カテゴリーから探す

山のモノ Wear / Gears

山のコト Experiences

登山靴
2025.04.16
安定感とグリップ力の高さが特徴-サロモンを代表するハイキングシューズ「X ULTRA 5 MID GORE-TEX」を徹底レビュー!

安定感とグリップ力の高さが特徴-サロモンを代表するハイキングシューズ「X ULTRA 5 MID GORE-TEX」を徹底レビュー!

サロモンを代表するハイキングシューズ「X ULTRA(エックス ウルトラ)」シリーズより最新モデルの「X ULTRA 5 GORE-TEX(エックス ウルトラ 5 ゴアテックス)」が登場しました。人気のモデルらしくミッドカット、ローカットの2種類のモデルから選ぶことができ、さらにメンズモデルにおいてはスタンダードフィットからワイドフィットまで幅広いモデルで展開が魅力です。

今回はハイキングシューズ「X ULTRA 5 GORE-TEX」の特徴、そして標高差1,000mの登山における履き心地、歩きやすさについてレビューをしていきます。

X ULTRA 5 GORE-TEXはX ULTRA 3と4の良いところ取り

X ULTRAは家を出てからツールドモンブランを歩いて家に帰ってくるまでこれ一足で踏破できるシューズとして開発された背景があります。

2世代前のX ULTRA 3は歩きやすさ、足出しのしやすさが特徴で、X ULTRA 4になってから捻挫を抑制するためのAdvanced Chassis(アドバンスドシャーシ)が追加されました。

X ULTRA 5はAdvanced Chassis(アドバンスドシャーシ)による安定感を備えつつ、アッパーやアウトソールのデザインが見直され、より歩きやすく進化をした印象です。

X ULTRA 5 MID GORE-TEXの特徴

続いてX ULTRA 5 MID GORE-TEXのスペックを紹介します。

X ULTRA 5 MID GORE-TEXのスペック

  • 防水性能:GORE-TEX®
  • 重量:439g(片足27.0cm)
  • アッパー:PU加工レザー/テキスタイル
  • アウトソール:ラバー
  • ライナー:テキスタイル
  • インソール:テキスタイル/合成素材
  • ドロップ:11mm
  • シューレースのタイプ:丸紐
  • 価格(税込):¥25,300

ジャパンサイズ27cmで439gは、例えばゴアテックス性能を備えた一般的なトレッキングシューズと比較するとかなり軽量であることが分かります。

次にX ULTRA 5 MID GORE-TEXのシステムを紹介します。

X ULTRA 5 MID GORE-TEXのシステム

  • アッパー素材:MatryxⓇ
  • アッパー構造:Active Support
  • シャーシ:Advanced Chassis
  • ミッドソール:Energy Cell
  • ソックライナー:成型Ortho Liteソックライナー
  • アウトソール:All Terrain Contagrip

まず初めにアッパー素材とアッパー構造について見ていきましょう。

アッパー素材とアッパー構造

アッパー素材に使用されている「MatryxⓇ」と呼ばれる素材は非常に軽量で、耐摩耗性と耐久性に優れているため、木々や石などに擦れても破けづらく、長く履き続けることができます。

また足の蒸れを外へ排出する通気性に優れ、雨に降られても保水しづらい特徴があります。インナーにゴアテックスメンブレンをインサートしているので足が濡れないのは当然ですが、靴も保水しづらいので雨の中歩いても軽量性を維持した状態を持続します。

アッパー構造に採用されているActive Supportとは、履いた時にシューズの外側に配置されている羽のようなデザインで稼働する部分を指します。

このActive Supportはシューレースを締めると同期してフィット感をもたらし、アウトソールに埋め込まれたAdvanced Chassis(アドバンスドシャーシ)と組み合わせてサポートするような位置に備わっているので、側面からのシューズによるサポートによって安定性を高めた歩きが可能です。

ミッドソールとソックライナー

ミッドソールに使用されているEnergy Cellとは足の衝撃を緩和するハイパフォーマンスなEVAフォームです。ふわふわとしたクッションではなく、しっかりと地面の状況を感じ取ることができる少し硬めなフォームながらも、長距離を歩いても疲れづらい特徴があります。

そしてソックライナーは厚手のソックスを履いているようなクッション性能と、足裏にピタッとフィットする成型OrthoLiteによってシューズの中で足がブレづらくパフォーマンスが高い歩きが可能です。

アウトソール

サロモン独自のアウトソール「All Terrain Contagrip」はその名の通りあらゆる地面に対応する設計がなされています。あらゆる地面とは濡れた路面、乾いた路面、さらには岩場や泥道、砂地やガレ場などで耐久性と安定性を発揮します。

アウトソールの素材は、外足に力が逃げないように、外側の一部分、カラーの変わっているところは周囲に比べラグを高くしているので、ちょっとしたことですが、高いグリップ力が生み出されています。この辺はトレランシューズの開発で培われた技術が生かされています。

グリップの配置や深さにおいては、泥抜けがよく、岩場や土と登山道に変化のある場所でも泥がついてグリップ力が損なわれることが少ないです。内側と外側のグリップには溝があり、これによって足運びのしやすさを助けた、細かな配慮のあるデザインが採用されています。

X ULTRA 5 MID GORE-TEXの履き心地&歩きやすさ

僕の足は比較的幅広で、NIKEやHOKAは少しキツく感じるような足の形をしています。今回履いたサロモンのシューズはスタンダードフィットで、キツく感じるようなことはなく、足全体を包み込むような快適なフィット感があります。

最も特徴的に感じたのはActive Support(アクティブサポート)とAdvanced Chassis(アドバンスドシャーシ)による安定感のすごさです。

不安定な岩場、木の根が多い登山道で足を置いたときの安定感は、普段履いているトレイルランニングシューズと比較すると圧倒的に異なり、体力を温存しながら登山をしている実感があります。

これによって長距離の移動、登山をした後の疲れを感じづらく、初めて登山をする初心者の方にお勧めできるモデルです。

雨や水溜りによる外側からの濡れ、登山時に発生した汗が蒸発した後にシューズ内部で再び気体が液体化することによる濡れが、ゴアテックスの防水透湿性と、アッパーの通気性によって常に快適で、3シーズンフルに使用できる汎用性の高さも魅力です。

Topics

注目記事

Ranking

週間ランキング

Contents

山旅旅のコンテンツ

カテゴリーから探す

SNS

オンラインショップ

Online Shop Yamatabitabi

山旅旅がセレクトする、軽量で使い勝手がいい、普段使いもできるアウトドア用品を扱うオンラインショップです。