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2025.03.21
登山で使えるモバイルバッテリー:失敗しない選び方&厳選おすすめモデル

登山で使えるモバイルバッテリー:失敗しない選び方&厳選おすすめモデル

登山におけるスマートフォンは登山中のルート確認、登山口までの移動、登山後の温泉探しや、旨いもの巡り、登山中の写真や動画撮影、仲間や友人、家族へ登山中の安否を伝える道具として・・・と様々な機能を果たします。このような理由から僕は日帰り登山でもモバイルバッテリーは必ず持ち歩くようにしています。

そこで今回は登山で使えるモバイルバッテリーについてどのように選んだら良いのかをおさらいし、おすすめのモバイルバッテリーを厳選して紹介します。

モバイルバッテリーには寿命があるので、すでに1年以上使っている場合は改めて購入を検討するのが良いと思います。この寿命についてもおすすめのモバイルバッテリーを紹介する時にお話しさせていただきます。

登山で使えるモバイルバッテリーの選び方

登山用として販売されているモバイルバッテリーはなく、自分でモバイルバッテリーの何を重視するかを検討して、それに見合ったモバイルバッテリーを選ぶ必要があります。この章では注視すべきポイントについて紹介をしていきます。

ポイント1:何回充電できるか?モバイルバッテリーの容量を確認

以下にある表は代表的なスマートフォンの内蔵バッテリー容量です。

モデル名バッテリー容量
iPhone163,561mAh
iPhone16 Plus4,674mAh
iPhone16 Pro3,582mAh
iPhone153,349mAh
iPhone15 Plus4,383mAh
iPhone15 Pro3,274mAh
iPhone15 Pro Max4,422mAh
iPhone 143,279mAh
iPhone 14 Plus4,325mAh
iPhone 14 Pro3,200mAh
iPhone 14 Pro Max4,323mAh
Google Pixel 94,700mAh
Google Pixel 84,575mAh
Google Pixel 74,355mAh
SHARP AQUOS sense74,570mAh
SONY Xperia 5 IV5,000mAh
Samsung Galaxy S233,900mAh

平均して3,500mAh、多いものだと4,500mAhであることが分かります。このことから5,000mAhのモバイルバッテリーでスマートフォンを1〜1.5回満充電にすることができ、10,000mAhのモバイルバッテリーであれば2〜3回満充電にすることができます。

より具体的に充電回数を確認したい場合は、現在自分が使っているスマートフォンの内蔵バッテリー容量を確認しましょう。またスマートフォンだけでなくスマートウォッチやヘッドライトなどを充電したい方は、これらの内蔵バッテリーも確認しておきましょう。

僕の場合はiPhone16Proを使っていて、モバイルバッテリーはスマートフォン以外の充電は考えていません。ヘッドライトやスマートウォッチは事前に満充電にしておきます。またヘッドライト用の電池は別で携行しています。このような状態でモバイルバッテリーは全部で3種類活用しており、

スタイルバッテリー容量
日帰り登山5,000mAh
日帰り~1泊登山10,000mAh
2泊以上の登山10,000mAh〜

というように使い分けています。

参考までに登山中におけるスマートフォンの活用方法は、写真撮影(約50枚/1日)、動画撮影(約40分/1日)、地図確認(約1時間/1日)です。

ポイント2:携行性を重視!モバイルバッテリーの重量とサイズを確認

モバイルバッテリーの容量が大きくなると重量もそれに比例して重くなります。5,000mAhと10,000mAhを比較して単純に重量が倍になるというわけではありませんが、おおよそ倍近い重量になると考えて良いと思います。

以下の表はAnker の22.5Wのモバイルバッテリーを比較したものです。ほぼ倍近い重量になっていることがわかります。

モデル名容量重量サイズ
Nano Power Bank5,000mAh約102g
約77 x 37 x 25mm
Anker Power Bank10,000mAh約200g
約114 x 71 x 16mm

サイズや形状についてはモバイルバッテリーをどのように収納したいかによって考えましょう。

Anker NanoPowerBankはケーブルがなく充電しながらスマートフォンを操作することができるタイプ。

  • サイズ:約77×37×25mm
  • 重さ:約102g
  • 入力:USB-C入力:5V⎓3A/9V⎓2A(最大18W)
  • 出力:USB-C出力:5V⎓3A/9V⎓2.22A/10V⎓2.25A
  • バッテリー容量:5000mAh

Anker 621MagneticBatteryは、マグネット式ワイヤレス充電が可能なモバイルバッテリーでMagSafe対応iPhoneシリーズへ充電が可能です。シリーズ史上最も薄い約11.5mmの厚さなのでポケットやサコッシュなどに収納しても邪魔になりづらいです。

  • サイズ:約111×66×11.5mm
  • 重さ:約132g
  • 入力:入力:5V=2.4A(最大12W)
  • 出力:USB-C出力:5V=2.4A(最大12W)|ワイヤレス出力:5W/7.5W
  • バッテリー容量:5000mAh

Anker 511PowerBankはモバイルバッテリーとUSB急速充電器を兼ね備えたリップスティック型で、ポーチなどにすっぽりと収まる小型デザインです。プラグ部分は折りたたみ式で携行性に優れています。

  • サイズ:約113×30×30mm(※プラグ部を除く)
  • 重さ:約170g
  • 入力:コンセント:100-240V~0.5A50-60HZ
  • 出力:USB-C出力:5V=3A/9V=2.22A(最大20W)
  • バッテリー容量:5000mAh

ポイント3:早く充電したいか?モバイルバッテリーの充電規格とワット数を確認

登山中のどのようなタイミングでモバイルバッテリーの充電を行うかによって、早く充電をしたいのか?という点について考えてみましょう。

例えば充電をしながら行動をする、就寝中に充電をするならば急速充電ではなくても良いかもしれません。素早く充電を行い、すぐにスマートフォンを使いたい場合はモバイルバッテリーのワット数と、急速充電規格にモバイルバッテリーが対応しているのかを確認しましょう。

多くのスマートフォンは20W以上のモバイルバッテリーであれば急速充電が可能です。

急速充電規格にはPowerDelivery(PD)とQuickCharge(QC)があります。PDはUSBType-Cコネクタを使用する規格で、QuickCharge(QC)はUSBType-Aコネクタを使用するものが多いです。またUSBケーブルがPDに対応しているかどうかという点についても確認をするようにしましょう。

ポイント4:出力ポートを確認!スマホ以外の充電やケーブルとの相性を確認

2025年時点、モバイルバッテリーで使用されている出力ポートの多くが、USBType-Cコネクタ、USBType-Aコネクタです。

またUSBには規格があり、USB2.0、USB3.2、USB4というようにバージョンのようなものがあります。最新のUSB4規格にはType-Aコネクタは存在せず、Type-Cコネクタのみです。給電能力に置き換えるとType-CのほうがType-Aよりも供給電力が大きく、短時間でスマホを充電することができます。

またUSBType-Cコネクタは上下がないので暗がりでもケーブルを差しやすく、これから登山用モバイルバッテリーを購入しようと考えている方はType-Cコネクタのものがおすすめです。

ポイント5:防水・防塵・耐衝撃は重視する?

防水・防塵・耐衝撃性能を備えているモバイルバッテリーは安心ではありますが重くかさばるものが多いです。どうしても防水・防塵性を備えたいときは「スマホ&モバイルバッテリー保温ケース」を活用しています。完全防水ではありませんが雨が降った時にモバイルバッテリーが濡れづらく、またアストロフォイルがクッション材のような代わりにもなるので、落としても壊れる心配が軽減できます。

サイズは21×10cmで大きなモバイルバッテリーでも収納することができます。

おすすめのモバイルバッテリー

モバイルバッテリーの寿命はリチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーの寿命は、充電回数にして300〜500回程度とされています。毎日フル充電して使用する場合、約1年から1年半で寿命を迎える計算になります。

年間の土日休みは104日なので、週に2回使用している方の場合は3年ぐらいが寿命と考えるのが良いと思います。

パフォーマンスが低下してしまっていると、モバイルバッテリーがただの重りになってしまうので、すでに持っているモバイルバッテリーをどれだけの年数使っているか改めて確認してみましょう。

スリムで携帯性に優れたモバイルバッテリー「Anker PowerCore III Slim 5000 with Built-in USB-C Cable」

Ankerのモバイルバッテリーの中では7.5mmと最も薄型で、さらにケーブルが内蔵されており、ケーブルを忘れる、なくす心配がないコンパクトなモバイルバッテリーです。

TNTOR、Auskangと呼ばれるOEM製品は6.8mmとより薄型なのですが、重量が130gと重いので省きました。

薄型なので、スマホポーチの中に一緒に収納することができ優れた携帯性がおすすめポイントです。ワット数は5V⎓2.1Aなので約10Wで、一般的な5W出力の充電器と比較すると約2倍速く充電が可能です。

  • 製品名:Anker PowerCore III Slim 5000 with Built-in USB-C Cable
  • サイズ:約41×77×2.6mm
  • 重さ:約100g
  • 入力:5V=2A
  • 出力:5V=2.1A
  • バッテリー容量:5000mAh
  • 急速充電規格:Anker 独自規格のPowerIQ

ケーブルいらずでスマホを使いながら充電が可能「Anker NanoPowerBank」

Anker NanoPowerBankには12W(約99g)と22.5W(約102g)の2種類があります。

12W(約99g)タイプはライトニングコネクターでiPhone15以前のモデルを愛用している方向けです。22.5W(約102g)タイプはUSB-CでiPhone15以降のモデルを愛用している方向けです。

どちらも折りたたみ式端子搭載。ケーブルいらずで充電をしながらスマートフォンを操作するのに大変優れています。

ライトニングコネクターは12W、USB-Cは22.5WなのでUSB-Cの方が約2倍の速さで急速充電されます。

FleekFitと呼ばれる6800mAhで約100gと非常に軽量なモバイルバッテリーもあったのですが、口コミを見てみると粗悪品の可能性があり、今回は省きました。

  • 製品名:Anker NanoPowerBank(12W,Built-InLightningConnector)
  • サイズ:約77×37×25mm
  • 重さ:約99g
  • 入力:USB-C入力:5V=3A(最大15W)
  • 出力:Lightning出力:5V=2.4A(最大12W)
  • バッテリー容量:5000mAh
  • 急速充電規格:Anker 独自規格のPowerIQ

  • 製品名:Anker NanoPowerBank(22.5W,Built-InUSB-CConnector)
  • サイズ:約77×37×25mm
  • 重さ:約99g
  • 入力:USB-C入力:5V⎓3A/9V⎓2A(最大18W)
  • 出力:USB-C出力:5V⎓3A/9V⎓2.22A/10V⎓2.25A
  • バッテリー容量:5000mAh
  • 急速充電規格:Anker 独自規格のPowerIQ

様々なポーチに収納が可能で急速充電を備えた「Anker 511PowerBank」

リップスティック型のモバイルバッテリーで、さらに折りたたみ式のプラグが備わっています。これによってモバイルバッテリーを充電をする時にケーブルやプラグが必要なく旅行時にとても便利です。

さらにUSBPowerDelivery、QuickChargeにも利用しているので急速充電が可能です。上で紹介したモバイルバッテリーと比較すると約170gと重量が増すため、注意が必要です。

  • 製品名:Anker 511PowerBank
  • サイズ:約113×30×30mm(※プラグ部を除く)
  • 重さ:約170g
  • 入力100-240V~0.5A50-60HZ
  • 出力USB-C出力:5V=3A/9V=2.22A(最大20W)
  • バッテリー容量5000mAh
  • 急速充電規格:Anker 独自規格のPowerIQ、USBPowerDelivery、QuickCharge

同時充電が可能なスタンダードなモバイルバッテリー「Anker PowerCoreIII5000」

卵2つ分ほど(約113g)の軽さと手のひらサイズの小型設計で、持ち運びに最適な最もスタンダードなタイプのモバイルバッテリーです。最大出力12Wに対応したUSB-CポートとUSB-Aポートと2種類の出力ポートを備えているので様々なケーブルを使用することができ、また同時充電も可能です。

  • 製品名:Anker PowerCoreIII5000
  • 重さ:約113g
  • 入力:USB-C入力:5V=2A
  • 出力:USB-C出力:5V=2.4AUSB-A出力:5V=2.4A
    USB-C出力:5V=2.4A
    USB-A出力:5V=2.4A
    USBポート合計最大出力:5V=2.4A
  • 容量:5000mAh
  • バッテリー容量:5000mAh

圧倒的な軽さとコスパに優れたモバイルバッテリー「Anker PowerCore10000」

世界各国でベストセラーに輝く、10000mAh以上のモバイルバッテリーで、世界最小&最軽量(※2019年5月時点)を誇ります。

コネクターの規格はUSB-AポートとマイクロUSBで、最大12Wでの出力です。軽さに重きを置くならばこのバッテリーで充分だと思います。

USB-Cポートを使用すると重量が嵩むのではないかと推測しています。

  • 製品名:Anker PowerCore10000
  • 重さ:約180g
  • 入力:5V=2A
  • 出力:5V=2.4A
  • バッテリー容量10000mAh

価格と軽量性のバランスに優れたモバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」

4,000円以内で購入することができ、重量は200gを切る約194gと軽量で、高速充電にも対応したバランスに優れたモバイルバッテリーです。

若干厚みのあるモバイルバッテリーなので、仕舞う場所を選びますが、それでも非常に軽いので、今回おすすめのモバイルバッテリーとして追加しました。

  • 製品名:Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
  • サイズ:約107×52×27mm
  • 重さ:約194g
  • 入力:USB-C入力:5V=3A/9V=2A
  • 出力:USB-C出力:5V=3A/9V=2.78A|USB-CPPS出力:3.3-6V=3A/3.3-11V=2.78A(最大25W)|USB-A出力:5V=3A/9V=2A/12V=1.5A|USB-AProtocol出力:4.5V=5A/5V=4.5A
    合計最大出力:25W(USB-Cポート単体での充電時)|・15W(2ポート同時充電時)
  • 容量:10000mAh
  • 急速充電規格:Anker 独自規格のPowerIQ、USBPowerDelivery

もっと軽量なモバイルバッテリーを見つけることもできますが、口コミなどをみてみると、急に使用することができなくなった、気温が低くなると残充電が0になったなど、機能に問題がある情報が散見されます。星5つの部分をみると良いことばかりが書かれていますが、星1、2の情報を読むと非常に怪しい製品もあるため、気をつける必要があります。

モバイルバッテリーにスマホの充電を頼るという事は、リスクが少ないモバイルバッテリーを持ち歩くことが前提となるため、信頼性が高いブランドから選ぶようにしましょう。

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