Rabのゼネア アルパイン ライト ジャケットは通気性に優れたパーテックスクアンタムエアーと、ダウンのように軽量で暖かな化繊綿、プリマロフトゴールドアクティブ+を使用したアクティブインスタレーションです。非常に暖かく軽量なので冬は行動着として、3シーズンにおいては保温着として活用することができる汎用性に優れたモデルです。
今回はRabのゼネア アルパイン ライト ジャケットが使用しているパーテックス、プリマロフトの素材についての特徴を紹介し、ゼネア アルパイン ライト ジャケットの特徴と着心地の良さを紹介します。
パーテックス、プリマロフトの素材についての特徴
Rabのゼネア アルパイン ライト ジャケットは、特徴的な2つの素材を使用していることでハイパフォーマンスなアクティブインサレーションに仕上がっています。この2つの素材について紹介をしていきます。
パーテックスクアンタムエアー
シェル素材に使用しているパーテックスクアンタムエアーは、Rabと同じイギリスのメーカーで様々な種類があります。クアンタム、マイクロライト、クラシック、エンデュランス、イクイリブリアム、シールドの6種に大別され、いずれにも共通するのが「軽く、しなやか」という特徴があります。
Rabのゼネア アルパイン ライト ジャケットのクアンタムエアーも非常にしなやかなのでウェアが擦れて音がしづらく、ストレッチ性を備えているので非常に動きやすい特徴を提供してくれています。
パーテックスの種類の中でクアンタムは非常に細い糸を高密度に折り上げているため軽量で、さらに通気性と透湿性を兼ね備えているため体から出た熱を効率的に外に排出してくれます。一般的なナイロン生地の25倍の通気性と透湿性を備えていると公開されています。
プリマロフトゴールドアクティブ+
プリマロフトはアメリカのメーカーでアウトドアウェアの素材だけでなく布団などにも使用されている身近な素材です。プリマロフトの中でもスポーツ向けの化繊綿としてプリマロフトスポーツというものからプリマロフトシルバーと名称変更が行われ、その後保温能力の違いでシルバーの上位にプリマロフトゴールドが登場し現在に至ります。
プリマロフトゴールドアクティブ+は保温能力を維持しつつも高い通気性による快適さと、4WAYストレッチによる動きやすさを追加した化繊綿でアクティブインサレーション向け中綿素材として様々なメーカーが活用しています。
現在この領域にOkutaやポーラテックのアルファなどがありますが、プリマロフトゴールドは、同じ厚みを前提に比較してみると最も保温力に優れた素材だと思います。
ゼネア アルパイン ライト ジャケットの特徴と着心地の良さ
Rabのゼネア アルパイン ライト ジャケットはUKのLサイズ(JPNXLサイズ)で測ってみると319gです。身長180cmの男性が、中に厚手のミドルレイヤーを着用してゆったりとしたサイズ感です。
ポケットはジッパー付きのハンドウォーマーポケット、左手側にジッパー付きの内ポケットが備わっています。この内ポケットにパッカブルすることができ収納サイズは素人採寸で20cm×17cm×10cmの大きさになります。
裾には1箇所左手側にドローコードが備わっており裾からの冷気侵入を防ぐことができる作りです。
フードはドローコードなど一切なく、フード周りにストレッチ性の素材が左右にパイピングされフィット感を高めています。
袖口もストレッチ性素材が手首側に設けられ、程よくフィットします。手袋をした時のフィット感がよくできていると感じます。
使用されているプリマロフトゴールドアクティブ+は熱を持ちやすいボディ、アーム、サイド、フードの一部に薄い綿を配置し、行動中は効率的に体の熱をウェア外に排出します。そして立体構造によるデザインは動きやすいだけでなく、熱をしっかりと閉じ込めて停滞中には体をしっかりと温めてくれます。
モコモコとしすぎないからレイヤリングしやすく、動きやすく、それでいて保温性にも優れています。
また着丈が長めに作られているのでしゃがんでも背中が露出しづらく、これもあって着用して非常に暖かく感じます。
僕の場合は厳冬期におけるミドルレイヤー、ゲレンデスキーにおけるインナージャケット、厳冬期以外のバックカントリースキーにおける保温着、3シーズンのテント泊登山の保温着、リラックスウェアなど様々なシーンで活用しています。
登山用の行動着として活用するのに、ダウンと比較するとメンテナンスが簡単なのも好きなポイントです。