ベースレイヤーは肌に直接触れるため、行動中の快適さを直接左右する重要な役割を担います。だから徹底的に調べて、登山シーン別で最も快適なベースレイヤーを探したいと思って、今回主要なアウトドアメーカーのベースレイヤーをピックアップして、「最も〇〇」切り口で、ベースレイヤーを紹介していきます。
ベースレイヤーはシーンによって選ぶのが正解
ベースレイヤーを選ぶときには、登山シーン別で選ぶのが正解です。例えば汗をかくようなトレイルランニングで保温性に優れたベースレイヤーを着用してしまっては、沢山の汗をかいてしまうといった考え方です。
そこで今回は素材とタイプで分けて、各メーカーのベースレイヤーを比較してみました。
素材はメリノウールと化繊素材の2種類に分けました。タイプはタンク&ノースリーブ、Tシャツ、ロングスリーブ、ジップアップタイプの3種類に分けました。
素材の選び方の概要
メリノウール素材
特徴 | おすすめの登山シーン |
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汗の臭いを閉じ込める | 1泊以上の登山 |
汗の乾きがゆっくりだから急激な冷え防止 | 寒暖差が激しい高所登山 |
シワになりづらい | 旅行での活用 |
吸湿性が高い | 汗冷えが気になる寒い季節の登山 |
化繊素材
特徴 | おすすめの登山シーン |
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汗の乾きがはやい | 発汗が多い運動 |
洗濯寸法変化が少ない | 頻繁にでかける夏の登山 |
メリノウールと化繊が混紡されていることでどちらの特徴も兼ね備えたベースレイヤーとなります。ただしメリノウールの混紡比率が少なくなると保温力は減る傾向にあるので、汗をかきやすいアクティビティにおいてはメリノウールの混紡比率が50%前後のベースレイヤー、秋冬のアクティビティではメリノウールの混紡比率が70%以上のベースレイヤーがおすすめです。
タイプの選び方の概要
タンク・ノースリーブ
- 発汗が多い夏のアクティビティ
Tシャツタイプ
- 発汗が多い夏の登山やトレイルラン
- 普段使いもできる汎用性重視
ロングスリーブ
- 日差しが強い稜線歩き
- 寒暖差が高い寒い季節の高所登山
- 寒い季節のアクティビティ
ジップアップタイプ
- 体温調整が難しい高所登山
- 寒い季節のアクティビティ
より詳しいベースレイヤーの選び方は以下の記事でチェックしてみましょう。
メリノウール×タンクトップタイプのベースレイヤー
メリノウール×タンクトップタイプ
このカテゴリは数が少なく選ぶのは容易でしょう。以下の表のように、メリノウールの混紡比率の低いスマートウールのタンクトップは、汗の乾きが早く耐久性に優れています。
メリノウールの混紡比率が高いアイスブレーカーのアナトミカは、体幹部分の冷え防止に優れていると考えられることができます。
※横スクロールで表がスクロールできます。ブランド | スマートウール | スマートウール | アイスブレーカー |
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モデル | メリノスポーツ120 | メリノスポーツ150 | アナトミカ |
製品名 | メリノスポーツ120タンク | メリノスポーツ150タンク | アナトミカ タンク |
平均重量 | 88g | 120g | 不明 |
タイプ | タンク | タンク | タンク |
㎡あたりの生地の厚み | 120g | 150g | 150g |
メリノウール混紡比率 | 53% | 56% | 83% |
ポリエステル混紡比率 | 0% | 44% | 0% |
ナイロン混紡比率 | 0% | 0% | 12% |
その他繊維比率 | 47%(テンセル) | 0% | 5%(ポリウレタン) |
価格(税込) | ¥6,050 | ¥6,050 | ¥8,800 |
メリノウール×Tシャツタイプのベースレイヤー
登山では最も汎用性が高く、活用できるアクティビティも多いことから人気のあるベースレイヤーです。このカテゴリーでは「㎡あたりの生地の厚み」を確認することで生地の厚みを確認することができます。また生地の混紡比率で、汗の拡散と乾き、耐久性が増します。
※横スクロールで表がスクロールできます。ブランド | スマートウール | スマートウール | スマートウール | アイスブレーカー | アイスブレーカー | アイスブレーカー | モンベル | パタゴニア | アクリマ | モンテイン | 山旅 | HOUDINI |
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モデル | メリノスポーツ120 | メリノスポーツ150 | メリノ150 | アナトミカ | テックライト | スフィア | スーパーメリノウール | キャプリーン | -- | プリミノ | -- | デソリ |
製品名 | メリノスポーツ120ショートスリーブ | メリノスポーツ150ティー | メリノ150ベースレイヤーショートスリーブ | アナトミカ ショートスリーブ クルー | テックライト2 SS ティー | スフィア II ショートスリーブ ティー | スーパーメリノウール L.W. Tシャツ | キャプリーン・クール・メリノ・シャツ | ライトウールTシャツラウンドネック | プリミノ140 Tシャツ | M BASE TEE 140 | デソリT |
平均重量 | 120g | 130g | 133g | 不明 | 不明 | 不明 | 102g | 111g | 120g | 125g | 不明 | 不明 |
タイプ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ |
㎡あたりの生地の厚み | 120g | 150g | 150g | 150g | 150g | 150g | 不明 | 約118g(3.5OZ) | 140g | 不明 | 140g | 154g |
メリノウール混紡比率 | 53% | 56% | 87% | 83% | 100% | 40% | 85% | 65% | 100% | 50% | 50% | 100% |
ポリエステル混紡比率 | 0% | 44% | 0% | 0% | 0% | 0% | 15% | 35% | 0% | 25% | 50% | 0% |
ナイロン混紡比率 | 0% | 0% | 13% | 12% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
その他繊維比率 | 47%(テンセル) | 0% | 0% | 5%(ポリウレタン) | 0% | 60%(テンセル) | 0% | 0% | 0% | 25%(プリマロフト) | 0% | 0% |
価格(税込) | ¥6,050 | ¥6,050 | ¥9,130 | ¥9,900 | ¥7,700 | ¥6,160 | ¥4,950 | ¥8,800 | ¥11,000 | ¥9,350 | ¥5,390 | ¥12,100 |
最も軽量で涼しいモデル『モンベル-スーパーメリノウールL.W.Tシャツ』
平均重量はわずか102gで、㎡あたりの生地の厚みは不明ですが、Tシャツの中では最も薄手タイプです。ポリエステル15%の混紡比率なので、耐久性と汗の乾きの早さに特徴を持たせています。
モンベルのメリノウールウェアは価格が安いながらも、縫い目を全て平らに仕上げたフラットシーマを採用し、伸縮性が高く行動を妨げない品質の高い素材が魅力です。
非常に薄いので、男性が着用すると乳首が透けてしまいます。単体で着用する時には「㎡あたりの生地の厚み」は120g以上は欲しいところです。またカラーを濃い色にすることで透け具合が軽減されます。
最も汗の拡散に優れた最強モデル『山旅-速乾メリノウールTシャツ』
最もポリエステルの混合比率が高いため、汗の拡散能力と乾きの速さが特徴のベースレイヤーです。
紹介するTシャツの中ではモンベルに続いて価格が安いのですが、ポリエステルとメリノウールの染め時間と加える熱が異なる難題をクリアした高い技術力と、高品質のメリノウール、フラットシーマによる着心地の良さ、トレイルランニングなどのハードなアクティビティにも快適な着心地を提供する優れたベースレイヤーです。
吸湿性に優れた汎用性の高い最強モデル『スマートウール-メリノスポーツ120ショートスリーブ』
環境に優しい再生繊維であるテンセルを47%使用した薄手タイプのベースレイヤーです。テンセルはポリエステルやナイロンなどの化学繊維に変わる環境に優しい再生繊維とされています。
テンセルはポリエステルやナイロンと異なり吸湿性のある素材なので、水滴になる前の蒸発する汗を吸着し乾きを促進する特徴があるため、トレイルランニングや登山など様々なアクティビティで快適な着心地を提供します。
高所登山で保温性を追加したいならば、アイスブレーカーの『スフィアIIショートスリーブティー』が、60%のテンセル混紡で、㎡あたりの生地の厚みが30g増して150gなので保温力が高くなっています。
メリノウール×ロングスリーブタイプのベースレイヤー
ロングスリーブの腕をまくれば涼しく行動することができ、寒くなれば腕を全て隠すことができる寒い季節のベースレイヤーにおすすめのタイプです。また紫外線が強い稜線歩きや、雪山登山でロングスリーブタイプのベースレイヤーは安心感があります。
※横スクロールで表がスクロールできます。ブランド | スマートウール | スマートウール | スマートウール | スマートウール | スマートウール | アイスブレーカー | アイスブレーカー | アイスブレーカー | モンベル | モンベル | モンベル | パタゴニア | パタゴニア | アクリマ | スーパーナチュラル | ファイントラック | ファイントラック | アークテリクス | HOUDINI |
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モデル | メリノスポーツ120 | メリノスポーツ150 | メリノ150 | イントラニット | クラシックサーマル | 260 テック | 200 オアシス | 150 ゾーン | スーパーメリノウール | スーパーメリノウール | スーパーメリノウール | キャプリーン | キャプリーン | -- | M BASE | メリノスピン | メリノスピン | ロー | デソリ |
製品名 | メリノスポーツ120ロングスリーブ | メリノスポーツ150ロングスリーブティー | クラシックオールシーズンメリノベースレイヤーロングスリーブ | イントラニットメリノ200クルー | クラシックサーマルメリノ ベースレイヤークルー | 260 テック ロングスリーブ クルー | 200 オアシス ロングスリーブ クルー | 150 ゾーン ロングスリーブ クルー | スーパーメリノウール L.W. ラウンドネックシャツ | スーパーメリノウール M.W. ラウンドネックシャツ | スーパーメリノウール EXP. ラウンドネックシャツ | ロングスリーブ・キャプリーン・クール・メリノ・シャツ | キャプリーン・エア・クルー | ライトウールスポーツシャツ | M BASE LS 140 | メリノスピンライトロングスリーブ | メリノスピンサーモロングスリーブ | ロー ハイブリット クルーネック シャツ | デソリ ライト クルー |
平均重量 | 138g | 188g | 170g | 208g | 276g | 不明 | 不明 | 不明 | 128g | 180g | 195g | 139g | 184g | 160g | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
タイプ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ |
㎡あたりの生地の厚み | 120g | 150g | 150g | 200g | 250g | 260g | 200g | 150g | 不明 | 不明 | 不明 | 約118g(3.5OZ) | 約190g(5.6OZ) | 140g | 140g | 115g | 180g | 160g | 194g |
メリノウール混紡比率 | 53% | 56% | 87% | 53% | 100% | 100% | 100% | 83% | 85% | 85% | 79% | 65% | 51% | 100% | 50% | 37% | 35% | 87% | 100% |
ポリエステル混紡比率 | 0% | 44% | 0% | 45% | 0% | 0% | 0% | 0% | 15% | 15% | 18% | 35% | 49% | 0% | 50% | 63% | 65% | 0% | 0% |
ナイロン混紡比率 | 0% | 0% | 13% | 0% | 0% | 0% | 0% | 12% | 0% | 0% | 2% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 13% | 0% |
その他繊維比率 | 47%(テンセル) | 0% | 0% | 2%(ポリウレタン) | 0% | 0% | 0% | 5%(ポリウレタン) | 0% | 0% | 1%(ポリウレタン) | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
価格(税込) | ¥7,920 | ¥8,690 | ¥10,340 | ¥14,740 | ¥16,610 | ¥17,600 | ¥13,750 | ¥8,470 | ¥6,050 | ¥7,480 | ¥9,020 | ¥9,900 | ¥18,700 | ¥15,400 | ¥7,590 | ¥8,140 | ¥9,130 | ¥13,200 | ¥15,400 |
最も軽量で涼しい最強モデル『モンベル-スーパーメリノウールL.W.ラウンドネックシャツ』
平均重量はわずか128gで、㎡あたりの生地の厚みは不明ですが、ロングスリーブの中では最も薄手タイプです。Tシャツと同様の混紡比率とデザインを採用しています。こちらも着用すると肌が透けてしまうことに注意しましょう。
最も保温力の高い最強モデル『アイスブレーカー-260テックロングスリーブクルー』
㎡あたりの生地の厚みが260gと厚みがあり、メリノウール100%で保温力を高めたロングスリーブタイプのベースレイヤーです。
シルエットは体にフィットするスリムタイプなので、肌についた汗をすばやく吸収して気化熱による冷えを防止します。
しゃがんだ時に背中が見えない裾はドロップテールを採用しており、寒い季節の登山や寒冷地におけるアウトドアアクティビティに最適なベースレイヤーです。
耐久性に優れた2つの最強モデル『スマートウール&アークテリクス』
ポリエステルを混紡したメリノウールベースレイヤーも耐久性が高いのですが、ナイロンの方が耐久性が高いとされています。
このナイロンの混紡比率が高いスマートウールのクラシックオールシーズンメリノベースレイヤーロングスリーブ、アークテリクスのローハイブリットクルーネックシャツは、バリエーションルートやクライミングなど、テクニカルな登山を強いられるシーンに安心感の高さが魅力です。
またどちらもナイロンの混紡比率13%、メリノウール87%で、違いはアークテリクスのローハイブリットクルーネックシャツが160gで10g厚手なので、寒さが厳しい登山ではアークテリクスがおすすめです。
メリノウール×ジップアップ
ジップアップタイプは、その名の通り胸周辺を解放することができ、ベースレイヤーの中に冷たい風を送り込むと同時に、中に溜まった熱を放出するのに便利なタイプです。
ジップアップタイプは大きく2つに分けることができ1/4ジップ、ハーフジップです。ジッパーは重い部材なので1/4ジップの方が、軽量性に優れていますが、ハーフジップと比較すると大胆にジッパーを開くことができないため、通気性は劣ります。これらを踏まえてジップアップタイプのベースレイヤーを選びましょう。
※横スクロールで表がスクロールできます。ブランド | スマートウール | スマートウール | スマートウール | アイスブレーカー | モンベル | モンベル | アクリマ | モンテイン | モンテイン | スーパーナチュラル | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | アークテリクス | HOUDINI |
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モデル | メリノ150 | イントラニット | クラシックサーマル | 200 オアシス | スーパーメリノウール | スーパーメリノウール | -- | プリミノ | プリミノ | -- | メリノスピン | メリノスピン | メリノスピン | ロー | デソリ |
製品名 | クラシックオールシーズンメリノベースレイヤー1/4 ジップ | イントラニットメリノ200 1/4ジップ | クラシックサーマルメリノ ベースレイヤー1/4ジップ | 200 オアシス ロングスリーブ ハーフジップ | スーパーメリノウール M.W. ハイネックシャツ | スーパーメリノウール EXP. ハイネックシャツ | ライトウール フーディー | プリミノ140 ジップネック ベースレイヤー | プリミノ ハイブリッド アルパインフーディー | M BASE 1/4 ZIP 175 | メリノスピンライトロングスリーブ | メリノスピンサーモロングスリーブ | メリノスピンサーモフーディ | ロー ハイブリット ハーフジップネック | デソリ ライト ハーフ ジップ |
平均重量 | 193g | 200g | 298g | 不明 | 195g | 184g | 218g | 170g | 197g | 不明 | 125g | 190g | 230g | 160g | 212g |
タイプ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | ハーフジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | ハーフジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | ハーフジップ | ハーフジップ |
㎡あたりの生地の厚み | 150g | 200g | 250g | 200g | 195g | 不明 | 140g | 不明 | 不明 | 175g | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
メリノウール混紡比率 | 87% | 53% | 100% | 100% | 85% | 79% | 100% | 50% | 50% | 50% | 37% | 35% | 35% | 87% | 100% |
ポリエステル混紡比率 | 0% | 45% | 0% | 0% | 15% | 18% | 0% | 25% | 25% | 50% | 63% | 65% | 65% | 0% | 0% |
ナイロン混紡比率 | 13% | 0% | 0% | 0% | 0% | 2% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 13% | 0% |
その他繊維比率 | 0% | 2%(ポリウレタン) | 0% | 0% | 0% | 1%(ポリウレタン) | 0% | 25%(プリマロフト) | 25%(プリマロフト) | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
価格(税込) | ¥11,000 | ¥16,060 | ¥17,380 | ¥15,400 | ¥8,470 | ¥9,130 | ¥18,700 | ¥13,200 | ¥14,300 | ¥10,890 | ¥9,570 | ¥10,340 | ¥12,100 | ¥14,300 | ¥16,500 |
1/4ジップで最軽量モデル『ファイントラック-メリノスピンライトロングスリーブ』
重量わずか125gでロングスリーブよりも軽量な素肌へのフィット感に優れたベースレイヤーです。ポリエステル63%の混紡比率で汗の乾きの速さを兼ね備えています。
仕上がりは非常に薄く、登山やクライミング、トレイルランニングなど幅広いアクティビティで活用することができるベースレイヤーです。
ハーフジップで最軽量モデル『アークテリクス-ローハイブリットハーフジップネック』
重量わずか160gのハーフジップタイプのベースレイヤーです。ナイロンの混紡比率13%で耐久性があり、体温調整がしやすく安心感のあるベースレイヤーです。
スリムフィットなのでレイヤリングがしやすく、アークテリクスが採用する立体的なパターンで動きを妨げません。
化繊×Tシャツ
化繊素材のベースレイヤーの多くがポリエステル100%を採用しています。ポリエステルは汗を吸った後に拡散し、拡散することで汗の乾きを促進する特徴がある素材です。乾きの速さは最も優れた素材とされてています。
※横スクロールで表がスクロールできます。ブランド | Rab | Rab | ザ・ノースフェイス | ザ・ノースフェイス | パタゴニア | パタゴニア | モンベル | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | アークテリクス |
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モデル | フォース | -- | -- | -- | キャプリーン | キャプリーン | ジオライン | ラミースピン | ドラウトゼファー | ドラウトタフ | ネオリーフ | ネオリーフエスト | コーマック |
製品名 | フォース・ショートスリーブT | ソニックT | ショートスリーブクライムハイブリッドクルー | ショートスリーブGTDメランジクルー | キャプリーン・クール・デイリー・シャツ | キャプリーン・クール・ライトウェイト・シャツ | ジオライン L.W. Tシャツ | ラミースピン エアT | ドラウトゼファーT | ドラウトタフT | ネオリーフT | ネオリーフエスト | コーマック クルーネック シャツ |
平均重量 | 105g | 96g | 不明 | 不明 | 128g | 74g | 100g | 97g | 80g | 115g | 155g | 110g | 110g |
タイプ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ | Tシャツ |
㎡あたりの生地の厚み | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- |
メリノウール混紡比率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
ポリエステル混紡比率 | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 90% | 0% | 0% | 45% | 48% | 100% |
ナイロン混紡比率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 100% | 100% | 18% | 12% | 0% |
その他繊維比率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 10%(ラミー) | 0% | 0% | 37%(リアセテート) | 40%(リアセテート) | 0% |
価格(税込) | ¥6,050 | ¥5,500 | ¥7,590 | ¥6,820 | ¥4,950 | ¥6,600 | ¥2,933 | ¥6,380 | ¥6,490 | ¥5,940 | ¥5,940 | ¥5,280 | ¥8,250 |
最も軽量で汗の乾きが早い最強モデル『パタゴニア-キャプリーン・クール・ライトウェイト・シャツ』
重量わずか74gと驚くような軽さのベースレイヤーです。持ってみると空気のような軽さで着用感が少なくランニングシーンに大活躍するベースレイヤーです。
汗の乾きが最も早い最強モデル『Rab-ソニックT』
Tシャツタイプのベースレイヤーの中では3番目に軽量で、96gです。このTシャツは採用している生地そのものがメッシュ素材で、だけど透けない不思議な素材で、汗をかいても瞬時に乾いてしまいます。
最も価格が安く人気モデル『モンベル-ジオラインL.W.Tシャツ』
多くの登山者に愛用されているモンベルのジオラインは化繊素材のベースレイヤーの中では最も価格が安く、手に入れやすいアイテムです。
化繊素材ではありますが、モンベル独自のマイクロファイバー繊維でデッドエアを保持することで体温を逃さず暖かさを持続させる能力に優れています。化繊素材なのにまるでメリノウールのような安心感のあるベースレイヤーです。
化繊×ロングスリーブ
夏の強い日差しから腕を守る、夏の日帰り登山におすすめのモデルです。
※横スクロールで表がスクロールできます。ブランド | Rab | Rab | ザ・ノースフェイス | ザ・ノースフェイス | パタゴニア | パタゴニア | モンベル | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | アークテリクス |
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モデル | フォース | エクスペディションドライドット | キャプリーン | キャプリーン | ジオライン | ジオライン | ジオライン | ラミースピン | ドラウトクアッド | ドラウトタフ | ネオリーフ | ネオリーフエスト | コーマック |
製品名 | フォース・ロングスリーブT | ロングスリーブ・キャプリーン・クール・デイリー・シャツ | ロングスリーブ・キャプリーン・クール・デイリー・シャツ | ロングスリーブ・キャプリーン・クール・トレイル・シャツ | ジオライン L.W. ラウンドネックシャツ | ジオライン M.W.ラウンドネックシャツ | ジオライン EXP.ラウンドネックシャツ | ラミースピン ロングスリーブ | ドラウトクアッド ロングスリーブ | ドラウトタフアルパインロングT | ネオリーフロングT | ネオリーフエストロングスリーブ | コーマック クルーネック シャツ |
平均重量 | 138g | 135g | 153g | 193g | 125g | 159g | 215g | 125g | 125g | 140g | 195g | 135g | 135g |
タイプ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ | ロングスリーブ |
㎡あたりの生地の厚み | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- |
メリノウール混紡比率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
ポリエステル混紡比率 | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 90% | 100% | 0% | 45% | 48% | 100% |
ナイロン混紡比率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 100% | 18% | 12% | 0% |
その他繊維比率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 10%(ラミー) | 0% | 0% | 37%(リアセテート) | 40%(リアセテート) | 0% |
価格(税込) | ¥6,600 | ¥12,100 | ¥6,160 | ¥7,150 | ¥3,562 | ¥4,730 | ¥6,050 | ¥7,260 | ¥6,160 | ¥7,480 | ¥7,040 | ¥6,380 | ¥9,900 |
最も軽量かつ乾きの速さが魅力のモデル『ファイントラック-ラミースピンエアロングスリーブ』
125gの軽量なロングスリーブはファイントラックからは、ドラウトクアッドロングスリーブと、ラミースピンロングスリーブがあります。またモンベルのジオラインL.W.ラウンドネックシャツも125gで軽い仕上がりです。
ファイントラックの中で最も速乾スピードが速いとされているのが、ラミースピンエアです。
水分率が10%になるまでの時間を計測する【拡散性残留水分率試験】では、0.6mlの水を滴下して、(風速1m/s=大人がゆっくり歩行したときに発生する風と同程度)の風をあてると、約15分ほどで乾いたという試験データがあります。
対してモンベルのジオラインL.W.では、10cm四方の生地に一定量の水をたらし、吊り干しして、生地に残っている水分の割合が10%以下になるまでの時間を計測して約30分で乾いたという試験データがあります。
この2つを比較すると、まず水の量がモンベルは分からない、風の強さもモンベルは分からないので、ファイントラックの方が乾きが早いとは言えないのですが、それでも15分という乾きの速さは夏の登山では大変魅力があるものです。
1枚で肌をドライに保つテクニカルなモデル『ザ・ノースフェイス-エクスペディションドライドットクルー』
肌が触れる内側にドット状の接面を持たせたテクニカルなロングスリーブタイプのベースレイヤーです。表面は汗を素早く拡散させ、裏面は撥水加工を施した二重構造で、汗を吸って移行させる作りとなっています。
これによって化繊素材のベースレイヤーなのだけれども、肌寒い環境でも気化熱によって体温が奪われるリスクを軽減しています。
化繊×ジップアップ
化繊素材のジップアップタイプのベースレイヤーは、汗の乾きが早く、体温調整がジッパーの開け閉めで容易に行えるので、リスクの少ない登山を楽しむことができます。デメリットをあげるならば、見た目がテクニカルなので日常使いができない点が挙げられます。
※横スクロールで表がスクロールできます。ブランド | ザ・ノースフェイス | パタゴニア | パタゴニア | モンベル | モンベル | モンベル | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック | ファイントラック |
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モデル | エクスペディションドライドット | キャプリーン | キャプリーン | ジオライン | ジオライン | ジオライン | ラミースピン | ドラウトクアッド | ドラウトクアッド | ドラウトゼファー | ドラウトゼファー | ドラウトタフ | -- |
製品名 | エクスペディションドライドットジップハイ | キャプリーン・ミッドウェイト・ジップネック | 。 | ジオライン L.W. ハイネックシャツ | ジオライン M.W.ハイネックシャツ | ジオライン EXP.ハイネックシャツ | ラミースピン エア ジップT | ドラウトクアッド ジップT | ドラウトクアッド ジップネック | ドラウトゼファージップT | ドラウトゼファージップネック | ドラウトタフジップネック | スカイトレイルブレス ジップT |
平均重量 | 150g | 204g | 176g | 135g | 174g | 233g | 105g | 115g | 140g | 100g | 125g | 155g | 135g |
タイプ | ハーフジップ | ハーフジップ | ハーフジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | ハーフジップ・襟無し | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | 1/4 ジップ | ハーフジップ |
㎡あたりの生地の厚み | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | |
メリノウール混紡比率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
ポリエステル混紡比率 | 100% | 100% | 92% | 100% | 100% | 100% | 90% | 100% | 100% | 0% | 0% | 0% | 100% |
ナイロン混紡比率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 100% | 100% | 100% | 0% |
その他繊維比率 | 0% | 0% | 8%(ポリウレタン) | 0% | 0% | 0% | 10%(ラミー) | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
価格(税込) | ¥14,300 | ¥11,000 | ¥14,300 | ¥3,980 | ¥5,500 | ¥6,490 | ¥7,700 | ¥7,040 | ¥7,700 | ¥8,360 | ¥9,240 | ¥9,460 | ¥9,680 |
最も軽量かつ乾きの速さが魅力の最強モデル『ファイントラック-ドラウトゼファージップT』
クルータイプでは首元の開閉調整ができませんが、ジップTを使用することで体温調整が容易になります。
極薄のナイロンを100%使用した、平均重量100gの非常に軽量なジップTです。
ハーフジップタイプで最軽量『ザ・ノースフェイス-エクスペディションドライドットジップハイ』
胸元まで開放することができるので、汗をかきそうになった時にすぐに熱を排出して発汗調整をすることができるため、3シーズンの高所登山に活用することができる汎用性に優れたモデルです。
肌寒い3シーズンの縦走登山:暖かく体温調整が容易なベースレイヤーが吉
肌寒いけれども樹林帯では風がなく、高負荷な登山を強いられる可能性があるため汗をかく可能性も高いでしょう。このような登山ではTシャツタイプが良いですね。そして稜線に出たら風邪にたたかれるから保温力も欲しい。だからメリノウールが安心です。
このような登山ではポリエステル50%の混合比率が光り輝く山旅 速乾メリノウールTシャツがとっても快適です。
㎡あたりの生地の厚みも140gとしっかりとした作りで、縦走登山における汗の匂いもメリノウールが閉じ込めてくれます。
お気に入りポイント
ポリエステル混紡比率50%の汗の乾きの速さ
気になるポイント
㎡あたりの生地の厚み120gがあったら、夏の縦走登山にも活用できる
夏の縦走登山:乾きが早く快適に行動できるベースレイヤーが吉
登山開始から終わりまで暑い状態が続くので、できるだけ、通気調整ができるジップアップタイプが最も快適です。そして発汗量がきっと多いから、汗の乾きが早い化繊素材が気持ちよく登山ができるでしょう。
そこで選んだのがファイントラックのラミースピンエアジップTです。Tシャツタイプで襟なしだから首元も涼しく、体温調整が容易なベースレイヤーです。
ファイントラックのベースレイヤー中では飛び抜けた速乾性で、天然繊維ラミー(苧麻)ならではの涼感も楽しむことができます。さらに抗菌防臭加工で嫌な臭いがしにくく、縦走登山にも使用できるベースレイヤーです。
お気に入りポイント
縁なしハーフジップでTシャツという快適性
気になるポイント
薄手のニット生地だから繰り返しの使用で損傷が生じやすい
3シーズンのトレイルランニング:汗の乾きがとにかく早いベースレイヤーが吉
高負荷なトレイルランニングは、汗の乾きがどれだけ早いかで快適性が左右されます。真夏日においては、水場があれば冷たい水で体を拭って発汗を抑えることだってあるでしょう。
そんな時にはメッシュ素材による通気性と速乾性を両立させたRabのソニックTが気持ち良いこと間違いなしです。
使用している素材がメッシュだから、体が透けないか心配になるほど(透けません)で、走ってきて身体全体で風を感じることができる気持ちの良いベースレイヤーです。
お気に入りポイント
汗や水に濡れても走ってきたらすぐに乾く
気になるポイント
使い続けていくうちに臭わないか心配
冬のトレイルランニング:程よい通気性と保温性のバランスが吉
トレイルランニングといえども、冬は少しでも汗が肌に付着しているとすぐに冷たくなってしまいます。このような状態で走っていると、気づかない間に体力が消耗してしまうので、肌についた汗をすぐに吸着して遠ざけるテクニカルなベースレイヤーがおすすめです。
そして暑くなったらジッパーを空けてすぐに冷たい風を取り入れることができる、パタゴニアのキャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックは、優秀なベースレイヤーです。
使用している素材はポーラテックのパワーグリッドの中でも最も薄手タイプで、高負荷なトレイルランニングでいつまでも肌をドライに保ってくれます。ハーフジップだから体温調整が容易なのも嬉しい点です。
お気に入りポイント
ポーラテックパワーグリッドによる保温性と通気性のバランスの良さ
気になるポイント
価格が高く購入に迷ってしまう
厳冬期のバックカントリー:体をしっかり温めオーバーヒートしないが吉
厳冬期のバックカントリーは、ハイクアップ時はオーバーヒートしやすいけれども、滑走時は運動量が減るため寒くなりがちです。1回の山行中に体感温度は変化しやすいバックカントリーでは、厚手すぎない保温力に優れたメリノウールウェアが人気です。
スマートウールのイントラニットがかなり快適ではあるのですが、ここでは汎用性が高く汗の乾きも早いスーパーナチュラルのMBASELS140を推します。
ポリエステル50%以上を混紡したメリノウール製ロングスリーブはスーパーナチュラルのみで、他のメーカーのロングスリーブはある程度の保温力を維持するため、メリノウールの混紡比率が高くなっています。着用したことはないのですがモンテインのプリミノ140ジップネックベースレイヤーも、汗の拡散力の高さから大変気になるベースレイヤーです。
お気に入りポイント
汗の乾きの早さと保温力のバランスに優れている
気になるポイント
ハードシェルやミドルレイヤーとも一緒に考える必要があるので、ベストな1枚を選定するのが難しい。
いかがでしたでしょうか?
88種類のメリノウールと化繊のベースレイヤーを比較してみました。他にもたくさんのベースレイヤーがありますが、ここでは代表的なアイテムをピックアップしています。
ベースレイヤーの選び方や、気になるベースレイヤーとの比較材料になれば幸いです。