テント泊登山をする時に必ず必要な道具の一つにテントペグとガイライン、長さを調整する自在がありますわずかではありますが、これらの道具を見直すことで軽量化を行うことができます。今回はテントペグとガイラインと自在の役割、選ぶ際にどのような点に気をつけるべきか、現在使用しているガイラインとロックシステムとともに紹介をしていきます。
テントペグとガイラインと自在の役割
登山においてテントを張る際に道具以外で考えなければいけないのが
- テント場の地面の環境
- テント場の風の強さ
- テント場の広さ
- テント場の季節における混雑具合
- テント場から山小屋(トイレ)までの距離
- テント場に水場があるか
この6つが主です。この中でもテント場における地面の環境と風の強さは、テントペグとガイラインを考える上で重要です。
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ちなみにテント場の広さは、テントの大きさを考慮する際のポイント、混雑具合はテント場に到着する時間を決めるときのポイント、山小屋・トイレまでの距離はテント場に到着してからどのように過ごすかのポイント、水場があるかは水の準備を考慮する際のポイントとなります。
テントペグとガイラインの役割は大きく3つあります。
- 強風に煽られてもテントが地面から離れずに、飛ばされずにすむ
- テントにテンションをかけ張りを持たせることができ、水をはじき耐水性が向上
- テント室内の空間を広げる
ペグを地面に打ち込むことでテントが強風に煽られてもテントが地面から離れずに、飛ばされずにすみます。それだけでなくペグの打ち込みによってテントにテンションをかけることができるのでテントに張りを持たせることができ、水をはじき耐水性が向上します。加えてテント室内の空間を広げることもでき、テントペグとガイライン、自在はテントの設営において重要な役割を果たします。
ガイラインと自在選ぶ際にどのような点に気をつけるべき?
テントペグにおいては非常に多くの種類があり、それぞれによってメリットとデメリットがあります。テントペグにおいては以下の記事をご覧ください。
ガイラインの選び方
ガイラインと自在を選ぶ時に注意すべきポイントは、当然ですがしっかりとテンションをかけることができるのか?という点です。だから伸縮性のあるコードは使えません。そしてペグが打てない場所ではガイラインを岩に括りつけ、テントにテンションをかけることがあります。この時テントが風に煽られ、それによってガイラインが揺れて、その揺れによってガイラインが岩に擦れて切れてしまう可能性を考慮する必要があります。
だからガイラインは摩耗性が強く高強度なダイニーマ製のものがおすすめです。ダイニーマ製の場合は1〜1.5mmあれば充分で、それによって軽量化を行うことができます。ダイニーマ製のガイラインではない場合はナイロン製のものが多く2〜3mm以上のものがAmazonなどで販売されていますが、1.8mmと記載されているのに3mmのものであったり、耐久性が保証されていないので、僕はノーブランドのナイロン製のガイラインは使わないようにしています。
4隅に使用するガイラインは最低でも2メートルの長さを準備するようにしています。それ以外についてはテントによってガイラインの長さを決めています。
おすすめのガイラインとロックシステム
僕が使用しているガイラインは太さ1.3mmのUHMWPE製のものです。UHMWPEとは超高分子量ポリエチレン(UltraHighMolecularWeightPolyEthylene)のことで、非常に高い耐久性があります。わずか1.3mmで193kgの強さで引っ張っても引きちぎれません。また吸水率が0.01%以下と低く、水を使用する部分に最適の素材なので雨に降られても雨をふくんで重くなりづらい特徴も備えています。
このガイラインに使用する自在はラインロックVと呼ばれるハードウェアです。これは1mmの細いガイラインまで固定することができるもので、1個約1.2gと非常に軽量です。
このガイラインにダイニーマ製の1.3mmガイラインを約40cmにカットし、ラインロックVに組み合わせたものを4つ。そして1.3mmガイラインを2mにカットしたものを4本使って、テントの四隅に使用するガイラインとして活用しています。
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ラインロックV側のガイラインは約15cmで、ループになっているので簡単にテント側のループテープに取り付けることができます。簡単に取り付けることができるのでテントから取り外すのも簡単です。だからテントを2張以上持っている方はガイラインとロックシステムを、別のテントでも活用しやすいのです。
使い方はとても簡単で、テント側のループテープに取り付けたら、ラインロックVに2mの長さのガイラインを通します。通し方はラインロックVの大きい穴に下から通して、その後に先端の小さな穴に上から通します。これで完了です。通したガイラインの先端を引っ張ることでテンションをかけることができ、テンションを緩める時はラインロックVの先端を軽く上に持ち上げて緩ませることができます。
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このシステムはテントだけでなくタープのテンションを作る時にも非常に簡単に対処することができます。ラインロックVのガイラインループは直径約3.5cmの木の枝や幹にくくりつけて固定することができるので、タープの隅と木の枝にテンションをかけるのが容易です。
さらにはテント内に備えられている天井のループに固定させ、物干しロープを簡単に作ることができます。天井に備えられたループにラインロックVのロープを2箇所固定させます。それぞれのラインロックVにガイラインを通してテンションをかければ完成です。
このシステムがあれば様々なものを固定したりテンションをかけることができるので、登山やキャンプなどのアウトドアで1セットあるととても便利です。
ガイライン&ペグ入れ
山旅DCF(Dyneema®CompositeFabricAKA Cuben Fiber)で作られた超軽量でありながら、高い耐久性をほこるペグケースにいれることで、汚れたペグで他のものを汚さずにすみます。また外したガイラインもペグとまとめていれておくことで、無くさずに対処することができます。
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![テント泊登山装備の軽量化アイデア【ガイライン&自在の見直し】 テント泊登山装備の軽量化アイデア【ガイライン&自在の見直し】](https://ytb-ec-bucket-stg.ap-south-1.linodeobjects.com/images/721b4e5908c18df191e4e15e900fd4c6_1712570573.png)