塚原 聡

僕はガイドとして 1 年中北海道のフィールドを駆け回っています。夏は日帰りトレッキングから山中泊の縦走や沢登り、海や川では SUP、カヌーによるツーリング、そして冬は世界に誇るパウダーエリアへのガイディングを 100 日以上こなしています。僕らガイドは、どんなコンディションのなかでもゲストを安全に管理しつつ、自然での遊びを最大限に楽しませることが大前提であります。そのためにはガイドとしての経験や専門的な知識、情報を兼ね備えていることは当然のことですが、それと同じくらいフィールドで使用するギアたちも重要であると考えます。

『どんな過酷な環境下でも一定の機能性と操作性を保ち、そしてタフでありつづけること』

そんな重要なギアの中でも近年必要不可欠となってきているのがスマホや携帯電話をはじめとする通信機器ではないでしょうか。僕がガイドを始めた 20 年ほど前は、まだ携帯電話やインターネットもさほど普及しておらず、ガイディングの前には地形図や天気図とにらめっこし、行程を何度もイメージし、連絡手段のない現場では常に時間的な余裕や予備日程を設けての行動を心がけていました。しかし今では、ほとんどのフィールドで携帯電話が通じ、緊急事態があれば電話やメールで伝えることができるようになりました。あれだけ苦労していた天気予測も、ピンポイントでリアルタイムに情報を収集でき、しかも雨雲レーダーや風や気温などあらゆる気象状況も瞬時に把握できて、もう気象予報士なんて必要ない感もあります(笑) またGPSのアプリを使ってダウンロードした地図に、自分の正確な位置情報をポイントすることもできるので、ぶっちゃけガイドも必要ない時代なのかもしれません・・・(笑) とはいっても、行動するのは自分自身であって、体力はもちろん、いろいろな場面での判断やコミュニケーションには、いまだアナログ的な要素は必要とされるのも事実です。緊急時の連絡手段や、どうしても気象情報が必要な場合のみ限定で、僕自身、スマホはあくまでも補助的な道具として、フィールドでの行動中はポケットの奥底に温存していました。この『TORQUE G03』と出会うまでは・・・。

そんなスマホ・ネガティブ派の僕が、ひょんなことから『TORQUE G03』を使用することとなったのは、この冬シーズンの真っ只中、日本列島を最強寒波が襲った 1 月半ばのことでした。厳冬期、僕の主な活動の場となる北海道の雪山では、日中でも気温は-20℃近くになることもあります。しかも、天気は常に不安定で、1 日で数十センチの雪が降り積もり、風速10m/s以上の吹雪とホワイトアウトになるなんてこともザラな、それはもう過酷な仕事場なのであります。ホントはスマホを使って頻繁に気象情報をチェックしたり、写真を撮ったり、SNS に投稿したりもしたいのですが、そんな過酷な環境ではなかなかスマホを使うことが億劫になってしまうのが現状です。特に一般のスマホ(ちなみに僕は iphone とガラケーの 2 台持ちですが…)は、低温下に非常に弱く、バッテリーの消耗が著しく早いということが最も懸念される要因でもあります。というか、雪山では予備バッテリーがなければ、まったく使い物にならないと言っても過言ではないと思います。それ以外にも、山は電波状況が悪いため通信に多くの時間を費やしたり、グローブを使用しての操作ができなかったり、雪や汗で濡れたモニター画面を操作しづらいなど、とにかく雪山ではストレスのかかるスマホですが、そういったマイナス要素を抱えたうえで、実際にフィールドで使ってみた『TORQUE G03』の使用感を項目ごとに述べてみます。職業柄、正確な情報をみなさんに伝える義務もありますし、リスクが絡む場所での使用となるので、あえて過酷な環境下で積極的に使ってみた正直な感想をフィードバックしたいと思います!

過酷な環境での高耐久性能

この『TORQUE G03』の特徴として前面に押し出されているのが、あらゆる条件下での耐久性です。見た目のゴツさと堅牢なつくり、そして『最強への、あくなき挑戦』というキャッチフレーズからもその本気度が推し量れます。防水、防塵、耐衝撃、耐海水、耐氷結、耐振動、耐荷重、低圧対応、耐日射、温度耐久、防湿などなど、これでもかってくらいの試験にクリアしたボディですから、悴んだ手からこぼれ落ちてブーツにあたったくらいじゃびくともしません。凍った斜面や岩場での落下、転倒時の衝撃も余裕でクリア!他のスマホであれば不意に落とした際のモニター割れやボディの破損、また水没や温度変化を気にするストレスが常にありますが、『TORQUE G03』はそれらの心配は一切なし!! 僕が使用したカラーも悪天や雪の中でも非常に目立って紛失もしづらい感じでした。ただ、ボディが頑丈な分、大きさや重さは多少気になりますが、こういったフィールドでは壊れないということの方が大きなアドバンテージではないかと思います。

塚原 聡 トルクG03のスマホ使用

バッテリー容量と低温下での消耗具合

スマホとして様々な利用目的があれば、必然的に本体を外気にさらす時間が多くなります。そこで気になるのがバッテリーの消耗具合です。俗にいうバッテリー残量ですね。僕としては、過去に厳冬期で使ったスマホを含む電子機器のほとんどが、低温下(-5℃~-20℃)では数分も持たないうちにバッテリー残量が低下し電源落ちの現象が起きました。一般的なスマホは推奨する使用環境が 0℃以上の設定になっているので無理もありませんが、雪山で使用するにあたって一番ネックになるのがこの低温下での使用ではないかと思います。ところがこの『TORQUE G03』、-20℃の極寒のなか、行動中ずっと外に出しっぱなしにして様々な操作をしたり、写真や動画を撮ったりしたにもかかわらず、下山後に確認したバッテリー残量はなんと 80%!バッテリー容量が 2,940mAh と大きいので多少は長持ちするのかなという予想でしたが、同じように使用した他機種のスマホが一瞬で電源落ちしたのを見ると、もう厳冬期で信頼できるのはこの『TORQUE G03』以外は考えられないくらい、このテストのなかでもっとも衝撃を受けた出来事でした。もちろん低温状態なので、画面の動きや、アプリの起動の遅さは若干気になりますが、それでも予備バッテリーが要らないくらいの耐寒性は『素晴らしい!!』の一言でした。

塚原 聡 トルクG03のスマホ使用

さまざまな環境下でも操作性抜群のディスプレイ

スマホの特徴でもあるタッチパネル。しかし、雪山では素手になることは凍傷のリスクが高まる危険な行為となります。また、通常のスマホでは雪が付いた画面は操作性が著しく低下します。そんな状況を解決したのが『TORQUE G03』のタッチパネルディスプレイ。これで吹雪の中での画面操作もストレスなく簡単に行えました。ただし、グローブの指先の大きさによっては画面上の小さなアイコンをしっかり区別してタッチすることが難しいため、多少の慣れが必要となるかもしれません。それでも、グローブをつけたまま操作できることは非常にストレスフリーな機能であることに間違いありません。

塚原 聡 トルクG03のスマホ使用

-15℃の早朝、肌に突き刺す寒さのなか目的の斜面を目指す (TORQUE G03のスーパーワイドアクションカメラ撮影)

スーパーワイドアクションカメラとアクションオーバーレイ

厳しさばかりが目立つ雪山ですが、ちょっとした穏やかな瞬間や好天に恵まれた時の白銀の絶景は、言葉に言い表せないくらいの感動を覚えます。そんな一瞬を切り撮るなら 135°をカバーするワイドアングル撮影がおすすめです。また、雪山では頻繁に使いませんが、アクションオーバーレイ機能をつかった動画撮影では、スピードや標高、移動距離や時間なども記録できるので、様々な情報とともに残したい滑走シーンなどをデータとともに収めることも可能です。

塚原 聡 トルクG03のスマホ使用

(TORQUE G03のスーパーワイドアクションカメラ&アクションオーバーレイ撮影)

最後にガイドとして感じたこと そして『TORQUE G03』のアウトドアでの可能性について

アウトドアフィールドにおけるスマホの重要性については、前述してきたように、あらゆる環境に耐えうるタフさ(耐久性)とバッテリー容量(使用時間)が保証されているのであれば、大いに活用できるユーティリティの高いギアのひとつであると思います。現場での情報収集はもちろんのこと、緊急時の通信手段やリスクマネジメントをおこなううえでも有効なツールと成り得ます。情報収集は、予定の行動をトラブルやアクシデントなく遂行するための予防手段だとすると、通信手段やリスクマネジメントは緊急時における下界(救助者)との命綱となります。もしもフィールドで何かトラブルが起ったら、充分なバッテリーはあなたの命を繋ぐ最後の手段となるかもしれません。また、コンパスや座標位置、標高などがわかるポータルアプリは、もし遭難した場合にスクリーンショットでこれらの情報を誰かに伝えることで、より早く救助される可能性を秘めています。

最後に、アウトドアの現場では経験や感覚といったアナログ的な要素を繋ぎながら判断していく行動も重要ですが、デジタル情報を駆使した事故防止や緊急時のバックアップ機能として、スマホの必要性はこれからより増していくものと考えます。その時こそ、「最強への、あくなき挑戦」を続けるスマホとして『TORQUE G03』は真価を発揮するのではないかと思います。

塚原 聡 トルクG03のスマホ使用

流氷の浮かぶオホーツクでの撮影テスト(笑)(TORQUE G03のスーパーワイドアクションカメラ撮影)

海中からの写真もバッチリでした!(TORQUE G03のスーパーワイドアクションカメラ撮影)


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