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日帰り登山の必須装備ーファストハイクスタイルは15Lのザックに収納

日帰り登山の必須装備ーファストハイクスタイルは15Lのザックに収納

日帰りで長い距離の登山をする時には、できるだけ軽くコンパクトな登山装備を持ち歩くようにしています。今回は谷川岳の馬蹄形を反時計回りで日帰り登山をしてきました。谷川岳の馬蹄形は距離にして24.8km、累積標高は3,320m、コースタイムは1.0で17時間30分要します。夜中の2時に出発したとしても休憩なしで到着が19時半となってしまうので、コースタイムを0.8に設定して16時までには戻りたいと考えました。

このようなスタイルをファストハイクと呼び、素早く行動できるように、軽量でコンパクトで必要最低限の装備を選択します。また馬蹄形は水場が少なく、涸れている可能性も高いので多くの水と行動食が重要になります。

今回は6月中旬、風は穏やかで、最高気温20度ほどの比較的虫の少ない季節におけるファストハイクの装備を紹介します。

ファストハイクに最適なザック

ザックはトレイルランニング用のザックの中でも少し容量が大きな15Lモデルを使用しました。商品名はサロモンのADVSKIN CROSS SEASON15というアイテムです。

このザックはショルダーハーネスにたくさんのポケットが付いており、ザックを背負ったままスマートフォンで地図の確認ができたり、水分補給や栄養補給などが容易に行えます。またザック本体の素材は耐久性のあるストレッチしない素材なので、中に入れたものが揺れづらく素早く行動するのに適した素材とデザインを採用しています。

体側にくる素材はメッシュ素材で、汗をかいても乾きやすく、程よいクッション性で優しくフィットするデザインも気に入っているポイントです。メッシュポケットはストレッチ性に優れており、例えば前面のストレッチポケットには大きな水筒を入れてフィットするデザインです。

軽くコンパクトなレインウェア

レインウェアはトレイルランニング用に開発された軽くコンパクトなものをセレクトしています。レインフーディーはRabのファントムプルオンを使っています。重量はわずか75gで、素材にはPertex®Shield2.5レイヤーを使用しています。この素材は非常に透湿性が高くさらにストレッチ性に優れているので、行動中も突っ張り感が少なくファストハイクには最適な素材です。

レインパンツはノースフェイスのストライクトレイルパンツをセレクトしました。10デニールの3層構造で重量は約125gです。シューズを履いたままでも裾に取り付けられたスナップボタンを開口して履くことができて便利です。ストレッチしない素材なので歩いたり走ったりしてると裾がめくれて靴下が濡れてしまうのが気になるポイントです。

今回は雨が降らなかったのでザックの中に収納されている状態でした。

防寒着に便利なウィンドブレーカー

レインウェアをウィンドブレーカー代わりに活用していた時もあったのですが、ちょっと風をしのぎたいという目的でレインウェアを着用すると汗をかいてしまうことから別でウィンドブレーカーを持ち歩くようにしています。パタゴニアのフーディニは少し大きめのモデルを着用しています。理由は素材がストレッチしないのでジャストサイズだと動きづらいからです。

このウインドブレーカーのいいところは裾の部分をドローコードでフィット調整することができるので、稜線にでて冷たい風に当たった時にウィンドブレーカーの中に風が入らないように調整することができます。馬蹄形を歩いていて何度かこの機能に救われました。

保護とフリップ力に優れたグローブ

ヘストラの自転車用グローブは非常にストレッチ性に優れ、汗をかいても蒸れづらく、鎖やロープを握る時に手を守り、しっかりとグリップしてくれるので安心することができるアイテムです。残念ながら今は販売されていないようですが、自転車用グローブで検索すると似たような商品が色々出てくるのでチェックしてみてください。

日焼け止め

コンパクトでしっかりと紫外線から体を守ってくれるサンベアーズアクティブPMを使っています。少量でもムラなくのびてくれ嫌な匂いもしないので気に入っています。途中で日焼け止めがなくなってしまってちょっと腕がヒリヒリしています。

虫除けスプレー

6月の谷川岳は7月と比較すると虫は比較的少ないのですが、それでも立ち止まっているとブヨにたかられます。朝方と夕方にブヨは活発に動くので、その時間帯で少し休憩しようものなら、色々なところを刺されてしまって痒い思いをします。虫除けスプレーは以前記事で紹介した最強虫除けスプレーで対策しました。非常に効果的でおすすめです。

汗をかいてもフィット感に優れたサングラス

登山では欠かせないサングラスは今回のようなファストハイクでも同様のアイテムを活用しました。僕が好んで使っているのはアイボルのコンロン2というモデルで、気に入ってるポイントはノーズパッドが汗で滑りづらいということ、耳の上に当たるテンプルの内側にも滑りづらい素材が採用されていて、しっかりと顔にフィットするデザインです。

レンズはタレックスのレンズに変えていて、最も自然の色が変わらず緑がきれいに見えるゴルフ用のレンズをセレクトしました。

サングラスはスタート時の夜中以外はほぼつけている状態なのでケースは車に置いて行きました。

通気性に優れたキャップ

キャップは現在開発中の山旅のキャップをテストを兼ねてかぶっていました。フィット調整は素早く行え、頭が蒸れるようなことは一切なく、汗をかいても顔から汗が滴りづらく、自分で作っていながら今まで様々なキャップをかぶってきましたが最高の出来栄えだと思います。キャップは日焼けから頭皮を守ること、枝などの障害物から顔を守るのに大変役立ちます。

水筒とプラスティパスで水を携帯

水筒は約700mlのサイズでガブガブと飲めるタイプを選んでいます。プラティパスは2Lボトルを満タンにして持って行きました。2Lという製品名なんだけれども最大容量は2.5Lです。水場は清水峠から少し下ったところで補給することができました。ここで約700ml追加したので、結果として3.2L飲みました。道中水を制限するようなことはありませんでした。

必ず持ち歩くべきヘッドライト

夜中から行動を開始したので満充電にした明るく広範囲を照らすことができるヘッドライトを装備に加えました。ヘッドライトは日帰り登山で装備に加えないという判断は間違っているので注意しましょう。

特に初めての山域では思った以上に時間がかかってしまって日が暮れてしまいそう!と考えてしまうと、ヘッドライトを持っていないと焦ってしまいます。それによって思わぬ事故につながる可能性もあるし、初めての山域でなくとも山の中では何が起こるか分かりません。また日が短くなる秋、冬は夏と違って暗くなるのが早いのでヘッドライトの重要度は高まります。

ファストハイクでも重要視したいファーストエイド

ファーストエイドはファストハイクで考えられる怪我に対して最低限のものを持ち歩くようにしています。マルチツール、大きめのバンドエイド、足のマメや擦れに対処するためのテーピングなどが主となります。ファーストエイドはパーソナルな側面があるので必要に応じて自分にとって重要だと思うものを携帯するようにしましょう。

行動食は3種類

このような長距離の登山では行動食が大変重要だと思います。行動食は何でもいいということではなく

  • エネルギーに素早く転化する糖分
  • 汗で奪われるミネラル
  • 筋肉のパフォーマンスを助けるアミノ酸

この3種類を重視して行動食を選びました。持っていたものは

  • ラムネ
  • アスリチューン
  • ブラックサンダー

この3つはエネルギー補給に大活躍しました。

  • 塩熱サプリ

以前はスーパーやコンビニなどで気軽に手にすることができる塩飴、塩タブレットといった食品を活用していましたが、これらはマグネシウムやカリウムなどミネラルとして重要な栄養素が含有されておらず、登山中に摂取した時に塩熱サプリと比較してパフォーマンスが低いと感じてから使用することをやめ塩熱サプリを持ち歩くようにしています。

  • アミノバイタル

アミノ酸は登山スタートに1袋、登山中は2時間おきに1袋、登山後に1袋。今回は合計で8袋ほど摂取しました。途中筋肉が痛くなるようなことが少なく、それがアミノ酸による効果であるか不明ですが、馬蹄形などのエスケープルートが少ない登山では必ず接種するようにしています。

これ以外にもタンパク質バー、スポーツようかん、アルファ米なども持参しました。

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