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登山レポート
2025.10.11[PR]
八ヶ岳最高峰!【赤岳登山レポート】苔むす森から天空の稜線へ

八ヶ岳最高峰!【赤岳登山レポート】苔むす森から天空の稜線へ

■八ヶ岳の主峰・赤岳とは

標高2,899m、八ヶ岳の主峰・赤岳は、鋭くそびえる岩稜と広大な展望を誇る名峰です。長野県と山梨県の県境に位置し、日本百名山・甲信越百名山にも選ばれるその姿は、遠くからでもひときわ目を引きます。
苔むす森を抜ける静かなアプローチから、ハシゴや急登が続く稜線歩きまで、赤岳には多彩なルートが。美濃戸口から行者小屋を経て地蔵尾根へ、あるいは文三郎尾根からの直登、横岳・硫黄岳への縦走ルートなど、体力と経験に応じて選べるのも魅力。
稜線上には赤岳頂上山荘や赤岳展望荘といった山小屋が点在し、天空の絶景を味わいながら宿泊できる贅沢も。一方で、岩場の滑落リスクや天候の急変など厳しさも併せ持つ山であり、装備と判断力が試されます。赤岳は、静けさと迫力、癒しと緊張感が交錯する特別な場所。そこには忘れられない景色と体験が待っています。
今回ご紹介の美濃戸口〜南沢〜行者小屋〜地蔵尾根ルートは、赤岳の魅力をバランスよく味わえる定番コース。苔むす森から岩稜の稜線へと変化に富んだ道のりが続き、初めての赤岳登山におすすめです。

■赤岳山荘駐車場までのアクセスと現地状況

赤岳山荘駐車場(収容60台・トイレ有)へ向かう道は、未舗装の悪路が続き車高の低い車では注意が必要です。2024年10月中旬の週末の3時到着時はほぼ満車、登山道入り口付近にギリギリで駐車することに。早朝に駐車場管理の方に駐車料2000円(2日分)お支払い、ここに停めることは認められてるようで安堵です。こちらに駐車できない場合は美濃戸口駐車場まで戻り、3キロの道のりを徒歩で登り返すことになります。帰路も赤岳登頂後に更に3キロの行程追加は苦行以外の何物でもなく。

バックパックに装着したHEXAR UL1.5、実用ランタン最軽量の48gの灯りはこんな感じでキャリーできます。ご購入はこちらより

■苔むす森と樹林帯の静寂・美濃戸口から行者小屋まで

美濃戸登山口から南沢ルートを選び、行者小屋を目指します。道中は苔むした岩が点在し、樹林帯の中を静かに進みます。湿度が高く、苔の緑が鮮やかに映えるこのルートは、まるで森の中の回廊のようです。木々の間から差し込む光が幻想的で、歩くたびに自然の息吹を感じます。

秋の気配はまだ遠く。
2024年10月中旬のこの日、沢筋の唐松は青く黄葉は始まっていませんでした。今年も季節の進み遅く、例年より秋の訪れが遅れそうです。

■行者小屋と赤岳の稜線

登山口から行者小屋手前(CT2.0 )に差し掛かると、目の前に赤岳の雄大な稜線が姿を現します。行者小屋は標高2,350mに位置し、赤岳・阿弥陀岳・横岳への登山拠点として知られています。営業期間は6月上旬から11月上旬まで。宿泊料金は以下の通り。

  • 1泊2食付き:13,000円
  • 素泊まり:10,000円
  • テント泊:1人2,000円(予約不要)

■幕営と山飯、赤岳の懐で過ごす幸せタイム

ここから赤岳山頂までは2時間弱、仰げばガスが湧き、この日の登頂は取りやめ快晴予報の翌朝に。

行者小屋提供のラーメンは山小屋でありがちなインスタントではないようで、手間かけて作られた一杯、まじで旨いので皆さま、ご賞味ください。

こちらの記事 で使用するD&M「膝山保護太郎」の写真撮ったりと所用も済ませ、夕方までのんびり過ごします。

小屋前のテーブルで晩御飯を。夕暮れに染まる赤岳、横岳に繋がる稜線を眺めながらの食事は、言葉にできないほどの幸せな時間。
テーブルを照らすのはHEXAR UL1.5ランタン。柔らかな光が食卓を包み、山の静寂と調和、、、と書きたいとこですが、何しろ軽量なのでいくつ持っても負担なく、そして明るいので少々浮いてたかもしれません。

日が暮れると気温は急激に下がり、寒さが身に染みます。テントに戻り、HEXAR UL1.5で内部を照らしながら就寝準備。静かな夜、星空の下で眠りにつくこの瞬間もまた、登山の醍醐味です。実用ランタン最軽量の48gの灯り、ご購入はこちらから

■赤岳山頂へ|荘厳な夜明けの稜線

汗吹きタオルに霜、凍ってる。

翌朝、4時半にテントを出発。ヘッドランプを装着し、赤岳山頂を目指して暗闇の中を登り始めました。

登山道はハシゴや急な岩場が連続し、慎重な足運びが求められます。夜明け前の薄明の光に照らされた峰々は、荘厳で静寂な雰囲気を。

暗い中を登っているときは、それほど怖さを感じませんでした。周囲が見えないぶん高度感無く足元だけに集中したから。空が白み始めるにつれて、眼下に広がる谷や切り立った岩壁が姿を現し、今自分が歩いてきた斜面の急峻さに気づかされました。明るくなると場所の険しさと高さに「よくこんなところを登ってきたな」と。

赤岳山頂に到着したのは、ちょうど日の出の時刻。2024年10月14日の八ヶ岳の日の出は5時50分頃でした。東の空が赤く染まり、やがて太陽が顔を出す瞬間は、言葉を失うほどの美しさです。遠くには富士山のシルエットが浮かび、赤岳の急峻な稜線が朝日に照らされて輝きます。

この時間、この場所に立てたことは登山者の特権。素晴らしい時間でした。

■赤岳頂上山荘と展望荘|天空の絶景に泊まる贅沢

赤岳山頂には「赤岳頂上山荘」があり、標高2,899mの稜線に建つ日本屈指の天空の宿です。営業期間は【2025年は6月21日〜10月19日】、宿泊料金は1泊2食付きで13,000円〜15,000円(要予約)です。

「赤岳展望荘」は赤岳〜阿弥陀岳の稜線上に位置し、富士山や北アルプスを部屋から望める贅沢なロケーション。営業期間は【2024年は4月27日〜11月4日】、宿泊料金は1泊2食付きで14,000円〜(要予約)。

どちらも設備が整っており快適に過ごせます。次回はぜひ宿泊してみたい。登山の疲れを癒し心に残る時間を過ごすには、これ以上ない場所です。テン泊もいいんですけど10月半ばの夜間は氷点下で正直寒かった。。。

■地蔵の頭から横岳方面へ

地蔵の頭は、地蔵尾根の分岐点であり、ここから横岳方面へと続く道は、赤岳の中でも特にダイナミックな景観が広がる区間です。

この正面が横岳と勘違いしますが、これはほんの序章というか入口でした。

足元は狭く、岩場の急登が続きます。娘やパートナーは自分よりも鍛えられているようで、怖いもの知らずに進んでいきます。横岳は意外に遠く、ゴールが見えないまま、いくつもの急峻な頂きを越えていきます。

途中には「鉾岳」「三叉峰」「石尊峰」などの小ピークがあり、それぞれがスリリングな岩場となっています。高度感と緊張感が続くこの区間は、まさに八ヶ岳の核心部です。

横岳遠いな、、、、地蔵→横岳はCT1.0ですが、これはかなり健脚と高所慣れした方でしょう。なかなかたどり着けない。幕営撤収と昼飯、帰路を考え今回はここまで。

ここまででも充分な高度感、確かに八ヶ岳の核心部と思わされます。

■地蔵の頭から行者小屋へ

地蔵の頭から行者小屋へと下山します。下りは登り以上に怖さを感じます。

岩場のステップが見えすぎる分、足元の不安定さが際立ちます。慎重に足を運びながら、無事に行者小屋へ到着。

■行者小屋での昼食と撤収、下山

テント撤収後、自炊&2日目もラーメンをオーダー。疲れた体に染み渡る塩味と山の空気が最高の調味料。

帰路、赤岳山荘までの道は妙に長く、横岳方面までのアタックでかなり体力を使ったようです。日帰りで赤岳→横岳→硫黄岳(CT10)とか自分には全く無理そうです(^^; それでもここはまた来たい山。赤岳の魅力は何度でも登りたくなる力を持っています。

このレポートはSupported by HEXAR 公式アカウントでは山旅風景の美しさ・楽しさを配信しています。

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