今回は春になると必ず出かける鳥海山でのバックカントリースキーの模様について紹介をします。
鳥海山は山形県と秋田県の県境にあって、雪が積もった姿が富士山に似ているため出羽富士(でわふじ)とも呼ばれ、周辺の町からは鳥海山の頂上まで見ることができる象徴的な山です。
標高は最も高い2236mの新山があり、頂上からは日本海を一望することができます。
春になると登山口付近まで車でアクセスすることができ、雪山登山やバックカントリースキーを楽しむことができます。
僕はゴールデンウィークに鳥海山でスキーを楽しむのが1つの行事となっており、鳥海山でのスキー中は春の訪れを楽しみ、スキーを終えたら、もう間もなく板納めだな〜と考え、これからやってくるイワナ釣り、テント泊登山の計画など少しずつ頭が切り替わっていきます。
今回鳥海山で楽しんだコースは祓川から頂上へ向かい(祓川コース)、1日目は東面を滑り、二日目は北面(またの名を北壁)をテレマークスキーで楽しみました。夏山では矢島口(やじまぐち)と呼ばれる登山口から頂上に向かうコースと近しいルートですが、雪山では登山道はありませんので、ルートファインディングをしながら最も効率的に頂上へ向かうことが重要です。
できるだけ同じ斜度を一定のスピードを保ちながら板を履いて歩いて行きます。登山をする時も斜度がきつくても緩くても同じスピードで歩くことで疲れにくい登山が可能なんです。
七高山に到着したら外輪を通って東面側に移動。移動したら滑走モードに切り替えます。広く雄大な斜面をシャリシャリと音をさせながら滑る気持ち良さは春のスキーならではです。
そして鳥海山の斜面は緩やかで広く、僕が知っている数少ないバックカントリーエリアの中では最も好きなエリアです。
1日目はこれで終了。2日目は遠くからみたらまるで壁のような見た目から「北壁」と呼ばれる約40度ぐらいの傾斜の斜面を滑ります。1日目と同じようにハイクアップを行って、2236mの新山に向かいます。新山に到着したら記念撮影を行い、いよいよ北壁を滑ります。
北壁は1日目とは違って、かなり厳しい斜面をイメージしてましたが、滑走している人は皆無、そしてノートラックで最高の1本を楽しむことができました。