前回の記事はこちら
04 | コケ博士
今日は、階段を1400段登るらしい。山に登る人にとって1400段がすごいのかすごくないのかよくわからないので、特にリアクションをしなかった。今日も例によって、コースがよく分かっていない。歴史も地理も苦手だからなーと開き直っているので、私はこういうところに来ると特に、本当にガワだけを楽しむ人間になる。
今何段登ったのか、現在地を教えて励ましてくれる系の階段じゃなかったのだけど、途中1箇所だけ「今225段」ってって書いてあるところがあって、「じゃ〜今7分の1くらいかな」と話していたら、ありちゃんが横から「ここに225段って書いてあるよー!!!」と元気に教えてくれたので「今それを見ながら話していたんだよ」と優しく教えてあげた。とても恥ずかしがっていて、可愛かった。
入り口から苔がたくさん生えていて、最近苔博士になったありちゃんが颯爽とコケ図鑑を取り出して解説(しようと)してくれたのがとても良かった。ぐるぐるのメガネかけてないのが不思議なくらい、姿勢が良かった。最近八ヶ岳でコケとありちゃんがコラボしている活動と、その後のアウトプットを見て、世界観がマッチしすぎていて大好きだったので、実際に頭の中が苔でいっぱいになっているありちゃんをリアルで見られて嬉しかった。
博士といえどもまだ修行中の身なので、意気揚々と話し出してみんなの注目を集めてから、語尾が尻すぼみになるところが最高にかわいくて好き。マスコット的すぎる。ありちゃんのコケ談義と、ジュンの山・自然への興味が融合して、2人で「この苔が〜あの苔が〜」と岩に貼りついて話していて、これが今日私が見たかった2人の姿なので、開始早々見られて最高だった。
2人の山に対する純粋な思いは私から見るととても似ていて、2人で探検隊みたいに「あ!ここにも〇〇(苔とかきのことか)ありました隊長!」とズンズン進む姿が想像できていた(ありちゃんが隊長で、ジュンが参謀兼副隊長のイメージ)。打算のない、ナチュラルあざとい2人なので、こちらが意図した動きとか画角とかで動いてくれない。そういうところが好きなんだけど、やっぱりカメラを回した後に「なんか違ったなー」ってなる。で、その度にリョータくんと目を合わせて笑った。もともと山歩きJPは私がジュンをプロデュースしたくて始めたものなので、そこらへんリョータくんと考えていることが合う気がして、だから私はリョータくんも好き。
ありちゃん、カメラ慣れしていてとても良かった。カメラ回すと楽しいことしてくれるのが最高。いつものぬるっと始まりぬるっと終わるJPと比べて、編集点ありまくりで撮れ高ありすぎだった。あと、喋る時にちゃんとカメラ目線で話してくれるのがかなり最高。プロだった。
空気がじめっとしていたので、登りながら汗かくし、長ズボンが足に張り付いて不快だったから、今日は短パンで来たジュンが一人勝ちだった。リョータくんがタイツと見せかけてタイツじゃない何かを身に纏っているな〜と思っていたら、下山前にちゃんとありちゃんが「リョータくんはねタイツみたいでタイツじゃないやつを履いているんだよ」と回収してくれてめちゃくちゃスッキリした。ジュンが「それって効果あるの?」と聞いたらリョータくんが「わかんない」って即答していて、ユウちゃん(私)みを感じて嬉しくなった。
階段1400段を登ったところで、展望台があった。ありちゃんが「あれが千寿峰でね〜!」と解説してくれるから、へぇ〜!詳しいね!と振り向いたら、思いっきり地図を見ながら解説していて笑った。休憩のタイミングでリョータくんがトイレ行く、って言った時、ありちゃんが「リョータくんトイレ大好きだから」と言ったらジュンが「わかる〜。私もトイレ大好き」と言っていて、ここ最近聞いた共感の中で一番意味わかんなくて笑った。
トイレ大好きで繰り広げられる話題ある?
05 | 曇りはおしゃべりに花が咲く
ズンズン登っていたら、最後尾のありちゃんが「ちょっと追いつけないですーーーー!!!!」って言ったのとても良かった。そういう時に置いてかれる前に言えるの超えらいし、明るく言えるのがほんと才能。漫画の中のありちゃんが言ってるところが想像できた。
今日一日私は、生身のありちゃんと会話しているようで、漫画の中のありちゃんと会話しているような感覚もあった。同一人物なんだけど、無意識に話しながら頭の中に浮かんでる顔はリアルのありちゃんじゃなく漫画の顔の方だったかもしれないな。
2人の会話の中から、ちょくちょく以前の会話とか、私の投稿とかを覚えてくれているんだなってわかる情報が出てくるのが、お友達なんだなって感じがしてとても嬉しかった。発信者だからって誰彼構わず仲良くなれるわけじゃないよね、って話、わかってくれて嬉しかったし、その上で私たちとこうして山にきてくれている揺るぎない事実が、お腹の底でずっとじんわり暖かかった。
ただ仲良く山に行くだけじゃなくて、ありを商店を一緒に手伝うからそのための作戦会議を4人でできるのがとても嬉しい!!リョータくんが、「一旦目先の目標はありを商店を成功させること」と言っていて、そこに関われていることがとても嬉しい。文化祭の前みたいな気持ちでワクワクするし、みんなのリソースを集結させて良いものを作り上げよう!っていうのが何より楽しい。みんなで意見を出し合って、協力して、良いものを作りたい。
私はおしゃべりに夢中になると、その山の記憶が全てなくなるのが良くないところ。家族で登山にたくさん行っていたはずなのに基本的に何も覚えていないのは、完全にそれが原因。曇ってる時の登山って、景色が二の次になるからおしゃべりに花が咲いちゃうんだよね。でも、「この先南アルプスの展望」と書いてあるところがあって、「今日の天気じゃ絶対見えないよ」と言いながら岩の上に立ったらものすごく展望が良くて、あの景色だけはすっっごくよく覚えてる!!!白く霞んでいるところもあるんだけど、近くの山々がくっきり見えた!ありちゃんが、北アルプスとかもいいけど、こういうのんびり歩ける山もいいよね、と話していて、私たちも本当に、そう思うよ。
せっかく4人できているから、やっぱり少しはいい景色見たいし、でも私はこの1箇所だけで満足するくらい、印象に残る景色だった。愛知の山にいるという実感はなかったけど、2人と一緒に山にいるというだけで、いつもと違う遠くの世界にいる感覚があったよ。
05 | りくろーおじさん
周回コースから下山して、みんなでおやつを食べた。私は前日に大阪から戻って来たところだったので「りくろーおじさんのチーズケーキ」を丸々一個山に持ってくるというあたおか行動食を準備してきていた!
私は登山歴30年すぎて何が変な行動食なのかわからないので、「山に持ってくるもんじゃないだろ」とみんなに引かれたら悲しいなと思いながらドキドキしながら見せたら、みんなとても喜んでくれて嬉しかったんだ。2人ともチーズケーキ大好きと言っていた!リョータくんは、りくろーおじさんの空箱をまじまじ見ていた。大阪に行ったら買ってみてね。
ありちゃんたちは名古屋味のおっとっと、ジュンはカルディの杏仁豆腐を持ってきてくれて、みんなでシェアして食べた。結構うだうだしたよね。楽しかったな。
最後の階段を降りながら、リョータくんに「今のリョータくんにとって山ってなに?」って聞いたら、少し悩んで「ありちゃんと遊ぶ場所」と答えてくれたのがとても良かった。多分今だったら、私の彼氏も、そうなんじゃないかなと思う。
07 | 下山後のお楽しみ
下山してから、ありちゃん本にサインをしてもらった!ジュンの方先に書いてくれたんだけど、ありちゃんは時計を見てちゃんと日付を確認した後、2024年9月24日ってしっかりと書いていて、今確認したのは何すぎておもろかった。でも周りの可愛い動物たちが可愛く「きゅうだよ〜」としゃべってる感じに改変してくれて、イラストって最強だなって思った。
ゆ〜ゆ〜ありいなという名前が可愛い近くの温泉に行くことにした。露天風呂に3人で使っている時、のぼせないように風呂の中心の岩に座ったりもたれかかったりしてるの、側から見たらめちゃくちゃ人魚だったって確信してる。ありちゃんは脱衣所でファンの方に声をかけられていて、この状況でまで声かけられてしまうのさすがだった。
ありちゃんたちが戻ってくる前、リョータくんとご飯屋さんを探した。食べログで美味しいご飯屋さんを調べて「これが課金の力だ」とドヤ顔したかったのに、愛知が電波ないせいで日本の隣に韓国があることしかわからない地図が出た以降読み込みが進まず不本意だった。温泉にくっついていたご飯どころをのぞいてみたらゆっくりできそうだったので、そこで食べることにした。散々悩んで私はとろろうどんにしたけど、圧倒的にありちゃんのカツ丼が美味しそうだったので私もカツ丼にしたら良かったと思いながらとろろを全て飲み干した。
デザートのアイスを頼むときに、ありちゃんがちょうど視聴者に話しかけられていて不在だったので「ありちゃんは何がいいだろうね?」とリョータくんに聞いたら、「ありちゃんは多分バニラで、さっきカップあるか聞いてたからカップかな」と言っていたけど、戻ってきたありちゃんは「チョコレートミックスコーン」を頼んでいたので、一個もあってなくてめちゃくちゃ面白かった。
そういえば鳳来寺山の山バッチってないのかな?と調べたら、めちゃくちゃ可愛いデザインのやつがあって、しかも閉店20分前だったから、アイス食べてる途中だったのにいっそいでかきこんで2人に後を頼んで食い逃げして一目散に買いに行った。やっぱ遠出した時には特に山バッチは欲しい!
行ってみたら、滞在時間3分なのに駐車場代550円取られたけど、残り3個くらいしかなかった山バッチを無事ゲットできたし、受付のおばちゃんが「遠いところからありがとねぇ、双子?」とニコニコしてくれたから嬉しかったんだ。車に乗った時、ジュンが「ありちゃんもリョータくんも2人ともすごく素敵な人たちだね。紹介してくれてありがとう。」と言ってくれたのもすごく嬉しかった。
自分勝手衝動的行動を終えたので、2人と合流して、挨拶して解散した。お会計は遠くから来てくれた分、2人持ちでいいとのことだった。いつもお気遣いありがとう、ごちそうさまでした。
ありちゃんは、人を惹きつける力があるし、やりたいことを成し遂げる力の持ち主で、とても良い風が吹いている子だなと思う。リョータくんは、頭が良くて、センスと才能があるのが素敵だし、ちょっと繊細なところも人間味があってとても好き。
尊敬できる2人とお友達になれたことがとても嬉しくて、2人の活動をちゃんと応援できるくらい、私たちも頑張りたいと思った。