山に泊まる方法は山小屋泊か、テント泊の2種類があります。それぞれに個性があり、必要な装備も異なります。共通していることは、自然が織りなす景色を堪能できることです。
山小屋泊とは
山小屋には食事と寝具を提供してくれる営業小屋と、無人で屋根と壁のある寝床を利用できる避難小屋に大別することができます。
避難小屋の多くは、その名の通り宿泊を目的に利用するものではなく、避難をするための小屋です。避難小屋の中には、避難以外の使用を断っている場合もあります。
営業小屋を使用した山小屋泊は登山の宿泊手段として、体力的にも精神的にも負担が少ないため、初めて山の中に泊まってみようと思うのならば、この手段がおすすめです。
山小屋泊で注意しなければいけないのは営業期間であり、八ヶ岳など入山者が多い山では通年営業の小屋が多いですが、冬になると登山者が少なくなる北アルプスなどでは初夏から秋までの季節営業としているため、登山計画時に必ず確認をするようにしましょう。
山小屋泊では、素泊まりと食事付き、大部屋と個室など選ぶことができる山小屋があり、好みに応じて予約をすることになります。
登山装備は日帰りと大差がなく、強いてあげるならば、夜の星空や、日の出を楽しむ時に使用する保温力に優れた防寒着程度となります。
テント泊とは
テント泊は衣食住のすべてを自分で担いで、山の中で宿泊する行為です。山小屋泊では食事と寝具を提供してくれますが、テント泊の場合は自分で食事と寝具、さらには屋根と壁となるテントの持参が必要となり、自ずと登山装備が重くなります。
このため体力やスキルが必要となり、難易度も圧倒的に高くなります。
テント泊ができる場所は指定されており、基本的には山小屋が管理しているため、山小屋の近くにテントができるスペースが設けられています。
テントを設営できる数が決まっており、事前に予約が必要なテント場があることに注意しましょう。予約が不必要なテント場は、テントを張る場所は先着順となるため、時間に余裕を持ってテント場に到着する必要が出てきます。
山小屋泊とテント泊の違い
山小屋泊とテント泊にはたくさんの違いがあります。ここでは山小屋泊とテント泊の違いを知って、どちらが自分の好みかチェックしてみましょう。
時間について
山小屋泊では就寝時間、夕食と朝食の時間が決まっていますが、テント泊は全て自分で計画を立てる必要があります。このため自由度が異なります。
装備について
山小屋泊では日帰り登山装備と大きな違いはありませんが、テント泊は衣食住を背負うため、テント、食料、燃料、クッカー、シュラフ、テントマットなど多くの装備が必要になり、装備重量が圧倒的に多くなります。このため体力が必要になります。
到着タイミングについて
山小屋は事前に予約が必要になり就寝場所が確保されていますが、テント泊の場合は予約が不必要の場合は先着順で場所取りとなります。
就寝時の違い
テント泊はプライベートが確保されますが、山小屋泊の場合は基本的に相部屋なので、混雑時は見知らぬ人同士が布団を並べることになります。追加料金を支払うことで個室を手配できる小屋もありますが一部であることを覚えておきましょう。
この他にもたくさんの違いがあります。詳しくは山小屋泊について、テント泊について詳しく説明している記事でご確認ください。