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奥秩父の百名山で最も険しい両神山へ-春手前に登った記録と難易度

奥秩父の百名山で最も険しい両神山へ-春手前に登った記録と難易度

冬の季節が終わりに差しかかり、もうすぐ登山シーズンがやってきますね。

暖かい春の時期が来ますが、肌寒いながらも積雪が少なくなってきた3月に山へ行く方も多いはず。

今回はそんな時期に、秩父の百名山・両神山に登ってきました。本記事では両神山についての情報と、実際に両神山へ登ってきた際の記録を写真とともにお届けします。

両神山について

秩父市と小鹿野町の間にある日本百名山。三峰山・武甲山と合わせて「秩父三山」とも呼ばれています。古くからの信仰の山であり、登山道中には石仏や石碑・狛犬の石像などが残されています。

山頂は非常に見晴らしが良く、南側には雲取山〜笠取山、西側には八ヶ岳が望める景色です。

山の名前両神山(りょうかみさん)
都道府県埼玉県
標高1,723m
天気・アクセスなど詳細情報

両神山登山で選んだルート

今回登ったのは日向大谷登山口からのピストンコース。現在は最も一般的なコースです。

難易度:★★★☆☆ 中級者向け

なお上落合橋登山口からのコースもありますが、2023年2月22日現在こちらの登山口は通行止め区間となっています。詳細はこちら

日向大谷登山口へのアクセスと駐車場について

町営バスで登山口まで行くことは可能ですが、バスの本数が少ないため基本的にはマイカーで登山口移動することをオススメします。

小鹿野町営バスの情報はこちら

有料の駐車場と無料の第一~第三駐車場があります。各駐車場、10~15台程度の駐車スペースです。

有料駐車場は日向大谷登山口近くにあり、1回500円です。近くにあるバス停が目印です。

無料駐車場は登山口に近い方から第一・第二・第三と3つあります。

新緑の5月や紅葉の11月は登山客が多く集まるので、すぐに駐車場が埋まってしまうかもしれません。

日向大谷登山口のトイレについて

日向大谷登山口手前には公衆便所があります。

水道のないトイレなので、登山前は道の駅両神温泉で済ませてくるか両神山荘前のトイレを利用するのも良いです。

コースの途中には清滝小屋があり、トイレの利用ができます。冬用トイレも設置されているため、どの季節でも利用可能です。

日向大谷登山口の水場について

コースの中盤に弘法之井戸という水場があります。

水が出る量が少なめのため補給に時間はかかりますが、帰り道などで水を補給できる場所があるのは非常にありがたいですね。

鎖場について

清滝小屋〜山頂までの登山道にはいくつかの鎖場が出てきます。

足掛かりは多いため、登りやすさはあると感じました。三点支持をしっかり意識すれば危険はありませんので、鎖場初心者の方はゆっくり登っていきましょう。

ただし筆者が登った3月では地面が凍結していたため、チェーンスパイクを着けた上で登らないとスリップする恐れがあります。

近くのオススメスポット「道の駅 両神温泉薬師の湯」

日向大谷登山口から車で20分ほど離れた場所です。トイレや自販機、小鹿野町周辺の情報が書いてある看板などがあります。温泉にも入れるため、登山が終わった後に汗を流しに行けるのは嬉しいですね。

道の駅 両神温泉薬師の湯 の情報はこちら

実際に登ってきた登山レポート

前日に上記の道の駅に到着し車中泊をしました。

車移動で登山口まで移動し、8:30から登山スタートです。

両神山荘の近くに登山届を出す場所があります。

登り始めから鳥居や石仏が道中に佇んでいます。信仰の対象となった山としての雰囲気を味わうことができる登山道です。

「薄川」という川が上流から流れており、コース前半ではこの川から少し離れた脇道を通ります。

筆者が登った時期には落ち葉によって登山道が分かりづらくなっており、ピンクテープを見失わないようにしないと道に迷いやすいコースでした。実際に下山の際、コースから外れて川沿いを歩いている方が何人かいらっしゃいました。

下の写真では左側の木にピンクテープが巻きつけてあります。ちょっと分かりにくいですね...

スタートから3kmほどで清滝小屋が見えてきます。かつては山小屋として営業していたようですが、現在は避難小屋として解放されています。先程紹介した通り、1年通して無料でトイレ利用が可能です。休憩も兼ねて、ここでトイレを済ませておくと良いです。

清滝小屋の裏にある登山道を通って山頂を目指します。

ここから斜度が大きくなるので、焦らずゆっくり進みます。

清滝小屋から後は鎖場も出てくるので、三点支持を意識しながら登っていきます。

筆者が登ったのは3月下旬でしたが、清滝小屋~両神神社までは地面が凍っていました。鎖場も絡んでいるため、チェーンスパイクがないと危険な状態でした。念の為持っていっていたため、非常に助かりました。

しばらくすると両神神社の本社に到着。

山頂から距離にして1kmに満たない場所にあります。ベンチが設置されているため、山頂までの最後の休憩ポイントとして活用できます。神社そのものは古びていますが、山頂を目指す登山客を見守ってくれています。

両神神社からおよそ20分ほどで両神山山頂に到着します。

山頂は360°見渡せるパノラマの景色です。天気が良ければ八ヶ岳連峰や北アルプス、富士山も見ることができます。

まとめ:登山道は険しいけど山頂の景色は抜群な日本百名山

今回は秩父三山の一座・両神山を紹介してきました。

日本百名山の中ではマイナーな山ではありますが、山頂の景色は周囲の山々を360°眺めることのできる絶景です。比較的長めの距離と鎖場もあることから、中級者にも登りごたえのある山となっています。

これからは春の登山シーズン。5月の両神山は新緑の景色を求めて多くの登山客で賑わいます。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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