。

ジオグラフィカと同様にキャッシュすることで地図データを登山中に確認することができます。

詳しい使い方はスーパー地形のサイトで確認することができます。

▼スーパー地形をインストール

App Storeからダウンロード

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