登山道具として持ち歩くアイテムとして「小さい」というのは物によって武器になることがあります。あまりにも小さすぎて使いづらいということもあるので意味のあるコンパクトな道具の選定というのが重要になります。今回は山で使える「小さいけどすごいやつ」を10種類紹介します。
12mlでコンパクトに持ち歩ける日焼け止め
アネッサの日焼け止めは様々な日焼け止めの中でも、塗り心地が良く、白くなりづらく、乾燥などの肌ダメージを防ぐ特徴もあり愛用しています。ミルクタイプはジェルタイプと比較すると、熱でUVブロック膜が強くなる「サーモブースター」技術を搭載しているので長時間野外を歩く登山では、このミルクタイプを使うようにしています。
日焼け止めは発汗や時間の経過とともに効力が低くなってしまうので登山中も塗るために持ち歩くアイテムですが、ドラッグストアなどで販売されているミルクタイプは60mlサイズでおおよそ66gで、比較的かさばるのですが、アネッサミニと呼ばれるタイプは23gで約5cm×4cm×2cmという非常にコンパクトで軽量なので助かっています。amazonや楽天、yahoo!ショッピングなどで購入しています。概要欄にリンクを貼っておきますので気になる方はチェックしてみてください。
汗のベタつき、日焼け止めを水だけで拭ける!さっぱりタオル
山旅のさっぱりタオルはテント泊、山小屋泊、また温泉に入る時に使えるゴムの摩擦力で皮脂汚れをさっぱりと落とせるタオルです。そして山旅さっぱりタオルは介護の現場でも使用されている素材で、石鹸を使用することで肌が荒れてしまうお年寄りの方や、皮膚炎を患っている方々に愛用されていいます。皮脂汚れを落とす仕組みは、タオルにゴムの微粒子をコーティングさせる特許技術によってで、水だけで汚れが落ちる効果に優れています。
例えば油性のマジックで手に書いて、少し時間を経過してタオルで拭くテストをしてみましょう。見ての通り力を入れずとも綺麗に落ちていることがわかると思います。テント場や山小屋に到着したときに汗によってベタついた気持ちの悪い体を、このタオルを使って拭けば非常に気持ちよくその後を過ごすことができます。
冬になれば温泉に入る機会が増えると思います。その時もこのタオルを使って体を洗うことで驚くように汚れが落ちます。使った後の肌のツルツルを是非試してみてください。
多くのペットボトルに装着できるボトルキャップ
日本では一般的とされる口径28mmのペットボトル、プラティパスなど、幅広いウォーターストレージに使用可能なスポーツボトルキャップです。販売されたペットボトルを山に持って行く方も多いと思いますが、水を飲む時にいちいちキャップをくるくると回さなければいけなく面倒であったり、グローブをしていると誤ってボトルを落下させてしまったりと煩わしいと感じることが多いです。このボトルキャップに交換すれば片手で開閉することができ、しっかりと閉じることができるので水が漏れる心配もありません。
また飲む時はボトルサイドを押した分だけ中身が出てくるので無駄な水の消費を抑えることができます。ボトルが固い場合は吸って飲むことができます。
これをプラティパスに使用することもでき、プラティパスに入っている水をクッカーに移す時も水の量の調整がしやすく、とても便利です。こちらの製品は「栄養ドリンク作成キット」として山旅ショップで販売していて、ペットボトル専用に開発されたジョウゴを使って栄養ドリンクを簡単に作ることができます。
めちゃくちゃ軽いけど、丈夫でしっかりと固定するULカーボンペグ6.2
カーボンファイバー製の軽量且つ剛性の高いテントペグです。スペックは重量:6.2g、長さ:15.5cm、厚み:0.4×0.5cmの円柱形で、地面に刺した時に抜けづらくテントを固定するのに非常におすすめです。地面に刺さらない時はガイラインをくくりつけて上から石などを置いて固定することになると思いますが、この時も円柱形なので、石の上に置いた時に動きづらいのも特徴です。
非常に軽量なのにも関わらず先端とトップ部分には硬質な亜鉛合金が複雑なロック構造で一体化されています。先端は地面に打ち込み易いよう円錐形に磨がれ、トップは岩などで打ちつけても傷が付きづらいよう施されています。
コードにテンションをかける際の強い味方「ラインロックV」
山旅ショップで大人気のダイニーマ製ガイライン&ロックシステムでも使用しているラインロックVは、太さ1mm以上のコードを固定させることができるプラスチックハードウェアです。通常のラインロックはガイラインとこのハードウェアが接触する部分が丸みを帯びていて、比較的太いコードを固定させるように作られているのに対し、ラインロックVは細い行動を固定させることができるように作られています。
このコードと細いガイラインを使えば、自在を使わないでテントやツエルト、タープ用のガイラインを自作することができます。
コードに引っ掛けて物を乾かすのに便利なクリップフック
1〜3mmのコードに引っ掛けることができるプラスティック製のクリップフックです。このクリップフック1つあれば様々な活用方法ができます。その1つにガイラインを使って物を起こす時に使うことができます。またキャップやタオル、ソックスなど濡れたものを乾かす時にも使えます。
髪留めのためのゴム紐をクリップフックに引っ掛けて、その後乾かしたいものをゴム紐に通して、引っ掛ければOKです。タオルをゴム紐に通せば、タオルをザックに引っ掛けて行動することも簡単です。色々な使い方ができると思うので1つあると便利です。こちらも1つから山旅ショップで購入できます。
フィット感にすぐれ大事な音が聞こえる耳栓
子供の鳴き声や、スマホのアラームなど高い音域が聞こえやすい耳栓です。テント泊や山小屋泊では疲れている人が多く、そのためいびきの登場回数も多いと思います。この音によって寝れないというのはかなりストレスなので耳栓は必須アイテムなのですが、何も聞こえないというのも心配なので、高い音域だけ耳栓をしても拾うことができるEarPeaceを愛用しています。高品質シリコン製で繰り返し使用することができるしフィット感が良く耳が痛くなりづらいのも特徴です。
しっかりと遮音したい時はモルデックスのメテオ、MACK'Sのウルトラソフトフォームを使っています。なのでどちらも山ではファーストエイドキットの中に収納しています。
シンプルだけど収納力に優れた軽量ウォレット
山旅では2種類の軽量ウォレットが販売されていてどちらも非常に軽くコンパクトな財布です。超軽量ウォレットはお札をジッパーポケットの中に収納することができるので汗や水に濡れづらく、また外側のメッシュポケットに小銭を収納することができて、外側からも視認しやすい特徴があります。
3つ折り軽量ウォレットは3箇所にカードコンパートメントが付属されていて、1つのコンパートメントにカードを3枚収納することができます。収納した後も閉じた状態を保てるようにスナップボタンが付いていてコンパクトに持ち運ぶことができます。小銭入れはジッパーポケットで開けた時に小銭を見やすく&取り出しやすくデザインされています。
ファーストエイドキットに欠かせないマルチツール「ビクトリノックスのクラシック」
絆創膏や包帯をカットするのに必要なハサミ、ロープやもをカットするのに必要な小型ナイフ、棘が刺さった時に欠かせないピンセット、何かと便利な爪楊枝、とがった爪が気になってグローブがしづらい時に使える爪やすり、その他マイナスドライバー、キーリングがついた必要最低限のマルチツールがビクトリノックスのクラシックです。
缶詰のオイルサーディンを温めてワインと一緒に楽しむ時に使える爪楊枝が実は登場回数として最も多かったりしています。
登山で使える最強ライターBICミニライター
登山におすすめのライターとして、山旅旅の記事や動画でも紹介してきたのがフリント式のライターで最も軽量なBICミニライターです。気圧の影響を受けやすい電子式ライターは標高2000m以上になると途端に火がつきづらくなる傾向があります。絶対つかないということではありません。
BICは1940年代に創業されたフランスの筆記用具メーカーで1973年頃に世界初の使い捨てライターを販売した歴史を持ちます。BICミニライターは着火回数が約1450回、さらに燃料は無臭性のイソブタンガスを使用しているので炎の安定性に優れています。またデルリン樹脂という耐久耐熱性に強い素材をライターに使用しており通常のライターのケースが厚み約2mmに対してBICのライターは厚み約1mmとなっていて、軽いけど丈夫なライターです。僕はミニライターJ25をセットで購入して、予備ライターとしても活用しています。中身のガス容量はライターを裏からヘッドライトで当てると明確に確認することができます。