【薬莱山（やくらいさん）】登山初心者や親子登山におすすめの山！大崎平野を一望する絶景

薬莱山は、宮城県加美郡加美町に位置する山です。登山初心者でも登りやすいことや、山頂から大崎平野が一望できることから、地元民に親しまれています。以下では、薬莱山の魅力や登山コース、最寄りの観光スポットなどをご紹介します。薬莱山のお手軽登山と日帰り入浴など、充実した山旅をしてみましょう。

加美富士【薬莱山】の魅力

薬莱山は、「加美富士」と呼ばれ、円錐形の優美な山容をしています。また、古くには「矢喰い山」とも呼ばれ、薬莱山へ向けて放った矢がどこを探しても見つからなかったことから、その名がついたといわれています。以下では、薬莱山の魅力をシンプルにご紹介します。

広大な大崎平野が一望できる展望

薬莱山は低山ながらも眺望に優れる山です。山頂からは大崎平野が一望でき、田園風景や集落の街並みが広がります。

子供でも登れる階段の登山道

薬莱山は標高553ｍで、どの登山口からも約1時間で登れます。また、やくらいガーデン側にある登山口から登るコースは、木の階段が設置されているため、子供やご高齢の方でも登りやすいのが魅力です。

【初心者向け】薬莱山のおすすめ登山コース

薬莱山の登山口は3つあります。

①やくらいガーデン側登山口
②北登山口
③南登山道登山口

※登山口のマップはこちらから

南登山道は、刈り払いがされていないので、おすすめしません。

以下では、薬莱山のおすすめ登山コースを2つご紹介します。

【往復コース】706段ある階段登りの道

やくらいガーデン側にある登山口から薬莱山を往復するコースです。道中は木の階段が設置され、歩きやすくなっています。

やくらいガーデンの向かいにある鳥居をくぐり、登山道を登っていきます。道中にある木の階段は706段です。50段ごとに標識があるので、どのあたりまで登ったか分かるようになっています。

【周回コース】やくらいガーデン登山口～北登山口

やくらいガーデン側の登山口から登り、北登山口に下る周回コースです。

木の階段を登りきって山頂に着いたら、北方面の道を下ります。登山道はつづら折りの道が続き、登山口付近にはケヤキの大木が多く見られます。北登山口からは、舗装路を歩いてやくらいガーデン側の登山口へと戻りましょう。

薬莱山への登山は「春」がベスト！

薬莱山への登山は、春の4月頃がおすすめです。やくらいガーデン側の登山口には桜が咲くので、桜が咲く参道を心地よく歩けます。また、薬莱山にはカタクリやショウジョウバカマなどの春のお花が咲きます。春はお花に囲まれた登山ができるでしょう。

薬莱山の各登山口へのアクセス方法

薬莱山の登山口は3つありますが、やくらいガーデン側の登山口の方がアクセス面で便利です。以下では、やくらいガーデン側の登山口へのアクセス方法について解説します。

※登山口のマップはこちらから

マイカーでのアクセス

東北自動車道　古川ICより車で約40分

登山口付近の路肩、やくらいガーデンの駐車場に駐車できます。
※やくらいガーデンの駐車場は約800台駐車可能

公共交通機関でのアクセス

やくらいガーデン側の登山口付近にバス停はありますが、本数が少ないため、おすすめはしません。

仙台駅～やくらいガーデン　高速バスで約1時間50分（片道1,300円）
※期間限定（4月下旬～11月下旬）、土日祝日のみ運行

▼高速バスの詳細はこちらから
宮城交通 (miyakou.co.jp)

薬莱山下山後のおすすめ山旅スポット

薬莱山のある加美町には、高原や成瀬川など豊かな自然があふれています。以下では、薬莱山の下山後に寄りたい山旅スポットを3つご紹介します。

【やくらいガーデン】四季折々のお花畑が見られる広大な庭園

やくらいガーデンは、総面積15万㎡の広大な庭園で、約400種類の栽培植物が植えられています。四季を通じて、色とりどりの花々が咲き乱れ、美しい景観が見られます。とくに、9～10月に「ふるるの丘」では、グラデーションに彩るお花畑が見られ、サルビアやマリーゴールド、ビンカやベゴニアなどが咲き誇ります。

【やくらい薬師の湯】多彩な浴室が魅力な温泉施設

やくらいの温泉施設「薬師の湯」は、登山後にひと風呂浴びるのにおすすめの施設です。湯量が豊富で、露天風呂や打たせ湯やジェットバス、かぶり湯などの多彩な浴室があります。とくに、露天風呂は大きな岩造りで、まるで庭園のような趣きを感じられます。

やくらい土産センター・山の幸センター

やくらい薬師の湯と併設している「やくらい土産センター・山の幸センター」。えのきやなめこなどの季節のきのこ、朝採れの新鮮野菜などが販売されています。また、ご当地のお酒もあり、「やくらいビール」や「薬莱山」という名の日本酒などがあります。

下山後におすすめの食べ物はジェラートアイスで、汗をかいたあとに食べるアイスは格別です。定番のバニラやブルーベリー味、春の季節限定のばっけ（ふきのとう）味が人気です。

※各施設のマップはこちらから

薬莱山への登山が楽しくなる豆知識

薬莱山に登る前に、山の豆知識を知っておくと、登山がより楽しくなるでしょう。あわせて、薬莱山のイベントやおかわりハイキングできる場所もご紹介しますので、ご参考にしてくださいね。

ご来光を望む「やくらい元旦登山」

「やくらい元旦登山」という加美町主催のイベントがあり、毎年元旦の早朝には、薬莱山からのご来光を見にたくさんの人が訪れます。

もし参加する際は、登山道には明かりがないのでヘッドライトが必要です。また、冬は雪が積もるので、長靴で歩いたほうがよいかもしれません。

願いごとを叶えてくれる「姥神の石像」

薬莱山の山頂、北峰と南峰の間に「姥神」と呼ばれる石像があります。姥神様は、女性の一生の願いを込めていると一説でいわれています。一見すると、顔の怖い石像ですが、願い事はなんでも叶えてくれるとのことなので、訪れた際はお願い事をしてみるとよいでしょう。

【荒沢湿原】おかわりハイキングで自然を満喫しよう

薬莱山と船形山の間には「荒沢湿原」があります。ミズバショウの群生が有名で、見頃の4月中旬頃には、約700ヘクタールの湿原に約5万株ものミズバショウが咲きます。荒沢湿原には散策道が整備されており、約1時間で1周できます。薬莱山の登山とあわせて、おかわりハイキングにおすすめです。

薬莱山登山とやくらい観光で充実した山旅を過ごそう

薬莱山の魅力や登山コース、下山後に寄りたいスポットについてご紹介しました。薬莱山は登山初心者でも登りやすく、山頂から眺める大崎平野の展望が素晴らしいです。麓には「やくらいガーデン」や「やくらいの湯」などの観光スポットもあるので、登山とあわせて、やくらいの自然を満喫しましょう。

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