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日帰り登山・縦走登山・ファストハイク様々なシーンで活用できる超軽量・防水性ザック「Rab ベイルXP30」

日帰り登山・縦走登山・ファストハイク様々なシーンで活用できる超軽量・防水性ザック「Rab ベイルXP30」

容量30Lでザック重量は実測で502g。さらにあらゆる方向からの水の飛沫に対して保護する防水等級「IPX4」の防水性を備え、体に吸い付くようなフィット感が特徴なのが今回紹介するRabのベイルXP30です。

Rabのザックらしく、初めて見るハーネス構造、超薄型モノメッシュの採用、背面の3Dハイロフトメッシュなど語れる機能が多くあります。今回はRab ベイルXP30のスペックを紹介し、デザインや素材の特徴と背負い心地についてレビューをしていきます。

Rab ベイルXP30のスペックと比較

  • 重量:502g(実測値)
  • 背面の長さ:48cm
  • 容量:30L
  • 価格(税込):¥29,700

502gの重量をどのように捉えるかは、人それぞれだと思います。

例えばファストパッキング用ザックと考えると502gの重量のザックは軽量な部類に属すことがわかります。

  • パーゴワークス「RUSH30」:720g、¥26,400
  • OMM「Classic32」:420g、¥20,350
  • アルティメイトディレクション「ファストパック30」:690g、¥27,500
  • ブラックダイヤモンド「パーシュート30」:796g、¥30,690

ハイキング用ザックと考えるとフレームの有無、耐久性の高い素材の活用、ポケットの数などの違いがありますが、Rab ベイルXP30はファストパッキング用ザックに振り切っていないデザインと機能が備わっているので、そのように考えると葬儀の軽量化にインパクトを及ぼすザックに位置付けられます。

  • パーゴワークス「ZENN35」:785g、¥33,000
  • サロモン「エアロトレック30」:992g、¥19,800
  • ドイター「フューチュラ32」:1440g、¥29,700
  • オスプレー「タロンプロ30」:1260g、¥39,600
  • アークテリクス「エアリオス35」:1160g、¥42,900
  • ブラックダイヤモンド「ベータライトライト30」:695g、¥48,400
  • カリマー「オースター30」:1290g、¥27,500

Rab ベイルXP30が採用している素材と防水性能

Rab ベイルXP30にはボディにRobic40デニール・リップストップナイロンが使用されており、シリコンコーティングで被膜を形成し、耐水性と撥水性を高めています。

そしてショルダーハーネス、ウエストベルト、背面など体に当たる部分には超薄型モノメッシュを採用しています。モノメッシュは、トレイルランニング用シューズなどにも採用されている疎水性の高い素材です。疎水性とは新水性の反対語で、水と混ざりにくい性質があります。なので汗をかいても、雨に濡れてもザックが重くなりづらく、目の細かいメッシュ素材なので乾きが早く、ザックを背負っていて体に接触する部分が蒸れづらく涼しく快適です。

背面はモノメッシュの奥に「3Dハイロフトメッシュバックシステム」という非常にクッション性が高く、ロフトは実寸ですが1.2cmぐらいの厚みがあります。

このクッション素材の内部は蜘蛛の巣のような構造で吸水したら素早く拡散して乾く機能が備わっています。さらにザックのパッキングが下手な人でも、ザックの中のゴツゴツした荷物が背中に当たって不快に感じるということがなく、初心者の方も安心して使えるザックです。

この点、軽量なザックの多くはザックの背中側にパッドを入れるなどしないと、パッキングによって背中が痛くなりやすいので、ザックを選ぶ時には注意しましょう。

メインコンパートメントの縫製部分にはシームが施されており防水性能を高めています。ロールトップクロージャーで雨が降ってもメインコンパートメントの中を濡らすことはありません。だからレインカバーは必要ないし、雨が降ってもレインウェアを着用するのみです。

ロールトップクロージャーはメリットとデメリットがありメインコンパートメントの中にアクセスしたい時はジッパーや巾着型よりも面倒に感じることがあります。しかしながらザックの容量が少なければザックを小さくできるし、逆も可能なので汎用性の高さが魅力です。

Rab ベイルXP30はこの後紹介するフロントポケット、サイドポケット、ショルダーポケットとポケットが豊富なので、行動中はメインコンパートメントの中にアクセスすることがないようにパッキングすれば、このデメリットは解消できます。

アクセスがしやすい豊富なポケット

ザックのフロント部分にはストレッチメッシュ素材の大型ポケットが備わっています。この部分は背中から最も離れた位置のポケットとなるため、重い荷物を入れると、体が後ろに持っていかれてしまいます。なので軽量なレインウェアやウィンドブレーカーなどを収納するのに適しています。

サイドポケットは同様のストレッチメッシュ素材で奥が深く、かなり大きなものを収納することができます。そして左右非対称で、左手側はポケットの開口部が広いので、僕の場合はアルファ米やモンベルのリゾッタを入れたスタンドコジーを収納しています。甘くないご飯をザックを背負ったまま、行動しながら食べることができるのは非常に利便性が高いと思います。

反対側のポケットは開口部が少し狭くなっており例えばナルゲンの1Lサイズのペットボトルも無理なく収納できます。また行動食など手のひらサイズのものをガサガサと収納しておくのにも便利で、開口部が開きすぎていないので落下しづらく使いやすいです。

この右手側のサイドポケットにはジッパー付きポケットと2層になっていて、ジッパー付きポケットもまた内部が広く、スマホ、紙地図、財布など様々なものを収納しておけます。

サイドポケットはこれだけでなく、トレッキングポールやテントポールなどを収納するのに便利なスリーブが設けられています。このスリーブは約25cmの深いポケットとなっています。

ザックを背負った状態でこのサイドポケットにトレッキングポールを出し入れするのは難しいので、その場合はポールを固定することができるループを使うことができます。

ショルダーハーネスには左右対称の縦型ポケットとジッパー付きポケットが備わっています。このポケットも同様のストレッチメッシュ素材で、例えばジッパー付きポケットにスマホを収納すれば、スマホを固定するような形で収納できるので、登山中にスマホが揺れて気になるようなことがありません。

しかしながらiPhone16Proをこのジッパー付きポケットの中に入れた時、出す時に引っかかりが気になりました。またジッパーポケットは縦型なので小さな小物を収納しておくと落下しやすいのが気になります。

縦型ポケットには600mlのペットボトルを無理なく収納できます。この600mlのペットボトルは直径が約7cmほどですがこれ以上の大きいボトルは出し入れしづらいです。またスマートフォンを収納すると奥まで入ってしまうのでグローブをした状態で取りづらいと感じることがありました。

このショルダーハーネスのポケットは好き嫌いがあると思います。収納するものを上手に選択すれば快適な登山を手助けしてくれるポケットになるはずです。

メインコンパートメントと背面の間にはハイドレーションボトルを収納することができるスペースが設けられています。ハイドレーションボトルにあとどれだけ水が入っているのか素早く確認できること以外に、夏は凍らせたプラティパスを収納すれば、背中が涼しく登山ができます。

体へのフィット感と歩きやすさ

フレームレスのザックではありますが、フィット感が良く、さらにボトム部分はシェイプされたデザインで、ザックの荷重が背中の中心に寄せられるので、ザックがとにかくブレづらいです。

RabのMuonを背負った時にも驚きましたが、ショルダーハーネスと背面が一体化されているデザインなので、ザックなんだけれども服を着用しているようなフィット感があります。このデザインはショルダーハーネスと肩周辺に空間が生まれないので、ブレが極端に少ないです。

肩周りには肉抜きされたクッション素材が備わっています。この素材は高いクッション性はありませんが不思議と肩が痛くならないのは、広い面積で肩にフィットするからだと思います。荷重は幅広のショルダーハーネスで分散されているのだと思います。

ウエストベルトは非常にユニークなデザインで、ベルトをするような感覚で体にフィットさせることができます。このデザインのメリットは使っていて2つあると思いました。

まず1つ目が、通常のザックでウエストベルトを緩める前にバックルを外すことです。再度ザックを背負ってウエストベルトのバックルを取り付けようとすると、1回緩めてバックルを取り付け、再度締める必要があります。ザックによってはこの緩めるのが面倒で、無理やりバックルを取り付けようとするのですが、その時苦しいと感じることがあります。

もう1つが通常のザックはバックルを中心にしないと、左右で余ったベルトの長さが異なって気になること、また余ったベルトがぶらぶらとすることです。そして両手でフィット調整をしなければいけません。

Rab ベイルXP30は、その点余ったベルトストラップがブラブラすることはないし、片手で調整することができるし、緩める閉めるがストレスなく容易に行えます。

またベルクロテープのギザギザした部分が服に引っかかりづらい素材で、フリースウェアの上からザックを背負っても気になりづらいです。

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