この記事の要点:11月上旬の八ヶ岳は、夏の間だけ開く小屋(行者小屋・赤岳頂上山荘・オーレン小屋など)が今季の営業を終え、通年営業の小屋だけで冬を迎える時期です。冬も泊まれるのは赤岳鉱泉・夏沢鉱泉・黒百合ヒュッテ・しらびそ小屋・本沢温泉・麦草ヒュッテなどで、高見石小屋は12月19日から冬山営業を始めます。道路では国道299号の麦草峠が11月19日から冬期通行止めになり、北八ヶ岳ロープウェイは11月24日から12月18日まで点検で運休します。
最終更新:2026年11月3日(各山小屋・交通機関の公式サイトで確認)。営業状況は天候などで変わります。出かける前に必ず公式サイトで最新の情報を確かめてください。
いまの営業状況(一覧)
「いまの状況」は11月3日時点で、各小屋の公式サイトと長野県の山小屋情報ポータル(八ヶ岳)に載っている営業期間から整理したものです。公式の案内で今季の日程を確かめられなかった小屋(赤岳天望荘・美濃戸山荘など)は表に入れていません。
南八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・権現岳周辺)
- 赤岳鉱泉:エリア 北沢・赤岳西面 / いまの状況 営業中(冬も営業) / 今季の営業期間 通年営業 / 冬季小屋 ―(本館が冬も営業) / 予約 宿泊は完全予約制。テント場は予約不要
- 行者小屋:エリア 南沢・赤岳西面 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 2026年5月30日〜10月31日 / 冬季小屋 公式の案内を確認できず / 予約 宿泊は完全予約制(営業期間中)
- 赤岳頂上山荘:エリア 赤岳山頂 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 2026年7月4日〜10月25日 / 冬季小屋 公式の案内を確認できず / 予約 要予約(営業期間中)
- 硫黄岳山荘:エリア 硫黄岳〜横岳の稜線 / いまの状況 11月上旬まで(まもなく今季の営業終了) / 今季の営業期間 4月下旬〜11月上旬 / 冬季小屋 冬季は休業・閉鎖 / 予約 運営会社の予約ページ
- 夏沢鉱泉:エリア 夏沢峠の西側 / いまの状況 営業中(冬も営業) / 今季の営業期間 通年営業(設備点検の不定休あり) / 冬季小屋 ― / 予約 運営会社の予約ページ
- オーレン小屋:エリア 夏沢峠の西側 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 2026年4月25日〜11月1日 / 冬季小屋 公式の案内を確認できず / 予約 電話で要予約(営業期間中)
- 青年小屋:エリア 編笠山・権現岳の鞍部 / いまの状況 11月上旬ごろ今季の営業終了予定 / 今季の営業期間 2026年4月25日〜11月上旬ごろ / 冬季小屋 昨冬は冬期テント場が使えた(今冬は未発表) / 予約 完全予約制(電話)。テント場は予約不要
- 権現小屋:エリア 権現岳 / いまの状況 休業 / 今季の営業期間 2026年は休業 / 冬季小屋 ― / 予約 ―
- 赤岳山荘:エリア 美濃戸 / いまの状況 営業中 / 今季の営業期間 通年営業(県ポータル) / 冬季小屋 ― / 予約 公式サイトなし(SNSで案内)
- 美濃戸高原ロッヂ:エリア 美濃戸口 / いまの状況 営業中 / 今季の営業期間 通年営業(県ポータル) / 冬季小屋 ― / 予約 要予約
- 美濃戸高原やまのこ村:エリア 美濃戸 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 例年4月下旬〜10月下旬 / 冬季小屋 ― / 予約 ―
北八ヶ岳・蓼科山
- 根石岳山荘:エリア 根石岳・箕冠山 / いまの状況 営業中(11月下旬まで) / 今季の営業期間 4月下旬〜11月下旬。年末年始と1〜3月は金・土の宿泊のみ / 冬季小屋 ― / 予約 運営会社の予約ページ
- 黒百合ヒュッテ:エリア 天狗岳・中山峠 / いまの状況 営業中(冬も営業) / 今季の営業期間 通年営業(冬季は料金加算) / 冬季小屋 ― / 予約 完全予約制。泊まる日の2か月前から、Webは0時・電話は9時に受付開始。テント場は予約不要
- しらびそ小屋:エリア みどり池 / いまの状況 営業中(冬も営業) / 今季の営業期間 通年営業。水・木が定休。12月28〜30日は休み、31日は営業 / 冬季小屋 ― / 予約 電話またはFAX(メール不可)
- 本沢温泉:エリア 天狗岳東面 / いまの状況 営業中 / 今季の営業期間 通年営業(県ポータル) / 冬季小屋 ― / 予約 公式サイトで確認
- 高見石小屋:エリア 白駒池・丸山 / いまの状況 冬山営業は12月19日から / 今季の営業期間 冬山営業 2026年12月19日〜2027年3月28日。毎週水曜定休 / 冬季小屋 ― / 予約 冬の予約は11月4日8時から電話で受付
- 麦草ヒュッテ:エリア 麦草峠 / いまの状況 営業中 / 今季の営業期間 通年営業(県ポータル) / 冬季小屋 ― / 予約 完全予約制
- 白駒荘:エリア 白駒池 / いまの状況 営業中 / 今季の営業期間 通年営業(県ポータル) / 冬季小屋 ― / 予約 電話・Web(3か月前の1日から)
- 縞枯山荘:エリア 坪庭・雨池峠 / いまの状況 営業中 / 今季の営業期間 通年営業(県ポータル) / 冬季小屋 ― / 予約 要予約(電話のみ)
- 双子池ヒュッテ:エリア 双子池 / いまの状況 11月7日まで営業 / 今季の営業期間 2026年4月25日〜11月7日 / 冬季小屋 冬季営業あり(日程は公式サイトで発表予定) / 予約 公式サイトで確認
- 蓼科山頂ヒュッテ:エリア 蓼科山 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 2026年4月25日〜10月31日。12月31日の年越し宿泊あり / 冬季小屋 ― / 予約 年越しは10月1日から受付
- 青苔荘:エリア 白駒池 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 2026年5月1日〜10月12日 / 冬季小屋 ― / 予約 ―
- 唐沢鉱泉:エリア 西天狗岳の西麓 / いまの状況 営業中 / 今季の営業期間 毎年4月〜翌年1月 / 冬季小屋 ― / 予約 Web予約フォームまたは電話
冬も営業する山小屋・冬季小屋
八ヶ岳は冬も泊まれる小屋が多く、雪山入門の山域として人気があります。ただし多くは予約制で、冬は料金が上がる小屋(暖房費など)もあります。
- 赤岳鉱泉:通年営業。赤岳・硫黄岳・阿弥陀岳への冬の拠点。宿泊は完全予約制。
- 夏沢鉱泉:通年営業。硫黄岳・天狗岳方面へ。設備点検による不定休があります。
- 根石岳山荘:11月下旬までのあと、年末年始と1〜3月は金・土曜の宿泊のみ営業。
- 黒百合ヒュッテ:通年営業。天狗岳への冬の定番。予約は2か月前から。
- しらびそ小屋:通年営業(水・木定休)。年末は12月28〜30日が休み。
- 高見石小屋:冬山営業は12月19日〜3月28日。予約は11月4日8時から電話で。冬は暖房費が別にかかり、荷揚げができない日は臨時休業もあります。
- 本沢温泉・麦草ヒュッテ・白駒荘・縞枯山荘:長野県の山小屋情報ポータルで通年営業と案内されています。
一方、硫黄岳山荘は冬季休業、行者小屋・赤岳頂上山荘・オーレン小屋は今季の営業を終えています。冬に稜線上で泊まれる小屋は限られるため、行程は営業中の小屋を軸に組んでください。冬季小屋(避難小屋としての開放)について公式の案内を確かめられた小屋は、11月3日時点ではありませんでした。
登山口へのアクセスと道路・バスの状況
美濃戸口(赤岳・阿弥陀岳・硫黄岳)
- アルピコ交通「美濃戸口線」は2026年10月26日〜2027年4月30日が冬ダイヤ。茅野駅発 9:40・14:10、美濃戸口発 10:40・15:15。一部の便は土日祝と12月29日〜1月4日だけの運行なので、時刻表で運行日を確かめてください。
- 美濃戸口から美濃戸までの林道は未舗装で、冬は凍結や積雪が心配です。車で入る場合は冬用タイヤを前提にし、不安なら美濃戸口に止めて歩きましょう。
渋の湯・唐沢鉱泉(天狗岳・黒百合ヒュッテ)
- アルピコ交通「奥蓼科渋の湯線」も10月26日〜4月30日が冬ダイヤです。便数が少ないので、帰りの便の時刻を先に決めておきましょう。
- 唐沢鉱泉は茅野駅から予約制の送迎があります(宿泊者向け)。
北八ヶ岳ロープウェイ(縞枯山・北横岳・坪庭)
- 10月26日〜11月23日は 9:00〜16:00 の運行。
- 11月24日〜12月18日は整備点検のため運休。12月19日から2027年4月4日まで冬季運行します。山頂駅(坪庭駅)は標高2,237m。
- 山麓駅へのアルピコ交通「北八ヶ岳ロープウェイ線」は10月26日〜4月30日が冬ダイヤです。
麦草峠・白駒池(国道299号メルヘン街道)
- 国道299号は2026年11月19日11時から2027年4月15日11時まで冬期通行止め。区間は茅野市北山千駄刈〜麦草峠(諏訪側6.1km)と、麦草峠〜小海町千代里の林業センター(佐久側7.7km)です。
- 茅野駅から麦草峠へのアルピコ交通「麦草峠線」は10月25日で今季の運行を終えています。通行止めの間は、麦草ヒュッテ・白駒荘・高見石小屋へは歩いて向かうことになります。
稲子湯・みどり池入口(しらびそ小屋・天狗岳東面)
- しらびそ小屋の10月29日のお知らせによると、JR小海線は10月27日の落石で野辺山〜小海の間が運転見合わせで、代行バスはない見込みとのことです。稲子湯へは佐久平側から小海駅に出て、バスかタクシーを使う案内になっています。最新の運行状況はJR東日本で確かめてください。
観音平(編笠山・青年小屋)
- 青年小屋の昨冬の案内では、観音平のゲートは11月下旬に閉まりました。今季の日程は11月3日時点で公式には出ていません。
この時期にこの山域を歩くときの注意
- 日が短い:11月の八ヶ岳は16時半ごろには暗くなります。下山は15時までを目安にし、ヘッドランプと予備電池を必ず持ちましょう。
- 初冬の凍結:稜線や北側の斜面、沢沿いの登山道(南沢・北沢など)は、雪が少なくても凍っていることがあります。軽アイゼンかチェーンスパイクを持ち、赤岳・横岳などの岩稜に行くなら12本爪アイゼンとピッケルを用意し、使い方に慣れておきます。
- 強い風と寒さ:稜線は風が強く、体感温度は氷点下になります。防風・防寒着、手袋の予備、保温ボトルを。
- 水場と小屋:営業を終えた小屋では水やトイレが使えません。青年小屋の乙女の水は冬に凍ることがあると案内されています。飲み水は持っていきましょう。
- 予約と行程:冬に泊まれる小屋は限られ、予約制が多いので早めに予約を。定休日(しらびそ小屋は水・木、高見石小屋は水曜)にも注意してください。
- 登山届:長野県・山梨県とも登山計画書(登山届)の提出が求められています。オンライン(コンパスなど)での提出が便利です。
出典:長野県山小屋情報ポータルサイト(八ヶ岳)/硫黄岳山荘グループ(硫黄岳山荘・根石岳山荘・夏沢鉱泉)/黒百合ヒュッテ/しらびそ小屋 お知らせ/高見石小屋/青年小屋/赤岳鉱泉・行者小屋/唐沢鉱泉/麦草ヒュッテ アクセス/北八ヶ岳ロープウェイ/アルピコ交通 路線バス(諏訪地区)/長野県諏訪建設事務所 令和8年度冬期通行止め(2026年11月3日確認)





