ウルトラライトダウンジャケットはダウン量だけで考えるのではなく、フィルパワーの高い高品質なダウンの使用とシェルの薄さ、そしてフードがないことやドローコードを極力省いた作りにも目を向けましょう。
そうすると軽量なダウンジャケットの特徴が見えてきます。
- フィルパワーの高さ…高級なダウンジャケット
- フードがない…頭や首周りの防寒が劣る
- ドローコードはない…冷気が侵入しやすい
これらを踏まえて軽量なダウンジャケットを登山に取り入れるか検討するようにしましょう。この記事では200g以下のウルトラライトなダウンジャケットを重量順に紹介します。
【200g】ノローナ『トロールヴェゲンスーパーライトダウン850ジャケット』
- 価格:51,700円
- 重量:200g
- 素材:7D100%リサイクルナイロン
- 中綿:850FP
- ポケット:ジッパー付きハンドウォーマーポケット
- フード:なし
- パッカブル:ハンドウォーマーポケットに収納
ジッパーポケット付きで200gの超軽量なダウンジャケットです。素材は7デニールと非常に薄くRDSが認証した高品質のグースダウンを使用しています。
3.5cm幅のキルティングでダウンの偏りを防いでおり、コールドスポットを少なく均一な保温力が得られるダウンジャケットです。
腰回りは冷気が入らないように、背面は長くデザインされていて、伸縮性のある裾を使用しています。ドローコードは省かれています。
【194g】ノースフェイス『ライトヒートジャケット』
- 価格:24,200円
- 重量:194g(サイトによって195gともある)
- 素材: PERTEXQuantumECO
- 中綿:GreenRecycledCLEANDOWN(ダウン80%、フェザー20%)
- ポケット:ジッパー付きハンドウォーマーポケット・内側にジッパーポケット
- フード:なし
- パッカブル:ハンドウォーマーポケットに収納
ジッパーポケット付きで194gのノースフェイスの中でも超軽量なダウンジャケットです。素材は非常に滑らかでソフトな風合いが特徴の軽量素材PERTEXQuantumECOで、高密度に織り込んでいるため強度があります。
ダウンが偏りにくいキルトデザインで、コールドスポットを少なく均一な保温力が得られるダウンジャケットです。
静電気の発生を抑える静電ケア設計を採用しています。
【130g】モンベル『プラズマ1000ダウンジャケット』
- 価格:27,940円
- 重量:130g
- 素材: 7デニール・ナイロン・リップストップ
- 中綿:1000FP
- ポケット:ジッパーなしハンドウォーマーポケット
- フード:なし
- パッカブル:不可・専用スタッフバッグに収納
モンベルの中でも最軽量で、世の中に出ているあらゆるダウンジャケットを比較しても最軽量なのがプラズマ1000ダウンジャケットです。
高品質な1000フィルパワーのダウンを使用しており、アメリカのモンベルのサイトを見るとダウン量は45gと表記があります。
シェル素材には7デニールのバリスティックエアライトを使用しており、縫い目はモンベル独自のキルティングパターンで偏りを防ぐだけでなく縫い目を減らしたことでゴールドスポットが少ない特徴があります。
モンベルのサイズ選びはとても難しく、身長が高く痩せ型体型の人はSサイズだと裾が短く、Mサイズだとゆとりがありすぎてダボッとしてしまいます。ECサイトで購入するのではなく実際に店舗に足を運んで手を通してみることをお勧めします。
最軽量なウルトラライトダウンのまとめ
200g以下のウルトラライトダウンを紹介しました。軽量なのでドローコードなどは一切省き、フードも付いていません。
よって冷たい風に当たった時にダウンジャケット内に風が入りやすいリスクが伴います。このような時はダウンジャケットの上からレインジャケットなどを着用して、アウターで冷気の侵入を防ぐなど頭を使う必要があるでしょう。
ただし防寒着が200g以下だと登山装備の軽量化に大きなインパクトを及ぼすことができます。大きなリスクを追わないように考えて、今回紹介した軽量なダウンジャケットを登山装備に取り入れるようにしましょう。