ポーラテックのパワードライはレイヤリングの基本となるベースレイヤーの1つで汗を多くかく夏場の登山やトレイルランニングで常に肌をドライに保つ、特許取得済みの二重ニット構造を用いた素材です。今回はポーラテックのパワードライがどれだけ肌をドライに保つのか?ポーラテックのパワードライを採用したマウンテンハードウェアのTシャツをレビューしながら、パワードライの特徴と種類を紹介します。
ポーテックのパワードライを活用した登山シーン
ポーラテックのパワートライは登山のレイヤリングで主にベースレイヤーで活躍します。肌着のような表面が滑らかなものだけでなく、グリッドフリースのように片面が起毛されたテクニカルなものまでありバリエーションは豊富です。
ポーラテックパワードライの特徴
- 吸い上げた汗は二重ニット構造によって表側に素早く移す
- 内側と外側で役割が異なるから表面の性質も異なる
- 100%ポリエステルで通気性が高い
おすすめのレイヤリング方法
- 暑い季節のトレイルランニングのベースレイヤー(薄手タイプのパワードライ)
- 肌寒い季節のベースレイヤー(中厚手〜厚手タイプのパワードライ)
- 夏山登山のベースレイヤー(薄手タイプのパワードライ)
ポーラテックのパワードライの特徴
ポーラテックのパワードライは肌をドライに保つことを目的に開発されたベースレイヤーに用いる生地の1つで、両面に異なる編み糸を用いた二重ニット構造に仕上がっています。
ポイント1:肌面の構造は汗を素早く吸い上げる
二重ニット構造は肌面には汗を素早く吸い上げる力があり、同時にドライゾーンを設けることで肌が継続してサラサラした状態を保ちます。
ポイント2:表面の構造は汗を素早く乾かす
外側は吸い上げた汗を拡散して素早く乾く構造で、ポリエステル素材ながらも気化熱によって肌が冷たくなりづらく、夏場だけでなく冬における登山やトレイルランニングにも活用することができる素材です。
ポイント3:通気性に優れ常に熱がこもらない
上で紹介したポイント1・2では汗が乾いた時に肌をドライに保つ特徴を備えていますが、そもそも肌に最も近い場所に着用するベースレイヤー素材なので、熱がこもりにくく汗をかきづらい通気性を備えています。
ポーラテックのパワードライの種類
ポーラテックのパワードライには素材の厚みの違いだけでなく、素材の構造にも違いがあります。例えば向こう側が透けるようなメッシュ素材の構造を用いたタイプもあればコットンのような風合いのジャージ素材や、凹凸のある構造のものまで様々です。
構造と1㎡あたりの生地重量によって通気性に違いが生じます。よってオーバーヒートしやすい夏の低山におけるトレイルランニングなどでは1㎡あたりの生地重量が少ない薄手のメッシュ構造を用いたパワードライがおすすめです。
肌寒い季節において肌をドライに保つパワードライを用いたベースレイヤーを選ぶならば生地重量が146g/㎡の少し厚みのあるタイプを選ぶなどバリエーションが豊富なので季節に応じた使い分けが可能です。
マウンテンハードウェアのTシャツからみるポーラテックパワードライの良さ
今回紹介するマウンテンハードウェアのTシャツはトレイルランニング向けのTシャツとしてリリースされたモデルです。表面はシルクのような風合いがあります。
ポーラテックの担当者が「最も好きな素材の一つ」というだけあって、たくさんの汗をかいても常に肌がドライで、気づくと汗がどこにいってしまったのか不思議になるほど上半身全体がドライな状態です。だから汗冷えすることがないので、余計な体力消耗が少なくパフォーマンスの高い運動を継続することができます。
森の中を走り抜けるようなシーンでは涼しい風が上半身にあたりTシャツを風がすり抜けていくような爽快感を感じることができる高い通気性が魅力です。このような通気性はレイヤリングで体温調整をする時に便利で、暑い時にはTシャツ1枚、肌寒くなればウィンドブレーカーを羽織るだけというシンプルなスタイルでトレイルランニングや登山を楽しむことができます。
ハードに動いていてもTシャツで肌が擦れて痛くなるようなことがないので、長期縦走登山用のベースレイヤーにも活用することができるでしょう。
登山やトレイルランニングだけでなくパワードライのTシャツを着用したまま海に入ることも可能です。ラッシュガードのように速乾性があり、紫外線対策にもなるので水陸両用で使える汎用性の高さも魅力です。
ポーラテックパワードライを採用したおすすめアイテム
ポーラテック パワードライ フリース採用『アークテリクス デルタ ジャケット』
ポーラテック パワードライ フリース採用『HOUDINI ロッジパンツ』
ポーラテックのフリースの中でも肌をドライに保つ目的に開発された素材で、内側の素材で皮膚から汗をすばやく除去し、外側ですばやく乾かす二重ニット構造です。さらに動きを妨げない優れたストレッチ性がある素材なので動きやすく足上げにストレスを感じません。
登山終わりのリラックスパンツとしてもおすすめのパンツです。