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【道迷い遭難対策】登山で道迷いが起きる原因と対処法を学ぼう

【道迷い遭難対策】登山で道迷いが起きる原因と対処法を学ぼう

登山は安全に楽しみたいもの。「道に迷って遭難」なんてことは避けたいですよね。登山知識を学ぶことで、道迷い遭難を未然に防ぐことができます。そこで、今回は、道迷いが起きる原因と対処法について解説します。遭難リスクを減らし、安全に登山を楽しみましょう。

「道迷い遭難」の知っておきたいポイント3つ

道迷い遭難/登山道 (正しい道を示すピンクリボン)
登山道 (正しい道を示すピンクリボン)

「道迷い遭難」の知っておきたいポイントを3つにまとめました。道迷い遭難の傾向は以下の通りです。

遭難の原因は「道迷い」が一番多い

警察庁が発表している山岳遭難の概況によると、年間2,000人前後の登山者が遭難している実態があります。また、そのなかの約4割が「道迷い」が原因のよる遭難です。そのため、遭難を防ぐには、山のなかでの道迷い対策が大切になります。

道迷い遭難/態様別山岳遭難者構成比の推移
態様別山岳遭難者構成比の推移 出典:山岳遭難・水難|警察庁Webサイト (npa.go.jp)

低山での道迷い遭難が増えている

登山における道迷い遭難は、標高の高い高山だけでなく、低山でも起きています。低山は簡単に登れると思いがちですが、油断は禁物です。低山でも道迷いしやすい理由は以下の通りです。

  • 低山だからと油断して準備不足のまま登る(地図をもたない、軽装で登る)
  • マイナーなルートでは道が不明瞭な場所がある
  • 登山道以外のルートが混在している(林道や山菜取りの道など)

低山でもしっかりと準備をし、地形やルートを把握して登ることが大切です。

道迷い遭難は下山時に起きやすい

下山時は疲労が溜まり、注意が散漫になりがちになります。さらに、早く下山したいという思いもあり、分岐に気付かずに進んでしまうこともあるでしょう。そのため、道迷いは下山時に起きやすいのです。

「道迷い遭難」が起きる原因

道迷い遭難/山岳遭難
山岳遭難

登山中、どのようにして道に迷ってしまうのか。具体的な原因について解説します。

分岐を間違える

分岐を間違えて進んでしまうパターン。登山道にはいくつかコースがあり、進む方向を間違えたり、分岐に気付かずに進んでしまうこともあるでしょう。また、分岐点のすべてに標識がついているわけではないので、迷いやすい場所が多々あります。

道が不明瞭で登山道を外れてしまう

登山道があまり整備されていない場所は、道が不明瞭で迷いやすい。とくに、低山やマイナーなコースが多く、思わず登山道から外れてしまうこともあるでしょう。

また、林道や獣道は、一見して進めそうな道に見えるので、注意が必要です。登山道の目印や地図をこまめに確認して進みましょう。

▼登山道の目印の例

  • 標識
  • ペンキ印
  • ケルン(石が積みあがったもの)
  • 竹竿
  • ピンクテープ(登山用だけでなく、林業用もあるので注意)

焦りや油断の心理状態

焦りや油断による心理状態は、登山者の判断を鈍らせる要因になります。焦ると周りが見えなくなるように、進むべき登山道を見失う可能性が高まります。また、油断していると気が緩み、いつのまにか違う道を歩いてしまうこともあるでしょう。

「道迷い遭難」に備えるための予防法3つ

道迷い遭難/方位磁針で方角を確認するハイカー
方位磁針で方角を確認するハイカー

山には迷いやすい場所が多々ありますが、道迷いはある程度未然に防ぐことができます。以下では、道迷い遭難を防ぐための予防法を3つご紹介します。

登山計画を立てる

安全登山の第一歩は登山計画を立てることです。時間にゆとりのある計画を立てることで、焦らずに下山できるようにします。また、登山道の分岐点や注意ポイントを調べることで、道に迷うリスクを減らせるでしょう。

地図やGPSで現在地をこまめに確認する

地図やGPSで現在地をこまめに確認することで、登山道から外れにくくします。もし進むべき道から外れてしまっても、早い段階で気付ければ、すぐに戻れます。

道迷いに気付いたら引き返して戻る

登山において、「道迷いに気付いたら引き返して戻る」のが重要です。道を思い出しながら、見覚えのある登山道まで戻ります。間違った進路のまま進むと、道を完全に見失うので注意が必要です。

「道迷い遭難」してしまったときの対処法

道迷い遭難/薄暗い山奥・遭難イメージ
薄暗い山奥・遭難イメージ

綿密な登山計画を立てても、思わぬ道迷いから遭難してしまう可能性はゼロではありません。そこで、道迷い遭難してしまったときの対処法について解説します。

その場に留まって体力温存する

道に迷って遭難してしまった場合、むやみに動かないほうが賢明です。焦って行動するといたずらに体力を消耗しますし、転倒してケガをする可能性もあります。もし電波が通じる場所であれば、緊急通報をして救助を待つとよいでしょう。

電波の届きやすい尾根に出て緊急通報する

山の中は電波が届かない場所がほとんど。進めそうであれば、比較的電波の届きやすい「尾根」を目指して慎重に歩きます。また、尾根のように開けた場所であれば、救助隊に見つけてもらいやすくなります。

山頂目指して進む

もし、体力に余裕があって、日没までの時間があるなら、山頂を目指して歩くのも手です。山頂に向かったほうが進路が狭まり、登山道に行き当たりやすくなります

反対に、ふもとのほうへ進むと、滝や崖などの「通れない道」に阻まれる可能性が高いです。そのため、下山しようと無理に下らないようにしましょう。

▼関連記事 遭難したら登れの理由はこちらから

道迷い遭難が起こる原因と予防法について解説しました。山の中は迷いやすい場所が多々あります。そのため、事前に登山道をよく調べたり、地図やGPSで現在地を把握したりすることで、道迷いのリスクを減らしましょう。思いがけず道迷い遭難してしまった場合は、むやみに動かず、緊急通報して救助を待ったほうが賢明です。遭難対策は、過去の遭難事故例を調べると、さらに理解が深まるでしょう。

▼関連記事 遭難事例から遭難対策を学ぼう

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