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登山ギア
2017.12.18
バックカントリースキーで安心できる道具

バックカントリースキーで安心できる道具

僕は北海道に生まれ育ったが、他のプロスキーヤーたちのように幼少のころからスキーが上手かったわけではない。道産子のすべてがスキー上級者ではないように、僕も高校まではごく一般的な中級レベルのスキーヤーだった。いや、中級以下だったかもしれない。北海道といっても、いわゆる「地ガキ」のようにいつでもスキーができる環境ではなく、近くに山はなかった。いつでも滑れる環境を求め、高校の卒業式を待たずしてスキー場にこもり始めた。1年お金を貯めて翌年の夏からはNZでスキーシーズンを過ごし、1年中スキーができるよう、日本とNZのスキーシーズンを行き来する生活を始めた。子供の頃に満足にスキーをすることができなかった時間を埋めるように、ただひたすら、他の誰よりも滑っていた。13年間、夏を知らないままスキーに明け暮れ、ゲレンデも山も、スキーができればどこでも楽しかった。その間、アルペンから基礎スキー、モーグル、テレマーク、SKIMOと様々なスタイルのスキーに出会い、スキーの世界はさらに広がっていった。競技としてはテレマークのレースやSKIMOのレースでW-cupや世界選手権などのレースに参戦し、競技以外でも国内外の山々を滑ってきた。現在は札幌を拠点としてガイディングとレッスンをしながら、SKIMOでの海外遠征の資金を貯め、自分の限界を押し広げていくためのトレーニングに励んでいる。

長く使い続けているブランド

スキー中心の生活を送るなかで、自分の足りない技術を補うのはその時々の最適なアイテム。そんなアイテムは自分のスキースタイルの志向と共に変わってきたが、変わらずに一番長く使い続けているブランドがヘストラのグローブだ。20歳の時に初めてヘストラのグローブを手にし、それ以来何双のグローブを履きつぶしてきたか定かではない。いろいろなスタイルのスキーやアクティビティーにおいて、求められるグローブの機能やデザインは変わる。一つのグローブですべてをこなすよりも、その用途に合わせたグローブを選択することでパフォーマンスはさらに上がる。ヘストラには豊富なラインナップが展開されているが、どんなアクティビティーでも対応する最適のグローブがあるのが、ずっとヘストラを愛用し続けてきた理由だろう。

ERGO GRIP ACTIVE

最近のお気に入りは、32950 ERGO GRIP ACTIVE。僕の活動のなかで最も使用頻度の高いグローブなので、その消耗は激しく、昨シーズンではこのERGO GRIP ACTIVEだけで2双履きつぶしている。擦り切れて穴が開いていても、まだ使いたくなるほどに調子がいい。その擦り切れた傷の分だけ僕の手を守ってきてくれた証だ。

スカルパのブーツ

ヘストラに次いで長く使用しているのがスカルパのブーツ。もう20年近くスカルパを愛用しているが、最初の出会いはテレマークブーツだった。テレマークの世界では圧倒的なシェアを誇るブランドだが、アウトドアシューズの専門ブランドとして様々なラインナップがある。ATブーツ、登山靴、クライミングシューズまで、おそろしく足にフィットしている。

SKIMOにおいても世界No.1のシェアだが、このカテゴリーのブーツは極限の軽さを追求しながらも高い滑走性能が求められる、少々特殊なスキーブーツ。フルカーボンブーツのエイリアン3.0は重量500gほどで、登山靴よりも軽いスキーブーツだが、その性能はただ軽いだけではない。こんな道具を使うことで初めて見えてくるスキーの世界がある。が、しかし・・SKIMOに真剣に取り組んでいる人にしか理解できないところが多いので、日本国内においてはその存在すらあまり知られていないのがちょっと残念。

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