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3月の春山登山-服装の注意点と重ね着方法【低山編】

3月の春山登山-服装の注意点と重ね着方法【低山編】

この記事では3月の春山登山における服装の注意点と重ね着方法について紹介をします。1500m以内の低山にフォーカスをした情報です。森林限界を超えるような高い山になると服装の考え方が全く異なるので、注意しましょう。

登山では汗をかかないように行動することが重要です。理由は簡単で汗をかくと以下のリスクが生じます。

  • 汗冷えで体温が奪われる
  • 体温が奪われることで体力が消耗する
  • 汗をかくとミネラルが失われる
  • 持っている水の消費が早くなる

このようなことがないように

  • 心拍数を上げ過ぎずに行動すること
  • 汗をかきそうになったら服を脱ぐこと
  • 寒くなったら服を着ること

が重要になります。このために登山の服装の基本がレイヤリング(重ね着)となります。

登山の服装の基本レイヤリング

登山の服装を考える上で、頭から足にかけて大きく3つのカテゴリーに分けます。

  • 頭と顔
  • 上半身(手を含める)
  • 下半身(足を含める)

それぞれのカテゴリーで必要なアイテムをリストアップします。

頭と顔

  • 帽子
  • サングラス

上半身

  • メッシュレイヤー
  • ベースレイヤー
  • ミドルレイヤー
  • アウター
  • グローブ

下半身

  • タイツ
  • パンツ
  • シェルパンツ
  • ソックス

3月の春山登山では標高の違いで服装が異なる

3月の登山は、暦では春ですが、山の上は非常に寒いと心得るようにしましょう。標高とエリアの違いで寒さが大きく異なります。標高を上げることによるリスク指標を必ず覚えておきましょう。

  • 100m標高を上げると0.6℃気温が下がる
  • 風速1m/sで体感温度が1℃下がる
  • 平均気温はエリアによって大きな違いがある(※新潟6.9度、東京10.1度、仙台7度、札幌2.1度)

以下の写真は2023年3月における山の頂上付近の残雪状況がわかるInstagramの投稿写真です。

年によって雪の量も変わるし、気温も変わるので、その年の気温や残雪状況を確認することも服装選びにはとても重要です。

また3月の上旬なのか下旬なのかによっても、気温差が生じます。

次に3月の春山登山ではどのようなレイヤリングが良いか、注意点を踏まえて紹介します。

頭と顔のアイテム

キャップ・ビーニー

低い山でも風が強く当たる山か?そうでない山かで大別することができるでしょう。風が当たることが予想される場合は耳を隠すことができるビーニーがあると便利です。

樹林帯で登山をしている時は汗をかいてしまうので、基本はキャップをして、風が冷たい場所に出たらビーニーに取り替えるのがおすすめです。

サングラス

サングラスは3月の登山に限らず、必ず着用するアイテムとして重視しましょう。冷たい風が目にあたる可能性がある場合は、自転車用サングラスがおすすめです。山でドライアイになると大変危険です。また目に紫外線が当たることで、日焼けを助長します。

登山の服装-上半身

メッシュレイヤー

  • 役割:汗を吸い上げて肌をドライに保つ

ベースレイヤーの下に着用するメッシュレイヤーは、肌をドライに保つことができるアイテムとして大変おすすめです。3月はできるだけ薄いメッシュレイヤーがおすすめです。僕が着用しているのはfinetrackのドライレイヤーです。汎用性が高いTシャツタイプのドライレイヤーベーシックは一年中使うことができます。

ベースレイヤー

  • 役割:体から出た湿気を吸着し肌をドライに保つ

3月は汗ばむような暖かい時もあれば、風が強く気温が低い時もあるので、Tシャツタイプのメリノウール製ベースレイヤーで、様々な状況下で汗をかかないようにしています。汗をかいてしまうような時は、アウターもミドルレイヤーも脱いで行動することで涼しく登山をすることができます。おすすめは汗をかいた時に乾きが早いポリエステル50%、メリノウール50%のスーパーナチュラルのTシャツは汎用性も高く、夏山登山でも活用することができます。

ミドルレイヤー

  • 役割:体を温める

ベースレイヤーにTシャツを着用しているので、ミドルレイヤーには肌当たりが良く、通気性と速乾性に優れたポーラテックのアルファを使用した、ノローナのリンゲンアルファ90ジャケットがおすすめです。180gと非常に軽量なアクティブインサレーションです。3月の登山に限らず、このアイテムもまた汎用性が非常に高く、バックカントリースキー、3シーズンの縦走登山でも活用することができます。

アウター

  • 役割:雨、風を防いで体を冷やさない

アウターはレインジャケットを活用しています。日帰り登山で雨の可能性が低い時にもレインジャケットは必ず持参するので一石二鳥です。低山とは言えども雨は非常に冷たいことを想定しゴアテックス製のレインジャケットがおすすめです。モンベルのトレントフライヤーは、ゴアテックスのパックライトプラスを使用した平均重量194gの軽量なモデルです。

グローブ

  • 役割:手の保温、保護

グローブをしたままスマホを操作することができることで、手を冷やさず写真撮影や地図確認をできることから、ブラックダイヤモンドのスクリーンタップのライトウェイトモデルと、山旅の防風ミトンの組み合わせが春山登山全般でおすすめです。

ブラックダイヤモンドのスクリーンタップも山旅の防風ミトンもスマホ操作が可能な素材を使用しています。ブラックダイヤモンドのスクリーンタップだけだと手が冷たくなることがあるので、山旅の防風ミトンをお守り代わりに必ず持ち歩いています。21gでコンパクトになるので、アクティビティを選ばず様々なシーンで活用することができるミトンです。

山旅 コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトン(登山用グローブ) | 山旅

山旅 コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトン(登山用グローブ) | 山旅

アメリカのインビスタ社コーデュラリップで仕上げたウィンドブレーカーミトンです。グローブの上からはめることで、風を防ぎ手を冷やさないように対処することができます。登山やトレイルランニングで意図しない寒さに見舞われた際に役立つ超軽量ミトンです。<おすすめポイント>・重量僅か21g・単体使用でも凄く暖かい・スマホのタッチ操作可能(単体使用時)・冷たい風を完全シャットアウト・シルナイロン加工で雨を弾く・ミトンタイプで手の熱源によって内部が暖かい・パッカブル機能付き・8cm四方の大きさでポケットに収納・手首まで覆い隠し、動脈を冷やさない・片手でフィットさせることができる・様々な手の大きさに合わせることができる・オールシーズン使えるからエマージェンシーキットの追加がおすすめ素材のコーデュラリップは表面にシリコンコートが施されているため耐水性があり、防汚機能を備えています。また耐久性と軽量性のバランスに優れています。シーム加工は施されておりませんので完全防水ではありませんが、小雨程度の雨を弾きます。左手のミトン内部にポケットを備えており、この袋に両手分のミトンをパッカブルすることで手のひらに収まるほどの大きさになります。非常にコンパクトなので、どこにでも持ち歩くことができます。サコッシュなどに入れても邪魔になりません。パッカブルした際、カラビナに取り付けることも可能です。グローブをしてからストレッチコードを引っ張るだけでグローブを絞める&緩めるを簡単に行うことができます。<スペック>重量:約21g収納時サイズ:8×8×2.5㎝平置きサイズ:横13cm×長さ27㎝手首の周囲:約27cm素材:コーデュラリップカラー:ブラック<サイズ>男女問わず、様々な手のサイズで使えるように設計されています。

登山の服装-下半身

登山の服装における下半身のレイヤリングは、いくつかの方法に分けることができます。

コンプレッションタイツ

コンプレッションタイツを登山で愛用している方は、コンプレッションタイツに薄手のロングパンツもしくはショーツという組み合わせで、寒くなったらレインパンツを着用するという方法です。

ロングパンツ

コンプレッションタイツを着用していない方は、薄手のロングパンツをベースにして、寒くなったらレインパンツを着用する方法がおすすめです。

このとき使用する薄手のロングパンツでおすすめなのが、パタゴニアのテルボンヌジョガーズです。普段使いもしやすく、オールシーズン着用できる汎用性の高さも魅力です。

ソックス

ソックスは薄手で通気性の良いメリノウール製のソックスがおすすめです。中でもおすすめなのがスマートウールのパフォーマンスソックスです。登山における快適性を追求したさまざまなソックステクノロジーを採用しています。

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